
Prime Originalドラマシリーズ『犯罪者』が絶賛配信中! 本作は、テレビドラマ『相棒』シリーズで脚本を手がける太田愛氏の原作小説「犯罪者」を実写化。ある無差別殺傷事件が、日本社会の大きく深い闇へとつながっていく・・・刑事・記者・生存者という“出会うはずのなかった3人”が命をかけて真相に挑むクライムミステリー。
通り魔事件の真相を追う刑事・相馬亮介を高橋一生、相馬の友人でフリーライター・鑓水七雄を斎藤工、そして、事件の被害者にして唯一の生存者である青年・繁藤修司を水上恒司がトリプル主演を務め、映画『エゴイスト』で繊細な心の機微をリアリティある映像で紡ぎ国内外で高い評価を受けた松永大司監督が、壮大なスケールで人間ドラマを描き出す。
この度、Astageでは繁藤修司役の水上恒司さんにインタビューを実施。撮影を振り返りながら、松永組での手応えを語ってくれた。

― 通り魔事件、巨大な陰謀、奇病「メルトフェイス症候群」など、重厚なミステリーが展開される本作ですが、台本を初めて読まれた時の率直な感想を教えてください。
この全ての事象を把握して、自分の役を緻密にやっていくのは大変なことだなと思いました。
― 修司は“不器用だが真っ直ぐな青年”です。水上さんが最も共感された部分は? 人間的な魅力をどのように感じられましたか?
修司は一見クールで大人っぽく見えますが、実際はとても子どもっぽいんです。その理由は彼が送ってきた人生にドラマの後半に描かれています。(高橋一生さん演じる)相馬と(斎藤工さん演じる)鑓水と出会うことによって、どんどん子どもっぽくなっていくんです。そこがまた彼の魅力でもあるのですが。松永監督から「大人のような子ども」というヒントをいただいて、役を構築していくことができました。修司は(メインの)3人のうちの1人なので、その中での関係性を展開していくのが、とても大事。修司と相馬と鑓水の年齢と、実際の一生さんと斎藤さんと僕の年齢を照らし合わせてみても、そうなっていくことに納得できました。

― 制作発表会見でも「松永監督のディレクションの方法が、俳優としてターニングポイントになった」という俳優の方々の言葉に同調されていましたが、具体的にその変化はどういう風に感じられたのでしょうか?
変化したというよりは、変化していくだろうなと思いました。今回、「松永組」にどっぷり浸かっていましたね。この作品の撮影が終わってすぐに他の作品に入ったのですが、その時に「松永組」ってこういうことだったんだと感じました。様々な座組があって、色々な感性ややり方があるので、これが1番ということではないのですが、とにかく松永組は役者が楽しい現場だと思います。
― 撮影にあたり、クランクイン前の2週間のリハーサルや、日々の段取り前の読み合わせなど、徹底したプリプロダクションが行われたとのことですが、この4ヶ月間の積み重ねは、水上さんの演技にどう作用しましたか?
(綿密なリハーサルは)やるべきだと思いました。一生さんもおっしゃっていましたが、自分の役を掴むためだけでなく、それによって役者たちが作品やシーンの共通項を見つけていくことが大きいんです。その中で自分の役を立ち上げていくということをしないと、みんなが一緒にその目標、目的に向かっていけない。リハーサルをしなくても共有できるのであれば必要ないかもしれませんが、やはり「初めまして」で、いきなり“親子(のシーン)です”、“親密なシーンです”は、なかなか作れないと思いました。

― それが、「3人の関係値が純度の高い熱量を持ってその世界に向かっていくことができた」ということなのでしょうか?
そういうことだと思います。
― 松永監督のディレクションで「演技の引き算、表現をソリッドにする」ということを徹底して求められたそうですが、これまでの役作りと比べて違いは感じられましたか?
カメラの前に立つと、人によっては「これをやらないといけない!」と構えて、張り切ってしまうこともあります。力が入りすぎると余計なことをしてしまうんです。時にはその余計なことが面白かったりすることもあるのですが。伝えるべきものを鋭利にするために無駄なものを削いでいく、それだけです。
無駄なことをしない、必要最低限のことしかしないことは、ある意味とても勇気がいることだと思います。それが人によっては苦労に感じることもあるかもしれません。僕も「こんなに何もしなくてよかったのかな」と、当初は少し感じることもありましたが、松永さんのディレクションに対して信頼が生まれた瞬間からは、疑問を全く感じませんでした。
― 今回アクションシーンもありますが、大変でしたか?
冬に水浸しになってかなり寒かったです。アクションでも、リアルな感じに・・・という緻密な演出がありました。

