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志尊淳の初ストレートプレイ主演『春のめざめ』KKATで白井晃演出

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2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』に出演して注目を集め、人気コミック『きみはペット』の14年ぶりのテレビドラマ化で主役にも抜擢されている志尊淳が、自身初のストレートプレイで初主演をつとめる。
演目は、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督として、近代戯曲を現代に蘇らせるシリーズに取り組んでいる白井晃が、『ペール・ギュント』『夢の劇ードリーム・プレイー』『マハゴニー市の興亡』に次ぐ第4弾として手掛ける、フランク・ヴェデキント作の名作戯曲『春のめざめ』。
志尊が演じるのは、物語の中心人物となるメルヒオール役。思春期の少年たちの性の目覚め、大人や社会との葛藤と苦悩を表現する。

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志尊淳演じるメルヒオールの同級生でヒロインのヴェントラ役に、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でGMTのメンバーの一人を演じて注目され、今年は映画『雨にゆれる女』でヒロインを務めるなど成長株の女優、大野いと が決定。

さらに、ファッション誌、バラエティ番組、映画、舞台、執筆活動と次々に活躍の場を広げている栗原類が、本作オーディションに参加して白井芸術監督の目に留まり、メルヒオールの友人で作中重要な役割を担うモーリッツ役に抜擢された。

これまでKAATのホール空間を使い、劇場の特性を生かした大胆かつ斬新な空間を創造してきた白井芸術監督が、今回初めてKAATのスタジオ空間で上演する。
KAAT神奈川芸術劇場が、新たな才能の発掘と育成を目指し、約200席という極めて濃密なスタジオ空間でっくりひろげられる緊迫した舞台。
そして豪華俳優陣、と白井芸術監督とのタッグ。
楽しみな舞台となりそうだ。

[STORY]
ドイツの中等教育機関で学ぶ優等生のメルヒオール、友人で劣等生のモーリッツ、同級生のヴェントラ。ある日の帰り道、メルヒオールはモーリッツに『子供の作り方』を図解で説明すると約束する。成績のさえなかったモーリッツは、学校での過度な競争にたえられず米国への出奔を企てるものの果たせず、将来を悲観して自殺する。一方、メルヒオールは半ば強姦のようにヴェントラと関係し、ヴェントラを妊娠させてしまう。自殺したモーリッツの遺品からはメルヒオールのメモが見つかり、ヴェントラとの事も発覚。自殺の原因とされたメルヒオールは親に感化院に入れられてしまい・・・。

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白井晃(構成・演出)コメント
2017年度の芸術監督の最初の作品として、フランク・ヴェデキントの『春のめざめ』を選んだ。それにはふたつの理由がある。ひとつは、100年以上も前に書かれた作品でありながら、全くもって変わらぬ若者の生や性への葛藤が描かれているからに他ならない。少年、少女は他者との対峙を通じて、やがて社会へ組み込まれて大人になってゆく。その過程は、青く稚拙な戦いではあるが、それは自己を形成する上で最も重要なことでもある。若い観客がこの作品に接する時と、大人の観客の視線とは自ずと違ってくる。それは、自分自身がそうであり、今の自分の感覚がこの作品をどのように捉え直せるかという興味がひときわ大きいのだ。
もうひとつは、この作品が書かれた、19世紀後半の社会の空気が、不思議と現代と似ているように思えてならないからだ。産業革命による経済体系の変化は、人々の暮らしや、国家の在り方まで変化させて行った。それが、まさに相似形をなして、しかももっと大きなうねりとなって現れているように思える。少年、少女たちが通う、ギムナジウムを取り巻く環境はとても危うい。それは大人たちが作った社会であり、まさに現代の子どもたちがおかれている状況と酷似している。
今回、舞台経験の少ない若い俳優たちと、この作品の創作に挑むことにした。それは、彼らの存在そのものが持つ、生への憂いと喜びを、誠実に現わすことができるのではないかと思ったからだ。彼らは、まだ保育器の中にいる。そして、外気の危険を感じながら葛藤している。そんな様子がリアルに立ち上がればと願っている。

志尊淳(メルヒオール役)コメント
今回、「春のめざめ」で主演のメルヒオール役をやらせていただきます。
この物語は、思春期の男女が自分の成長に戸惑い、葛藤しながらも強く成長していく姿が描かれています。
メルヒオールとは年齢も近く、思春期の悩みや葛藤は共感できる部分がたくさんあると思うので、彼の気持ちに寄り添いながら丁寧に演じていきたいと思っています。
白井晃さんの作品を何度か拝見させていただき、白井さんは言葉で表現できない繊細さや雰囲気を持った作品を創られているイメージがあります。
舞台経験のあまりない自分にとってプレッシャーを感じる部分もありますが、大野さんや栗原さんをはじめとする、たくさんの素敵なキャストさん、スタッフさんに囲まれている事に感謝しながら良い作品を作り上げられるよう、精一杯頑張ります。

【志尊淳プロフィール】
2011年俳優デビュー。主な出演作はミュージカル『テニスの王子様』シリーズ、Dステ『TRUMP』、舞台『タンブリング』EX『烈車戦隊トッキュウジャー』(主演)TBS『表参道高校合唱部!』CX『あの日みた花の名前を僕たちはまだ知らない』NTV『ダマシバナシ』CX『5時から9時まで~私に恋したお坊さん~』NTV『そして誰もいなくなった』映画『先輩と彼女』(主演)『疾風ロンド』『全員、片想い』『サバイバルファミリー』等。本作にて本格ストレートプレイに初挑戦。

公演概要
タイトル : KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 『春のめざめ』
原作 : フランク・ヴェデキント
翻訳   : 酒寄進一
構成・演出: 白井晃(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)
出演 : 志尊淳 大野いと 栗原類
小川ゲン 中別府葵 北浦愛
あめくみちこ 河内大和 那須佐代子 大鷹明良  ほか

【神奈川公演】  KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
日  程 :2017年5月
チケット一般発売:2017年2月18日(土)
料  金 :未定
販売窓口 :チケットかながわ、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット ほか
お問い合わせ :チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
主催、企画製作 : KAAT神奈川芸術劇場
共同制作 : ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)

【京都公演】 5月27日(土)・28日(日) ロームシアター京都 サウスホール
お問い合わせ:ロームシアター京都 075-771-6051

【兵庫公演】 6月10日(土) 15:00/11日(日) 13:00 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
お問い合わせ:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255
(10:00~17:00/月曜休み ※祝日の場合翌日)
※北九州公演あり