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黒澤明の名作 『酔いどれ天使』舞台化 演出 三池崇史 出演 桐谷健太 高橋克典 佐々木希 髙嶋政宏 

『醉いどれ天使』
【原作】黒澤明 植草圭之助 【脚本】蓬莱竜太 【演出】三池崇史
【出演】桐谷健太 高橋克典 佐々木希 髙嶋政宏
【東京公演】2021年9月3日(金)~20日(月祝)/明治座
【大阪公演】2021年10月1日(金)~11日(月)/新歌舞伎座
【公式サイト】www.yoidoretenshi.jp

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名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎が、初めてタッグを組んだ映画が「醉いどれ天使」。
戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描き、今なお名作として世界中で愛される名作。
実は、。映画が公開された1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っており、近年、三船プロダクションが長年眠っていた舞台台本を偶然に発見し、舞台化が始まった。

今も傑作として語られる映画版と今や幻となった舞台版。混沌とした現代に上演する意味を受け止め、それぞれの作品が持つ魅力を引き継ぎながら、2021年の舞台版、新生『醉いどれ天使』は誕生する。

2021年9月に明治座、10月に新歌舞伎座にて、桐谷健太 高橋克典 佐々木希 髙嶋政宏という豪華キャストにより黒澤明の伝説の映画「醉いどれ天使」の舞台化が決定した。
演出は、三池崇史。脚本は、人情の機敏を描くうまさで知られる蓬莱竜太が手掛ける。

脚本 蓬莱竜太 コメント
戦後の闇市に流れる『どこに向かうのか』という空気は、質は違えど今この時代に強く感じることがあります。
若くしてどう生きるのかという問題に直面した主人公のもがき苦しむ姿は、僕たちに向けられた応援歌ではないかと。
そう思って、新たな気持ちで執筆させてもらいました。

演出 三池崇史 コメント
冬の曇天。わずかな雲の隙間から差し込む陽の暖かさに触れ、幸せを感じたことはありませんか?
「明日は晴れるかな」という小さな灯りが見えるだけで人の心は癒され、生きる喜びを感じる。『醉いどれ天使』はそういう芝居です。マスク越しの呼吸にも少し慣れてきた今、凍えた体と心を暖めに来て下さい。劇場で小さな陽だまりを作ってお待ちしています。

桐谷健太 コメント
醉いどれ天使、、、黒澤明監督と、新人で初主演だった三船敏郎さんの黄金タッグ。
東京に出てきて間もない頃、色んな人に目がギラついてるねと言われたあの頃、ひとりのおっちゃんに『お前の眼光は往年の三船敏郎みたいやな』と言われ、ちょっぴり嬉しく想ったことを覚えています。
そこから時も経ち、こうして三池監督とタッグを組めることを、嬉しく、本当にありがたく想います。
戦後の闇市で不器用ながらも情の深い漢たち。この時代の漢を演じ、生きることは、とてつもないパワーとエネルギーが必要です。無事に生きて帰れるか分からないですが(笑)、全力で入り込んでいきます。見届けていただけたら幸いです。

高橋克典 コメント
4年ぶりに舞台に出演することとなり、嬉しさや怖さも含めて楽しみです。
そして日本映画史に残る黒澤明監督「醉いどれ天使」という作品の舞台に参加させて頂けることが光栄です。
今回演出の三池監督とは映画「サラリーマン金太郎」以来にご一緒させて頂けることも嬉しく、三池監督の世界観で‘人間味の溢れる男たちの葛藤’をどう演じていくのか今後始まる稽古を楽しみに台本と向き合っています。また桐谷健太君とはがっつりと共演したことがないので、こちらも楽しみであり一緒に素晴らしい作品を作り上げていきたいと思っております。

佐々木希 コメント
今回『醉いどれ天使』の舞台のお話を頂いた時は、本当に驚きました。舞台の出演が約6年ぶりでしたので、正直怖さもあり悩みました。ですが、台本を読ませていただき、人間の綺麗な部分だけを描いているのではなく、もがきや葛藤する姿など人間味溢れる人々の物語にとても引き込まれました。それと同時に、この世界を三池さんがどのように演出してくださるのだろう…と考えると楽しみに変わり、自然と参加させていただきたいという気持ちが高まっていきました。気さくながらも真っ直ぐに松永を支え寄り添う”ぎん”という女性が愛おしく、そんな女性を演じる事が今から楽しみで仕方ないです。

髙嶋政宏 コメント
僕がもっとも敬愛する映画の神様のおふたり、黒澤監督と三船敏郎さん。
この世界を仰天させた空前絶後のゴールデンコンビの大進撃の始まりの記念すべき作品「醉いどれ天使」。
この作品の舞台化へのオファーを頂いた時、喜びのあまり、思わず家で叫んでしまったことは言うまでもありません。
僕が初めて観たのは高校生の頃。当時、VHSが擦り切れそうになるほど何度も何度も観ました。
あの衝撃はいまだに忘れません。その衝撃の作品の舞台化に出られるなんて!と今から興奮してはいますが、冷静に、そして、この興奮のエネルギーはそのままにお客さんが楽しんでもらえる舞台になるよう精進します。