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言葉を交わさなくても通じ合える何かを持つキャストたちが贈る『BACKBEAT』製作発表

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4年ぶりに上演される『BACKBEAT』の製作発表が、2月19日に行われた。
ビートルズの創成期、ハンブルクで巡業していた時代を描いた 1994 年公開の伝記映画「BACKBEAT」を、イアン・ソフトリー監督自ら舞台化し、日本では 2019 年に初上演され大好評を得た作品。 その初演のメインキャスト5人、戸塚祥太(A.B.C-Z) 、加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) 、JUON(FUZZY CONTROL) 、上口耕平が出演する公演が、4 月 23 日(日)に江戸川区総合文化センター 大ホールにて、その後兵庫、熊本、大阪、5 月 24 日(水)~31 日(水)に東京建物 Brillia HALLにて上演される。

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会見では、結成当初のベーシストであり、ビートルズのメジャーデビューを待たずして袂を分かつスチュアート・サトクリフ役の戸塚祥太(A.B.C-Z)とジョン・レノン役の加藤和樹、ジョージ・ハリスン役の辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、ポール・マッカートニー役のJUON(FUZZY CONTROL)、ドラムのピート・ベスト役の上口耕平が生演奏で♪Rock And Roll Music ♪Love Me Tender ♪Long Tall Sally の3曲を披露。熱い演奏を聴かせた。

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続いて質疑応答が行われた。

4年ぶりに演奏した感想を戸塚は開口一番「これだ!これを求めていただんだ。これがやりたかったんだ!というのが身体の中に沸き起こってきました。今後、リハーサル・本番とすごい楽しみです」と言えば、辰巳が「やっぱ、これだね。この位置でギターを弾くと『ここがジョージの居場所なんだな』と感じながら最高の気分でやらせていただきました」と笑顔で。さらに「僕は嘘をついてキャスティングして頂いたんです。『ふぉ~ゆ~でギターを弾ける人?』と言われて『確か、BACKBEATの時期だな』と思って、Fのコードを押さえるのもギリギリなのに『僕、弾けます!』と嘘を言った。演出の石丸さんやギターの先生やプロデューサーさんの前で初めてギターを披露したとき『あんなに人って口が開くんだ』ぐらいになったのを思い出しました。今日、演奏したときに『ちょっと恩返しできたかな』と。『ここまで弾けるようになってます』と。前回はポールに頼ったところもあったのですが、今回はできるところは全部ジョージとしてソロをやろうとチャレンジさせて頂いているところです。痺れました!」と練習を重ねての自信をのぞかせた。JUONも「ポールとしてはジョージのギターが大好きなので、ジョージがソロを弾いてくれたら、あがります!」と言ったので、全員が笑顔になった。
その辰巳のギターの腕前について、戸塚は「人間ってできるんだって。自分も諦めてちゃいけないなと思わされましたし、今回、久々に聞いたら、ギターソロを弾いているので、ちょっとびっくりして『めっちゃいいじゃん!』と思って『自分もなんかやらなきゃ」と思わされます』と姿勢を正した。

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JUONは「ポールは左利きなので、初演の時は半年くらい左利きで練習したり、食べる時も左にしたりしました。四年のブランクは空いたのですが、前より道のりは短めだったりします。がんばります」と、こちらも意気込み十分。

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ビートルズの来日公演で前座を務めた尾藤イサオは「4年前に初演をやった時も驚きました。JUONくんはポールと同じサウスポーでギターを弾いてあれだけやる。そして、皆さん、本当は役者さんなわけですよね。それが今、演奏を聞いてて、ここまで今の若い子たちはやるんだと。」とメンバーを絶賛。さらに「私も今年80になりますんで」と言うと、すかさず辰巳が「僕たちもそんなに若くないです」、戸塚が「意外とビンテージです」とツッコミ、またひと笑いが起きた。

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苦労したところを聞かれて上口は「時を経てスキルをキープした状態で集まって、練習では落ち着いた演奏だったのです。音楽的に高めていこうという時期でしたが、今日本番を後ろから冷静に眺めていて『そうだ、こいつらこうだった』と思って。全然(練習とは)違う。リハーサルとは全く違う動きをする」と言ったので、メンバーは大爆笑。上口は続けて「それを見て、心が本当に4年前に戻った。練習では音楽的に上げてくるけど、本番はきっとぶち壊してくるんだろうと思うので、改めて身が引き締まりました。自分はキープしようと」と語った。

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本作に初めて参加する愛加あゆは「今日初めて袖から拝見させていただいて、ものすごい迫力で、このバンドを近くで感じることができ、 自然と体が一緒に踊ってたり、すごくわくわくしてました。皆さんの絆がもう出来上がっているのを拝見して、一旦成功された舞台に新参者が参加させていただくプレッシャーや緊張もありますが、その絆に私も入りたいという思いがリアルに芽生えたので、それは本物のアストリッドもきっとそうだと思うので、この再演で私が演じる上で、プラスになればいいなと思っております」と思いを語った。

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加藤和樹も「ちょっと言葉があれなんですけれど、とにかくみんないいやつなんです。お互いに気も使わないし、言葉を交わさなくても通じ合える何か、ただ、お互いの目を見ただけで、互いの体調とか、『今しんどいんだろうな』とわかっちゃうような、ある意味、家族よりも強い絆みたいなものは、初演でカンパニーみんなで作りあげたもの。その 1つ、1つの道のりや時間が、今この関係を形作っているのかなと思います」と、メンバーへの絶大なる信頼を語った。

初演後には、加藤の家で手作りのラーメンを食べ、この4年、連絡を取り続けたというエピソードも明かした。口々に「このメンバーでライブツアーをしたい」と言い、辰巳は「このバンドでCDデビューの夢が近づいたな、と思った」と言うほどの絆をつなぎ続けてきた5人が、どんな舞台を生むのか。公演を楽しみに待ちたい。

BACKBEAT
バ ッ ク ビ ー ト
【作】イアン・ソフトリー スティーヴン・ジェフリーズ
【翻訳・演出】石丸さち子 【音楽監督】森 大輔
【出演】 戸塚祥太(A.B.C-Z) 加藤和樹
辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) JUON(FUZZY CONTROL) 上口耕平
愛加あゆ
鍛治直人 東山光明 西川大貴 加藤 将 工藤広夢
尾藤イサオ
【プレビュー公演】2023 年 4 月 23 日(日) 江戸川区総合文化センター 大ホール
【兵庫公演】4 月 28 日(金)~5 月 3 日(水・祝) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【熊本公演】5 月 6 日(土)・7 日(日) 市民会館シアーズ夢ホール(熊本市民会館) 大ホール
【大阪公演】5 月 20 日(土)・21 日(日) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
【東京公演】5 月 24 日(水)~5 月 31 日(水) 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
公式サイト https://www.backbeat-stage.com