片寄涼太（GENERATIONS From EXILE TRIBE）が、10月29日、東京・赤城神社にて初の著書『ラウンドトリップ 往復書簡』（新潮社）のヒット祈願と刊行記念囲み取材を行った。
著書『ラウンドトリップ 往復書簡』は、片寄をデビュー前からよく知り、GENERATIONSはもちろん、様々なアーティストの作詞を手がける作詞家・小竹正人との“往復書簡”をまとめた書簡集。二人の出会いや懐かしい出来事、それぞれの家族の話や恋愛観・結婚観まで、戦友のような二人が互いに宛てた書簡集。さらに16ページにわたる片寄の撮り下ろしグラビアも掲載されている。
初めて執筆に挑戦した片寄は、「今までは執筆といってもブログを書く程度でしかなかったので、最初はなかなか言葉が浮かびませんでした。でも、だんだん慣れてきて前書きを書くころにはスムーズに書くことができ、難しさもありますが書くことの楽しみが感じられるようになりました」と素直な気持ちを語り、「いまの時代でしか綴れない言葉や感情が詰まった作品なので、幅広い世代の方に共感していただけると思います。多くの方に読んでいただきたいです」と本書をアピール。
それでも最初は書くことにためらいもあったと言う。「最初はいろんな部分がためらいでしたし、気恥ずかしい気持ちもありました。でも、だんだん気恥ずかしさが癖になっていく感覚がありました」と。お気に入りの書籍は「寒い冬の日に、コーヒーを手渡したくなった警備員さんとの出会いとか･･･。自分自身がこういうことを思っていたんだなという新たな発見がありました」と自らを見つめなおす機会にもなった様子。
続けて「昨年の夏から始まった企画で、コロナ禍ということもあり、とにかくネタが少ない時期でした。『奇跡よ、起きろ！』みたいな感じでネタが降ってくるのを待ってましたけど、それ自体をネタにしようという発想の転換しか道は残されていませんでしたね」と、執筆の苦労も吐露。
本書では様々な日常とともに、恋愛観や結婚観なども語っているが、記者から「しれ～っと恋愛するタイプと書かれてますが･･･」と、その真偽のほどを問われると「なんかそう書かれてましたね（笑）。皆さん、しれ～っと恋愛するんじゃないんですか？ 最初はそんなもんですよね？（笑）」と答えていた。
「作家」と呼ばれることには「そんなつもりはなくて･･･。ちょっとむずがゆい感じがします」と照れつつ、本格的に文壇進出し賞レースの可能性を尋ねられると「やめてください！ ハードル上がっちゃうので(笑)」と赤面する場面も。作詞も手掛ける片寄だが、「往復小説とかも面白そうだなと色々想像しているので、また何か発表できたらいいなと思います。作詞もまた挑戦して、少しでもグループの役に立てるようになりたいですね」と意欲を見せた。
また、GENERATIONSのメンバーからの反応について聞かれると、「グループLINEで報告したら、数原龍友から『まだモテる気かよ』と一言だけ返ってきました」と明かし、「『おめでとう』のひと言くらい言いなさいよ･･･って感じですね（笑）」と苦笑い。
小竹からは昨夜に連絡があったそうで、「発売目前ということで『血圧が上がって寝られない』とおっしゃっていました(笑)。と話し、「小竹さんが相手じゃないと出てこなかった言葉や表現がたくさんあったなと思います。凄く感謝しています。今日の夜はどうかぐっすり休んでいただきたいです」と小竹に感謝と労いのメッセージを送っていた。
◆書籍内容
コロナ禍で始まった、会えないからこその手紙のやりとり。「執筆は初めて」という片寄が、尊敬し、心から信頼する小竹に導かれ、時に悩みながら、日常で感じる素朴な喜びや率直な不安などを赤裸々に綴った。十年来の付き合いのある「戦友」が相手だから引き出せた、「素の片寄涼太」がたっぷり詰まった特別な一冊。片寄の撮り下ろしグラビア16ページも収録！
【タイトル】「ラウンドトリップ 往復書簡」
【著者名】片寄涼太 小竹正人
【判型】四六変小240ページ（オールカラー16ページ含む）
【定価】1,650円（税込）
【発売日】2021年10月29日（金）
【ISBN】978-4-10-354271-1
◆二人の「往復書簡」が始まった理由
「片寄涼太には“情緒”がある」
片寄のデビューのきっかけとなった「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2」。当時まだ高校生だった片寄は、小竹とそのオーディションの打ち上げで出会った。そこから10年あまり、今では年齢差を超えて「戦友」のような関係となっている。
片寄の初めての写真集『グッバイ、ホワイト』では、小竹に言葉を寄せてもらうほど、深く信頼し合う二人。今回小竹が「往復書簡」の相手に片寄を指名した理由としては、そんな信頼もさることながら、何よりも、「片寄涼太には“情緒”がある」と感じたということ。
対する片寄は、小竹に対して「僕を“丸裸”にしてくれる人」と綴っており、今回の「往復書簡」が実現した。
◆片寄涼太プロフィール
GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル。1994年8月29日生まれ。大阪府八尾市出身。祖父と父が音楽教師で、若いころからピアノに親しむ。2012年にデビュー。14年にドラマ「GTO」で俳優デビュー。ドラマ/映画「兄に愛されすぎて困ってます」、「PRINCE OF LEGEND」、映画「午前0時、キスしに来てよ」、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」、「病室で念仏を唱えないでください」などに出演し、俳優としても活躍の場を広げている。GENERATIONSとして、EXILE 20周年を記念した企画 “EXILE TRIBUTE”よりトリビュートシングル「GENERATIONS FROM EXILE」が12月22日に発売予定。
◆小竹正人プロフィール
作詞家。3月10日生まれ。作詞曲「Unfair World」で第57回日本レコード大賞受賞。「花火」（三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE）など、数百曲を手掛けた。著書には、2020年に映画化された小説『空に住む』、『三角のオーロラ』（共に講談社）、歌詞＆エッセイ集に『あの日、あの曲、あの人は』（幻冬舎文庫）などがある。2017年から、自身の歌詞をモチーフに、三池崇史、行定勲、河瀨直美、石井裕也らが映像化する「CINEMA FIGHTERS project」のコンセプトプロデューサーを務める。
