2016年5月、旗揚げ以来シェイクスピアを連続上演し、演劇界から注目を集めるカクシンハンがシアター風姿花伝プロミシングカンパニーとして『カクシンハン版リチャード三世』『KAKUSHINHAN POCKET HISTORYヘンリー六世三部作』を1ヶ月間のロングラン同時上演している。
注目すべきはタイトルロール・リチャード三世を演じる河内大和。蜷川シェイクスピアや白井晃作品への出演の記憶が新しいが、鍛え抜かれた肉体から溢れ出すシェイクスピアの言葉たちは、繊細に、強靭に、観客の心に迫ってくる。
カクシンハンの看板女優・真以美はアンやヨークなど4役を演じ、岩崎MARK雄大ははじめての女役に挑戦。また、今回から新たにメンバーとなった、青蛾館主宰・のぐち和美の圧倒的な演技は必見だ。
舞台美術は読売演劇大賞・最優秀スタッフ賞の乘峯雅寛、映像には宝塚歌劇団、野田地図などを手掛ける映像チームから松澤延拓を起用。五感をフルに刺激する世界観を創り出している。
また、前回公演『カクシンハン版ジュリアス・シーザー』に引き続き、ドラマーの♯stdrumsユージ・レルレ・カワグチが参戦。劇場に溢れるロンドン仕込みの生ドラムの音が興奮の渦へとあなたを誘います。
作品を統括するのはカクシンハン主宰・演出家の木村龍之介。古典のクラシカルさと現代の感性をぶつけ、シェイクスピアをエンターテイメント作品として世に生み出してきた。最新作『カクシンハン版リチャード三世』では、主演の河内大和と7回目のタッグを組み、これまで存在し得なかった、哀しく愛らしく憎悪に満ちた新しいリチャード三世を上演する。
木村龍之介
1か月のロングランを通して進化し続ける『カクシンハン版リチャード三世』。鮮烈な衝撃が約束された劇空間へ足を踏み入れて欲しい。
《予告動画》
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