八乙女光の降板により松島聡（Sexy Zone）主演で上演となった中島らも作、G2演出舞台『こどもの一生』が、４月３日（日）に開幕。初日前にゲネプロが公開され、取材会が行われた。
『こどもの一生』は1990年に「“今”を切り取った作品を」とG2が中島らもに依頼し、90年、92年、98年、2012年と上演され続けてきた名作舞台。昨年は宮田慶子演出の舞台『赤シャツ』で舞台初出演を果たし、等身大の演技で観客を魅了した松島が、今井朋彦 丸山智己 田畑智子 川島海荷 ROLLY 朝夏まなと 升毅という豪華キャストを率いて初主演に挑む。
【ゲネプロ】（紹介するあらすじは、さわりのみですが、新鮮な気持ちで観劇されたい方はご注意ださい）幕開け直後は1944年。
中尉（今井明彦）がひとり、知らぬ土地へ流れついた
ひとりだったはずなのに、なぜか、もう一人の兵（ROLLY）が目の前にいた。
彼はとっくに死んだはずだったのに…。なぜだ？！
場面が変わり、小学生とおぼしき3人の少女がコックリさんをはじめる。不思議な不思議なこっくりさんを‥‥
場面は、この後の物語のメインの舞台となる心のケアが専門の南父鳥島のMMMクリニックに変わる。井出（左 朝夏まなと）はドクターの木崎（右 升毅 ）にコックリさんの思い出話をして…
製薬会社社長・三友（今井明彦）は、部下の柿沼（松下聡）とともに遠く離れた南父鳥島まで、評判の良いMMMクリニックの視察にやってきた。
傍若無人の光友も、三友に振り回される柿沼も、MMMクリニックの1週間の治療を受けることになった。一緒に利用を受けるのは、それぞれが心の問題を抱えた（前列左2人目から）淳子（ 田畑淳子）、亜美（川島海荷）、藤堂（丸山智己）。
ワンマンな三友に仕える柿沼も多大なストレスが溜まって、心に大きな問題を抱えていた。知らぬは本人ばかりなり…
MMMクリニックでの治療とは、10歳の子供に戻り、成長し直すというもの。参加者は不思議な体験をすることになるのだった・・・
【取材会 登壇者】G2（上演台本・演出）松島聡 今井朋彦 丸山智己 田畑智子 川島海荷 ROLLY 朝夏まなと 升毅
後）川島海荷 川島海荷 田畑智子 丸山智己 ROLLY
前）G2 升毅 松島聡 今井朋彦 朝夏まなと
初主演の松島は「座長らしいことは何もできなくて、みなさんに甘えさせてもらってきた感じなので、本番を迎えて、これから座長らしいことをしたいなと。（周りから「楽しみだなぁ」の声）「稽古期間中に僕が悩んでいるときに、（八乙女）光くんから連絡をくださって『一緒に悩んでいこうよ』と言ってくださった」ことが支えになったと語った。
「G2さんが稽古の最初に『一緒に冒険する相棒になろうよ』と言ってくださった。僕が今回の稽古を通してちゃんと冒険できているか、わからないのですけれど」と松島が言うと、G2が「大冒険でした」と言葉を挟んだのを聞いて喜ぶ松島。
「社会人に見えることが一番の課題だと考えた」松島は、稽古初日からずっと自前のスーツで稽古。共演者は「衣装だと思ってました」「こっちが稽古着で恥ずかしかった」と口々に。
座組が仲良く、皆があだ名で呼び合っているこの座組。「まーちゃん」と呼ばれているという朝夏は「初めてのストレートプレイで、稽古場からお芝居をすることの楽しさを感じています。私にとって挑戦の毒づく女役なので、どこまで悪く毒づけるか、普段に影響が出ないようにやりたい」
軍服姿を自分では「いなかのおじいさんにそっくりだな」と思ったと言うROLLY.。「中島らもさんに似てると言われました。原作者に似てると言われて、嬉しくて、励まされました」
上演台本・演出のG2は「元々32年も前の作品で、僕は5度目ですが、毎回好評を頂いています。滅多にないことですが、今回はみんなが素敵な方ばっかり。これから全員が右肩上がりでどんどん上っていくと思います」
治療に参加する5人の10歳からの演技はもちろん、始まりの場面がどのように回収されていくのかも、大きな見どころのひとつ。個性豊かな出演者で贈るコミック・ホラーの名作を、お見逃しなく！
こどもの一生
作 ： 中島らも
上演台本・演出 ： G2
出演 ： 松島聡（Sexy Zone）
今井朋彦 丸山智己 田畑智子 川島海荷 ROLLY
田中朝子 仁田晶凱 山口将太朗 山根海音 吉﨑裕哉 朝夏まなと／升毅
【公式サイト】
パルコステージHP ： https://stage.parco.jp/
キューブHP ： https://www.cubeinc.co.jp/
≪東京公演≫
会 場 ： 東京芸術劇場 プレイハウス
公演日程 ： 2022年4月3日（日）〜4月28日(木)
入場料金 ： 11,000円 （全席指定・税込）
チケット一般発売日 ： 2022年3月5日（土）
≪大阪公演≫
会 場 ： COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
公演日程 ： 5月6日(金)～7日(土)
入場料金 ： 11,000円(全席指定・税込)
