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「演劇史に残るものにする」 蒼井優、生瀬勝久出演 舞台「アンチゴーヌ」初日前会見&公開ゲネプロ

演出家・栗山民也が蒼井優、生瀬勝久ら実力キャストを迎えた舞台「アンチゴーヌ」が、1月9日に開幕。
前日1月8日(月・祝)に蒼井優、生瀬勝久がそろって初日前会見に登壇。公開ゲネプロを行った。

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【会見】
「アンチゴーヌ」はナチス・ドイツのフランス侵攻の時期に、フランス出身の作家・脚本家・劇作家ジャン・アヌイが発表した悲劇的な戯曲。
栗山民也は、観客と間近な十字型の舞台を設定した。
ゲネプロ前に会見に登壇した蒼井優と生瀬勝久は、にこやかな笑みを浮かべながらも、そのトークには真剣勝負に臨む覚悟がにじんでいた。

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十字型の舞台について、蒼井優が「今まで一番お客様と近い舞台。 客席に降りていくこともある」と言えば、生瀬勝久は「小劇場出身でお客様をいじってた。お客様が見えちゃうと緊張するので、お客様を意識しないでやりたい」と好対照。

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だが、互いの印象は「生瀬さんにうっとりしないように。アンチゴーヌはクレヨンにうっとりしたんでしょうけれど、そうならないように」と蒼井が言えば、生瀬も「役者として対峙したとき、自分の技がかからない女優さん」と、がっぷり組んでいる様子が想像された。

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「生瀬さんと二人だけのシーン45分間ある。そこをおもしろくしたい」と言う蒼井に、生瀬も「蒼井さんと二人、演劇史に残るものにする自信がある」と自信をのぞかせた。

【ゲネプロ】 撮影:阿部章仁
古代ギリシャ・テーバイの王オイディプスは、長男ポリニス、次男エテオークル、長女イスメーヌ(伊勢佳世)、次女アンチゴーヌ(蒼井優)という、4人の子を残すも、ポリニスとエテオークルは、王位争いを仕組まれて刺し違え、この世を去ってしまう。
その後、王位に就いたのは、オイディプスの弟クレオン(生瀬勝久)。
クレオンは亡くなった二人のうち、エテオークルを厚く弔い、国家への反逆者であるとして、ポリニスの遺体を野に曝して埋葬を禁じ、背く者があれば死刑にするよう命じた。

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だがアンチゴーヌは、乳母(梅沢昌代)の目を盗んで夜中に城を抜け出し、ポリニスの遺体に弔いの土をかけて、捕えられてしまう。
クレオンは一人息子エモン(渋谷謙人)の婚約者であり、クレオンの姪でもあるアンチゴーヌの命を助けようと、土をかけた事実をもみ消す代すからポリニスを弔うことを止めるよう説得する。

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しかしアンチゴーヌは「誰のためでもない。わたしのため」と兄を弔うことを止めず、自分を死刑にするようクレオンに迫る。

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2階席からの観劇でも、この世界に一瞬にして巻き込まれてしまったと感じた不思議な十字型の舞台。
意思を貫き通そうとする二者の対立が昔の物語でなく、今の世界の縮図と感じられる迫力を持ち、人類という生き物のはかなさまで感じさせる。1階席から観れば、役者が生み出す空気にどれほどの圧を感じるのだろうか。 生瀬が「演劇史に残るものにする自信がある」と自信をのぞかせたのも納得の圧巻の舞台だった。

ゲネプロでは制服姿で観劇する学生モニターを発見した。彼らにとっても鮮烈で忘れられない演劇体験となったことだろう。こうした優れた演劇が、演劇の魔法を感じさせ、新たな演劇ファンを生んでいくに違いない。

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<公演概要>
パルコ・プロデュース2018 「アンチゴーヌ」
作=ジャン・アヌイ  翻訳=岩切正一郎
演出=栗山民也
出演=蒼井 優、生瀬勝久、
梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤 誓、渋谷謙人、富岡晃一郎、高橋紀恵、塚瀬香名子

【東京】  2018年1月9日(火)~1月27日(土)  新国立劇場 小劇場〈特設ステージ〉
【松本】  2018年2月3日(土)~4日(日) まつもと市民芸術館〈特設会場〉
【京都】  2018年2月9日(金)~12日(祝/月) ロームシアター京都サウスホール〈舞台上特設ステージ〉
【豊橋】  2018年2月16(金)~18日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT〈舞台上特設ステージ〉
【北九州】 2018年2月24日(土)~26日(月) 北九州芸術劇場 大ホール〈舞台上特設ステージ〉

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