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舞台『暁のヨナ』木村達成インタビュー「どんな自分になっているのか、すごくワクワクしています」

シリーズ累計330万部を超えるヒット漫画『暁のヨナ』。
2014年にはアニメ化されたこの話題作が、舞台『暁のヨナ』となって3月16日(水)~3月21日(月・祝)EX シアター六本木で上演される。

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主演ヨナには、元「モーニング娘。」の新垣里沙。ヨナを支えるハクに『花より男子 The Musical』で道明寺司として観客を魅了した松下優也。四龍に北村 諒、木村達成、橋本祥平、鷹松宏一という魅力的なキャストを迎えて、運命に立ち向かう彼らの姿を描く。

今回は四龍のひとり、右脚に龍の力を宿しているというジェハ(緑龍)役を演じる木村達成を訪ね、自身のこれまでを振り返ってもらうと共に、舞台『暁のヨナ』の魅力を聞いた。

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―デビューは4年前ですね。お芝居や歌に小さい頃から興味があったのですか?
歌については、今はかなり率先して歌う方ですが(笑)、もともとはカラオケで歌うのも恥ずかしいタイプでした。最初に出演したミュージカル『テニスの王子様』という作品の時には、歌うことに結構恥ずかしさがありました。でも出演してみて「木村達成で歌わないから、あまり恥ずかしくない」「役が乗っかっているので大丈夫」だと感じました。
ミュージカル『テニスの王子様』は、自分とは全然違う役をやることで、プライドを捨てられて「いろいろな役になっていくのも楽しい」と思えた作品でした。今では本当に「この作品が僕の最初の作品でよかったな」と思っています。

―「俳優となった」と思える作品ですね?
はい、そうですね。今考えてみると、ミュージカル『テニスの王子様』は公演数が多い作品なので、ステージに立っている時間も長くて、経験が豊富に積めた場でした。そして歌ったり、演技したり、踊ったりが全部組み合わさっていたので、僕にとってはとても良かったと思います。

―その後、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』、『ハイキュー』と出演されましたが「ここで成長した」と感じたことはありますか?
作品が変わるごとに、新たなスパイスを頂けるようで、終わった後には「自分のためになることを教えてもらえたなぁ」と思います。1つの作品をやるごとに、木村達成にいろいろなものが加わっているという気がします。

―それはどんなことか、具体的に教えてもらってもいいですか?
最初はミュージカル『テニスの王子様』で「歌、ダンス」ですね。『NARUTO-ナルト-』では殺陣やアクロバットをやらして頂いたので、舞台上で体を動かして見せるということを教えて頂いて、とても良い経験になりました。『ハイキュー』は「チーム感」というか、自分がキャストの中で上に立っているということを自覚し、周りを見てバランスを考えるようになりました。「自分ひとりでやっているんじゃない」ということを学んだ作品でした。そして『ハイキュー』は皆で作った作品なのです。演出家と一緒に、いろんな動きを自分たちで考えながら作っていったので、クリエイティブな考え方を学びました。

―そして舞台『暁のヨナ』ですね。以前、読んだことがある作品でしたか?
いえ、キャスティングされてから読みました。その時にはもう「ジェハ役だ」と言われていたので、自分の一推しのキャラをジェハにして、その世界観に生きていると思いながら読みました。

―演じるということでは、ジェハは如何ですか?
今までと違った役です。これまではどっちかといえばクールな役柄を演じさせて頂くことが多かったのです。自分に顔も似ている方でやってきたのですが、今回のジェハ役はたれ目で、わりとフランクで、女たらしでもあり、女性をあつかう場面もあります。面白いなぁと思いましたし、ジェハで僕は何を学ぶのかな…と考えました。もちろん、作品としてお客様に観て頂けるものを作らなくてはいけないですから、今回、一番自分に身に染みて思うのは「どれだけプライドを捨てられるか」です。やはり稽古中でも恥ずかしい時があります。

―原作ではヨナへの思いを語る場面がありますね?
今はまだ、稽古中に自分で言っている台詞で、恥ずかしくなってしまうことがあったりします。

―お稽古を始めてどのくらいですか?そして手ごたえは?
稽古を始めて一週間です。3日目ぐらいで全体を粗通したのですが、だいぶできていました。これからまだ日にちがあるので、これからいろいろ色を付けたり、いろんなパターンを試すことができたりするのではないかなと思っています。

―自分で工夫をされていくのですね。
はい。そして役に選ばれたという意味を考えながら、僕にできるジェハを演じていこうと思います。
今は・・・恥ずかしい気持ちをどれほど無くして、自分のものとして台詞を言えるか…。たぶんこの役を終えたら…

―悪い男になっているかもしれない?
しれないですね。あるいは、もっとバリエーションが利く木村達成になっているのかもしれない。終わった後、どんな自分になっているのか、すごくワクワクしています。

―では、総括して頂くと…ジェハの見せ場とは?
出ているところは全部見せ場です!(笑) ですが、やっぱり殺陣であり、脚をきれいに振り上げてどれだけ魅せることができるか。女性…ヨナをどれだけ扱えるか…も見せどころだと思います。クスクスと笑ってしまうようなコミカルなシーンもわりとあるんですよ。

―ジェハのシーンで?
ジェハのシーンもありますし、他のキャラの場面でもあります。

―木村さんは役柄に浸食されてしまう方ですか?
いえ、ちゃんとオン・オフをつけます!

