作曲家、イベントプロデューサー・アーティストとして活躍する和田春が「本当に歌が上手い若手歌手をサポートしたい」という思いで2019年6月から開催してきた音楽イベント、JAZZERO STYLE。その2022年の集大成として、12月10日（土）にKIWA TENNOZで、「JAZZERO STYLE 2022」が開催された。生バンドをバックに、幅広いジャンルの個性豊かなアーティストたちが出演した。
イベントオープニングテーマが演奏され、JAZZの装いとなった会場に軽快に登場したyaaashizu。
ジーニーの登場セリフとともに現れた彼に、観客は一気に惹きつけられ、アラジンの世界を楽しんだ。
続いて登場した伊藤道太郎は、一瞬にして観客をイタリアへ。オペラを情感たっぷりに歌いあげ、深く響き渡る声で魅了した。
出演者の中で唯一のアイドル、Honey Parasolが登場すると、会場は昭和へとタイムスリップする。Winkの代表曲『淋しい熱帯魚』を披露し、かわいらしさと影のある雰囲気で彼女たちらしいWinkを魅せた。
一変して、90年代のアメリカへと会場をトリップさせた、3人組女性アーティストEXY。デスチャの愛称で馴染み深いdestiny’s childの曲を、三者三様の個性を織り交ぜて歌い上げた。
突き抜けるパワフルな声に観客が釘付けになった、Nuts。コーラスをEXYのミチとShairaが務め、生き生きとした豊かな表現力で会場を盛り上げた。
最後に登場したShairaは、心に滲み入る歌声と魅力的な表現で、観客を歌の世界へと没入させた。切なさと言葉には言い表せないような感情を余韻に残していった。
ミュージカル、オペラ、アイドル、アメリカR&B、ブラックミュージック、ソウルと、観客を様々な時代や世界へ誘う６組のアーティストたち。
二部では、和田春とのトークを通じて彼らのことが紹介された。
最初に登場したyaaashizuは和田春の振りに応えて、戦隊モノの曲をいくつか一節ずつ披露。そして、『ジョジョの奇妙な冒険』のテーマ曲を、あらゆる声色を使いわけて歌い上げた。
続いて登場したNutsは、和田春との軽快なトークで会場を盛り上げた。オリジナル曲では、哀愁漂う声で、切ない恋心を抱きながらしなやかに生きる女性の想いを歌った。
独特な世界観を持っていると紹介された、伊藤道太郎。細部まで作り込まれたパフォーマンス、歌詞、情感溢れる歌声に、観客は彼の世界観に引き込まれるとともに、クスッと笑ってしまった。
それぞれ全く違う個性を持ち合わせる三人が集まっていると紹介されたEXY。オリジナル曲では、一部よりもさらに一人一人の魅力ある声が調和し、かっこよさと色気のある歌で魅了した。
和田春が今日のステージでも特に異彩を放っていると話した、Honey Parasolが登場。オリジナル曲、『ホミ・ショミ・ラ！』は、随所に散りばめられたかわいらしい振り付けと、90年代を彷彿とさせる曲調とが合わさり、観客に新しいアイドル像を印象付けた。
最後に登場したのは、和田春がその歌声に惚れ込んでいるというShaira。切ない歌詞を美しさと情感が重なり合う声で歌い、その世界に引きこんだ。観客は、彼女の紡ぐ言葉一つ一つに心打たれた。
最後は出演者が勢揃いし、温かい拍手を受けた。そして、作曲、プロデュースを務めた和田春に花束が贈られた。
来年にはBillboard Live YOKOHAMAでの開催を控えている『JAZZERO STYLE』。
今後も是非注目してほしい。
『JAZZERO STYLE 2022』
https://www.jazzero.jp/jazzerostyle2022.html
2022年12月10日（土）
OPEN / START：18:30 / 19:00
料金：￥3,500
場所：KIWA TENNOZ
住所：東京都品川区東品川2−1−3
