宮﨑香蓮 高田 翔 福田悠太 高柳明音
福田悠太(ふぉ~ゆ~)と高田翔が出演する舞台『午前0時のラジオ局―満月のSAGA―』が、2025年5月29日(木)~6月10日(火)に東京・博品館劇場、6月13日(金)~15日(日)に佐賀・佐賀市文化会館 中ホールで上演される。
初日に先立ち、ゲネプロが公開され、取材会が行われた。
本作はNBC長崎放送の現役アナウンサーである村山仁志の小説を原作にしたハートフルな幽霊ミステリー。2023年3月に長崎を舞台に上演し、今回は続編として佐賀のラジオ局に舞台を移す。
幽霊ディレクター・蓮池陽一役を福田が続投し、新たな登場人物として大学生・酒谷昇太役を高田、DJ志望の清水杏慈英凛華(アンジェリカ)役を高柳明音、女子アナ志望の花音(カノン)役に宮﨑香蓮という新キャストを迎えた。
物語の舞台は、JR佐賀駅南口のラジオ局。幽霊でありながら長崎県でラジオ番組を作り続けていたディレクターの蓮池陽一(福田悠太)は、佐賀で出会ったDJ志望の清水杏慈英凛華/アンジェリカ(高柳明音)とともに深夜0時に不定期に「不可思議な深夜番組」を放送していた。
その放送中のラジオブースの前にいた昇太(高田翔)をアンジェリカがゲストとしてブースに呼び込んだ。アンジェリカのトークに乗せられ、次第に思いを明かす昇太。
元気のない昇太には、カノン(宮﨑香蓮)との忘れられない想いがあった…。
【取材会】
「ゲネプロをやって、予想以上に緊張しておりまして、この疲労感と共に初日を迎えるのが、意外とちょうどいいな。リラックスして本番を迎えるのではないのか!」という感じになっています」と福田。
一方、高田は「昨日、1回通し(稽古)ができ、課題点を見ながらゲネプロに臨めたのがよかったです。この勢いのまま、初日を迎えられたらいいな」と余裕を覗かせ「この1時間50分ほぼ(舞台上に)に出させてもらっています。些細なことにも意味があるので、1回目より2回観たほうが、そうだったのかと思えるシーンがたくさんあります」と、伏線の張り巡らされた本作を紹介。
高柳は「私はテンションの高い役で、ずっとワタワタしていますが、すごくいろいろと考えさせられる物語だと思います。お客様1人1人がラジオのリスナーさんだと思って大切にお迎えし、大切な思いを持って帰ってもらえたらと決めていたので、頑張りたいと思います」と決意も新たに。そして「開演前のアナウンスを全員4人がキャラクターとして(日替わりで)やっています。始まる前からこの物語に入って楽しんでもらえたら」と、思いがけない楽しみ方も紹介した。
宮崎は「雰囲気のいい稽古を積み重ねてやっと今日、お客様の前でできるので、ちょっと私も緊張しちゃったんですけど、あとはやるだけだなという感覚にはなったので、すごく楽しみです」と挨拶。「(福田、高田、高柳の)3人のラジオシーンがすごく好きで、毎日どんどん面白くなって。カノンは昇太くんが一緒に居たいと思える女の子にしなきゃと毎日思っているので、活き活き生きれたらと」と笑顔で述べた。
幽霊の役作りに苦労したと福田。「幽霊って、なんかちょっと浮いてるとか、透けるとかのイメージ。稽古場で3㎜浮いてみようと努力したんですけども、やっぱりできなくて」と言いながらも「もしかしたら、千秋楽までに数ミリ浮いてる可能性はゼロではないですよね。何が起こるか、わからないのが演劇なので」と発言。すると、司会から「2023年もおなじことを言っていた」と告げられるが「リベンジ戦です」「透けるかも」と意気込んでいた。
舞台『午前0時のラジオ局ー満月のSAGAー』
東京公演:2025年5月29日(木)~6月10日(火) 銀座・博品館劇場
佐賀公演:2025年6月13日(金)~6月15日(日) 佐賀市文化会館 中ホール
原作:村山仁志 「午前0時のラジオ局 満月のSAGA」(PHP文芸文庫/2025年3月11日刊行)
上演台本・演出:霧島ロック
キャスト:
福田悠太
高柳明音
宮﨑香蓮
高田 翔
<公式HP> https://radio-am0.jp