―自分で「カチッ」とスイッチを入れる方ですか?
ハイ。

―プライベートでも役柄をひきずってしまう方もいらっしゃいますよね?
いますね。僕がそうなると体が持たなくなりそうです。メリハリはつけたいと思っています。

―そのための工夫など、されていますか?
特にはないですね。自分自身がそういうタイプで、終わったらきっぱり切り替えできます。開演前の決まったルーティーンなどもないんですよ。

―よく「同じ舞台は二度とない」と聞きますが、演じていてそれは感じておられますか?
舞台に流れている空気感は、張りつめた時もありますし、うねっている時もあります。稽古を一ヶ月やっている中で、誰がどんな人なのかというのが分かってくるので、やっている時にも「彼はどんなことを考えているのかな」というのが、空気感から見えてくることもあります。日によって違いますね。

―「芝居は面白い」と感じた瞬間はありますか?
稽古から1つのものを目指してやってきても、お客様が入ると違っていたと思うときもあるのです。そんな時でも「みんなが同じ気持ちになった」と思った瞬間、その時にはとても「やっててよかった」「楽しいな」と思います。そして「みんなをひっぱってこられた」と感じた時も「楽しいな」になります。やはりお客さんが喜んでくださったら「やっててよかった~」と思います。

―お客さんが喜んでくださっている…というのは、どこで感じているのですか?
公演では一幕が終わって休憩がはさまる時がありますよね。その時、僕たちが舞台の袖にいると、客席の様子が聞こえてくるのです。お客様が楽しければ楽しいほど、ざわざわが聞こえてきます。それを聞いていると、喜んでもらえているみたいで「わぁ~、嬉しい」って思える瞬間です。客席の話し声は結構聞こえるんですよ。それで僕たちの気持ちもアップするし、「2幕もがんばろう!」って気にもなります。「もっと良いものを見せようぜ!」と、みんながギュッと集まる瞬間でもあります。

―意外なところでお客様の反応を感じてられるのですね。
お客様に助けてもらっていますね。おかげで楽しいです。あと、変わったところを見せることができる時など、「誰がこんなことしていた」とちゃんと見ていて下さっている。リピーターのお客様もいて「そこまで見てくれていたんだ」「嬉しい!」って思います。

―お客様も熱心に丁寧に見て下さっているんですね。
愛を感じます!

―舞台『暁のヨナ』を観る前に、観るときに、押さえて欲しいポイントは?
原作を読んでから来て頂くと、面白さがまた違うと思います。情報収集は大切だと思いますし、「これ、面白いよ」と勧められて読むと、本を手に取った時からワクワクできる。特別だと思います。
もし舞台を2回観られるなら、最初は原作を読まないで舞台を観る。2度目は原作を読んでから観ると、もっと面白いと思います。また違った目で観ることができると思います。「ここは原作と違っている」「ここはオリジナルだね」というのが絶対あると思います。

―さて最後に、木村さんの将来の目標を伺わせて下さい。
「やる時はやる」としたいです。自分が「これをやっていてよかった」と思えるところにいたいと思います。

―俳優としての目標は?
もっといろいろな作品に出て、みなさんから良いものを取り入れていく。また違った役をやってみたいという気持ちも、もちろんあります。そしてその時にお客さんに「変わったね」「良くなったね」と思って頂けるようになっていたいです。
今回のジェハもこれまでとは違った役なので、それだけでも面白いと思って頂けると思いますし、もっともっと違う役にも挑戦していきたいです。

―舞台『暁のヨナ』では新しい木村さんが見られそうですね。
見られると思います。自分でやっていても、今までとは違う感覚です。

―楽しみにしております。ありがとうございました。

木村達成(きむら・たつなり)
1993年12月8日生まれ  東京都出身。身長180㎝
2012年ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズン海堂薫役でデビュー。
その後、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」薬師カブト役、
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」影山飛雄役で出演。

公演概要 舞台「暁のヨナ」
原作 草凪みずほ 「暁のヨナ」(白泉社『花とゆめ』連載中)
脚本 坪田 文 (つぼた ふみ)
演出・脚色 ますもとたくや

出演
新垣里沙、松下優也
北村 諒、木村達成、橋本祥平、鷹松宏一
小野一貴
三輪紋子、片瀬成美、瀬都ちひろ
樋口裕太、三浦知之
碕理人 他
日程 2016年3月16日(水)~3月21日(月・祝)
会場 EX シアター六本木
入場料(全席指定・税込) 暁シート:9,800円 指定席: 7,300円

公式HP    http://yona-stage.jp/
公式ツイッター https://twitter.com/yona_stage
アフタートークも実施!
17日14時
新垣里沙・松下優也・碕理人・
小野一貴・樋口裕太
17日19時
新垣里沙・北村 諒・木村達成・
碕理人・小野一貴
18日19時
新垣里沙・松下優也・橋本祥平・
鷹松宏一・樋口裕太
19日18時
北村 諒・木村達成・橋本祥平・鷹松宏一
20日19時
北村 諒・木村達成・橋本祥平・鷹松宏一

 

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