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瀬戸康史インタビュー! WOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、 育休をとる。」 育休で一番大切なことは「自分を見失わないこと。誰かに助けを求めることも大事」

ドラマ「男コピーライター、育休をとる。」瀬戸康史さん-(49)

男性の育児休業(以下、育休)を題材としたWOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター 育休をとる」(WOWOWプライム・WOWOWオンデマンド)が7月9日よりスタートする。
本作はコピーライターの男性会社員が体験した不安や奮闘、面白さに満ちた育休の6カ月を笑いと涙で綴るハートフルコメディ。育休取得への道のり、育休中の生活、職場復帰の問題などの諸問題に立ち向かう主人公・魚返洋介を演じるのは、WOWOW初主演を務める瀬戸康史。
男性の育休取得がまだ当たり前と言えない日本社会において、育休にまつわる諸問題に奮闘する姿を熱演する彼に、育休に対する考え、本作に出演して感じたことを語ってもらった。

ドラマ「男コピーライター、育休をとる。」瀬戸康史さん-(46)

― 本作では育児、育休をテーマに描かれていますが、世の中ではまだまだ女性が育児をするという固定観念に縛られている方がいらっしゃると思います。そういう考えから抜け出すためにはどうしたらいいと考えますか?

人の考えを変えるのは本当に難しいこと。だからこそ、こういう作品がきっかけになればいいなと感じます。誰かに言われて変えるというより、本当に自分自身がそう思わないと人は変われないのではないかと。いろんな価値観に触れて視野を広げていくといいかもしれないですね。この作品で描かれる育児や育休は8割が辛いんです。でも、夫婦が口げんかしているときに赤ちゃんが突然笑ったりすると、その赤ちゃんの笑顔で一気に不穏な空気が吹っ飛んで幸せを感じる。この作品は日常にいっぱい転がっている小さな幸せに気づいてみようよ!ということが描かれていると思います。

― 撮影はいかがでしたか? 大変だったことは?

撮影では監督を含め、子育て真っ最中の方や経験者など先生がたくさんいらっしゃったので、すぐに質問できて助かりました。赤ちゃんに対しては、以前NHKドラマの「透明なゆりかご」で産婦人科の院長役をやらせていただいた時に、こちらが怖がってはいけないと学んだので、中途半端にならないよう堂々とやるように心がけました。

セリフ量も多いので大変でしたが、カメラ目線で視聴者に向けて話すところは難しかったです。僕がNHKで出演している「グレーテルのかまど」いう番組を少し参考にして頂いていますが、今回は役を演じながら視聴者に語り掛けるので最初はその切り替えが難しい。でも、やっていくうちにどんどん楽しくなってきました。

ドラマ「男コピーライター、育休をとる。」瀬戸康史さん-(41)

― 今回撮影で育児シーンを体験され、難しそうだなと思ったこと、これは得意そうだなと思ったことはありましたか?

もともと家事が好きで、お茶碗を洗ったり、洗濯することは普段からやっているのでできると思います。難しそうなのは、沐浴です。水を使うのはちょっと怖いですね。やはり慣れが必要だと思いました。おむつ替えやミルクをあげるのは大丈夫そうです。ただ、ミルクをあげるとき、哺乳瓶を赤ちゃんの口の中にけっこう突っ込むものだと初めて知りました。もっとソフトに口に当てる感じでいいのかなと思ったら、「もうちょっとグイっと入れてください」って言われて驚きました。「そのぐらい入れないと飲めませんよ」と、赤ちゃん役の子の本当のお母さんに言われたんです(笑)。

― 役作りで心がけたことは?

魚返役は演じていて楽しかったです。僕自身も面倒くさがりでダメなところがあるので。憎めないキャラクターにしたいなと思いました。世の男性はこういう人が多いのかもしれません。きっとパパたちは共感してくれるんじゃないでしょうか。

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― 本作に出演されて、瀬戸さんご自身があらためて発見されたことがあったら教えてください。

本当に育児ってこんなに辛いんだと思いました。幸せなことだとばかり思っていたけれど、自分の思い通りに物事が進まなかったり、それまで当たり前のようにやってたルーティーンが出来なくなるのは、けっこうなストレスかなと。知っていると知っていないとでは大きな違いがあると思うので、とてもいい経験をさせていただいたと思っています。

― 育児の大変さはもちろんですが、それに伴う夫婦の関係性だったり、仕事との向き合い方なども考えさせられますね。

僕の仕事はちょっと特殊ではあるので、会社務めの人とは少し違うかもしれませんが、どちらにしてもやっぱり1人では相当大変だと思いました。パートナーだったり、家族や友達など、支えてくれる人がいないと大変。1人だったら、とんでもないことになるだろうなと。

ドラマ「男コピーライター、育休をとる。」瀬戸康史さん-(11)

― ドラマでは“保活”についても触れていて興味深いです。

保活については、今でも全部はわかってないです(笑)。僕は福岡の田舎で育ったので、保育園や幼稚園には、そこに行くしかないぐらいの数しかなかったんです。絶対に入れるのが当たり前と思っていたけれど、こんなに選んだり、競争しなきゃいけないという、この現実にちょっとショックを受けました。親も試されるみたいだし、受験とかもあってめちゃくちゃ大変だなと。

― 瀬戸さんは家事もこなされてイクメンの要素はお持ちのようです。ご自身の理想は?

