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堂本光一、井上芳雄出演のミュージカル 『ナイツ・テイル -騎士物語 ARENA LIVE』が、8月2日に開幕する。1日に開幕記念会見が行われ、堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、大澄賢也、島田歌穂という、お馴染みの豪華キャストに、新たに加わった宮川浩が登壇した。舞台写真も届いた。
宮川浩 島田歌穂 音月桂 堂本光一 井上芳雄 上白石萌音 大澄賢也
ミュージカル 『ナイツ・テイル -騎士物語』 は、『レ・ミゼラブル』日本初演や舞台『千と千尋の神隠し』を手掛けたジョン・ケアードの脚本・演出により、2018年に東京・帝国劇場で初演。2020年にはシンフォニックコンサートバージョンが開催され、翌2021年にはコンサート版で生まれた新曲を盛り込んで再演が行われた超人気作。
今回の公演は、収容人員6000人超の東京・東京ガーデンシアターに張り出し舞台を設け、東京フィルハーモニー交響楽団のフルオーケストラの演奏で、舞台上にはキャストも合わせ総勢100人超え。観客がペンライトを振ることができるコンサートでありながら、演技と歌に、殺陣とダンスもふんだんにおりこまれ、ミュージカルでは考えられない、巨大モニターのキャストのアップ映像に、しっかりと物語も描くというアリーナライブ版は、新たなエンターテイメントの誕生と言えよう。
会見で堂本光一は「東京ガーデンシアターというすごく大きな会場なので、想像がついていなかったのですが、“新たな演劇ができた”とおっしゃっていただいている。演劇を楽しんでいただき、コンサートという形で東京フィルハーモニー交響楽団の素晴らしい演奏の中で歌わせていただく。全てがマッチしていくと、どういった最終形態になるのか、未だに想像がついておりません」と思いを語った。
井上芳雄は「ミュージカルをオーケストラホールでやるのもなかなかない。新たなジャンルなのかもしれないですけれども、お客様の反応も含めて、とても楽しみです。ただ当初聞いていた話と全然違う。コンサートと聞いていたので立って歌えばいいのだと思っていたら、殺陣もありますし。残念ながら…」と、挨拶から笑わせてくれた。
ミュージカルであり、コンサートでもあるという点について、堂本は「チャレンジング。ト書きをお伝えしながら芝居に戻るので、そのバランスはすごく難しい。ただ稽古場で目を閉じて聞いていたことがあって、そうするとト書きも聞こえてくるので情景を想像しやすくなる。音楽も素晴らしいですから、お客様と一緒に言葉と音楽で想像していける形になってるんじゃないか」と、新しい形式の思わぬ発見に目を輝かせていた。
また、音月が「(堂本・井上の)ジャケットスタイルもすごく素敵。今回はモニターにもドアップで映ると思う。ミュージカルを楽しむ、ライブを楽しむという、ほど良い歩みよりが緊張しますけれど楽しみです」というと、堂本の衣裳に目が集まった。すると堂本も「僕も最近、背中がぱっくり開いたり布が足りてなかったりすることが多かったですけれど、今回は完璧(に布があります)」と背を向けてみせた。そして「ただコンサートなので、そこまで動かないかと生地もデザインもされたらしく意外と動きにくい」と苦笑い。井上が「稽古の段階で(動きが激しいせいで)背中が(破れて)割れてましたよね」と明かすと、堂本は「フライングでもするのか(といった感じだった)」と笑わせた。
公演を重ねてきた堂本と井上。互いの変化を問われると、堂本は井上について「変わらない。ずっと連続してステージに立って本当に尊敬できるし、1つ1つに真摯に取り組んで、本番に向けてしっかりと間に合わせていく姿。あとは、“ここまでやっていいんだ”とみんなを安心させる、チャレンジしていく姿を見せてくれるので、いつも安心して一緒にステージに立てます」と褒め称えた。井上は堂本について「光一くん自身が選んでやれることもどんどん増えていって、大変でもあるでしょうけれど、世界が広くなっているなと感じるので、すごく刺激を受けています」と褒めつつも「でも稽古では、朝起きてない感じとかも全然変わらない」としっかりオチを作る。堂本もすでに昼にもかかわらず「今まだ(自分にとっては)早朝ですから」と返し、見事なコンビぶり見せていた。
出演者は自分の出番でないときも舞台上にいることが多いという今回の演出。だが、上白石が笑いながら「光一さんはすぐ(舞台袖に)はけようとする」と発言。その点について、堂本は「音楽が本当にすばらしいので、お客様には音におぼれていただきたい。ときどき“光一さんがステージ上にいないな”となるのは、客席で聴いていたから」と返答。しかし上白石のまったく信じていないような「へ~」という受け答えから、返ってカンパニーの仲の良さが感じられた。
ペンライトの輝く新たなエンターテイメントは、休憩なしの一幕、約2時間30分。8月2日(土)~10日(日)東京ガーデンシアターにて上演。
ミュージカル『ナイツ・テイル -騎士物語-』ARENA LIVE
2025年8月2日(土)~10日(日)東京ガーデンシアター
スタッフ
脚本・演出:ジョン・ケアード
原作:ジョヴァンニ・ボッカッチョ「Teseida」 / ジェフリー・チョーサー「騎士の物語」 / ジョン・フレッチャー / ウィリアム・シェイクスピア「二人の貴公子」
作詞・作曲:ポール・ゴードン
日本語脚本・歌詞:今井麻緒子
音楽スーパーバイザー・オーケストレーション・編曲・指揮:ブラッド・ハーク
出演
アーサイト:堂本光一
パラモン:井上芳雄
エミーリア:音月桂
牢番の娘:上白石萌音
ヒポリタ:島田歌穂
シーシアス:宮川浩
ジェロルド:大澄賢也
牡鹿:松野乃知
穴井豪 / 岩下貴史 / 大山五十和 / 佐藤セイガ / 西口晴乃亮 / 石井亜早実 / 遠藤令 / 酒井比那 / 塩川ちひろ / 知念紗耶 / 富田亜希 / 植木達也 / 神田恭兵 / 小西のりゆき / 茶谷健太 / 照井裕隆 / 中井智彦 / 広瀬斗史輝 / 本田大河 / 青山郁代 / 岩瀬光世 / 咲花莉帆 / 田中真由 / 堤梨菜 / 原梓 / 藤咲みどり / 水野貴以
JAPANESE MUSICAL INSTRUMENTS PLAYERS
武田朋子(篠笛・能管) / 小濱明人(尺八) / 織江響(津軽三味線) / 松橋礼香(津軽三味線) / 三浦公規(太鼓) / 内藤哲郎(太鼓) / 石川直(太鼓)