女性のほうが妊娠して自由に動けない時間がどうしても多いと思うので、その部分を男性ができることは動いてフォローするべきだと思います。まあ、口では何でも言えますけど・・・(笑)。
自分の親父もそうだったので、自分もそれが当たり前だと思っています。人が困っていたら助けるのは当たり前みたいなことと一緒です。父も福岡の人間ですが、厳格とか、ザ・九州男児みたいな人ではなくて。子供の頃から色々なところに連れていってくれましたし、母が出かけていて夕食時にいないときは、父が何か作ってくれたり、「今日は特別だよ」と言って外食したり、愛情を持って育ててくれました。父も家事を積極的にやっていたので、それが僕には普通になっています。

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― それでは、育休で一番大切なことは何だと思いますか?

相手に対しての思いやりは当たり前ですが、自分を見失わないことだと思います。
どんどん余裕がなくなってきてしまうので、無理なことはしない。そして誰かに助けを求めることが大事ではないでしょうか。

― 瀬戸さんがリラックスしたいと思ったときに行うことは何かありますか?

今あまりできていないのですが、絵を描くとリフレッシュされます。無心になれる唯一の趣味です。気持ちの切り替えが大事だと思います。

― それでは、最後にこれからドラマをご覧になる皆さんメッセージをお願いします。

コロナの中で不安でどんよりと過ごしている人が多いと思いますが、そんな人達にプラスのエネルギーを与えられる作品になっています。当たり前にある小さな幸せに気付ける育休って何だろうって人はもちろん、皆さんに観ていただきたいです。

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【瀬戸康史 KOJI SETO】
1988年5月18日生まれ、福岡県出身。2005年にデビュー。主な出演作に、映画『寝ても覚めても』(18)、『事故物件 恐い間取り』(20)、ドラマ「まんぷく」(NHK)、「ルパンの娘」(フジテレビ系)、「私の家政夫ナギサさん」(TBS)、舞台「関数ドミノ」、「23階の笑い」など。映画、ドラマ、舞台、CMなど多岐にわたり活躍中。2021年には、劇場版『ルパンの娘』、ミュージカル『日本の歴史』、主演舞台『彼女を笑う人がいても(仮題)』の出演が控えている。

<クレジット>
ヘアメイク:須賀元子 (星野事務所)
スタイリスト:小林洋治郎 (Yolken)
衣装協力:VIKTOR&ROLF  BARNSTORMER

撮影:ナカムラヨシノーブ

男コピーライター、育休をとる。_キーカット

WOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。」
<ストーリー>
魚返洋介(瀬戸康史)は広告代理店に勤めるコピーライター。妻・愛子(瀧内公美)から妊娠を告げられ喜びに浸るも、ふとしたことがきっかけで6カ月の育児休業(以下「育休」)の取得を決意する。半年という長期間の育休は社内では未踏の領域。綿密な移行プランを設計し、不安を胸に上司の浜崎(村上淳)に育休取得を申し出るが…。そして娘の誕生に感激するのもつかの間、波乱の日々が幕を開ける。
後輩のサポートも、労働時間のルールもない限界ギリギリの育休。混沌とした日々を送る中で、次第に現実と妄想の境界を見失っていく。しかし同時に、それは今まで知ることがなかった新しい世界との出会いでもあった。保活、パパ友づくり、育児分担など、次々と襲い掛かってくる難題。不器用な苦闘を経て、育休を終えた魚返の前に広がっていた景色とは…。

原作:魚返洋平『男コピーライター、育休をとる。』(大和書房刊)
脚本:細川徹 監督:山口淳太(ヨーロッパ企画) 音楽:都筑孝
出演:瀬戸康史 瀧内公美 赤ペン瀧川 福地桃子 少路勇介 池田成志 村上淳 ほか
プロデューサー:井口正俊 中澤研太
制作協力:東北新社 製作著作:WOWOW
番組特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/ikukyu/

7月9日(金)配信・放送スタート
【配信】全12話一挙配信【無料トライアル実施中】[WOWOWオンデマンド]
※第1回放送終了後より配信スタート
【放送】毎週金曜夜11時(全6回)【第1回無料放送】[WOWOWプライム]

瀬戸康史さん
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