― 監督が「役者が芝居を超える瞬間に何度も立ち会うことができた」とおっしゃっていましたが、水上さんご自身が芝居を超えて完全に修司として生きたと感じた瞬間はありましたか?
ありました。物語の後半になりますが、僕が演じる修司が相馬と鑓水に対して、あることを吐露するシーンがあるんです。その吐露の仕方は、撮影に入る前から課題に感じていて、撮影をするまでずっと悩んでいたんです。「どうしようかな、できるかな、こういう風にしたほうがいいけど、自分の力量ではこれしかできない、それをするためにはどうしたらいいんだ」と。そのシーンは、実際の(高橋)一生さんと(斎藤)工さんと芝居をしていない時の時間、その関係性があったからこそ、お二人の体をお借りして修司としてストレスなく生きることができたシーンでした。それは松永さんが仰った「芝居を超えた」ということなんだと思います。
― 出演の決め手が、斎藤さんと高橋さんの存在だったとか。そんなお二人と一緒に主演という看板を背負って走り抜いた撮影の日々はいかがでしたか?
全く質感の違う先輩の役者のお二方と4か月を共にするだけでも楽しかったです。

― お二人の佇まいとか、役への向き合い方は、俳優として新しく吸収されたり刺激を受けたりされましたか。距離感はどんなものだったのでしょうか?
たくさん刺激を受けました。距離感は演じていた3人と同じような感じでした。僕が不躾ながら「一生さん、斎藤さん、これってこうじゃないですか?」とか「これってどうなんですか?」とお聞きしていたのも、修司の生意気さ具合にも繋がっている気もします。お二人はそれを邪険に扱うことなく真摯に答えてくださいました。僕のことを若い世代の俳優として温かく見守ってくださっているからこそ、親身に接していただけているのだと感じました。ベタベタもしないし、カラッした気持ちのいい距離感でした。僕の中ではずっと相馬と鑓水でしたね。

― 修司にとって、相馬と鑓水はどんな存在だと思いますか?
ちょっと言葉にし難いですが・・・。友でもないし、親でもないし、兄弟でもない。そういう枠を超えた存在かな。いろんな関係値をミックスした唯一無二のものになっていると思います。特別な関係性になっていったと思います。
― 初めて相馬が修司を鑓水さんの部屋に連れて行ったシーンは、これから3人がどうなっていくのかを思い巡らせる、とても印象的場面です。
あのシーンはよく覚えています。宇都宮にあるビルの中で撮影したんですが、ちょうど地震があって、古いビルだったのでちょっと怖かったですよ(笑)。

― そして、本作は「正義か悪か」ということを問いかける作品でもあります。修司は多くの不条理に巻き込まれていきますが、演じ終えて水上さんご自身の中に正義に対する新たな定義は生まれましたか?
定義というほどのものではありませんが、守るべき存在というのは、半径5メートル、10メートルぐらいにいる人ではないかなと思いました。まずは自分の周りをしっかり守ること。
もっと若い頃は世の中に影響を与えるとか、多くの人のために・・・と、スケールの大きなこと言っていましたが(笑)。大きなことを成し得ている人は、そこを意識しているのではなく、きっと自分の周りの身近な人たちを守る、愛する、幸せにする、その延長線上に広がっているんだなと感じるようになりました。自分も大人になったのかな(笑)。
― この重厚なクライムミステリーが世界240以上の国や地域で配信中です。最後にメッセージをお願いします。
松永組の面白さ、魅力、味が存分に出ているドラマです。世界に向けても全く恥ずかしくない作品になっていると思うので。一人でも多くの方々に観ていただけると嬉しいです。
【水上恒司(Koshi Mizukami)】
1999年5月12日生まれ。福岡県出身。
TVドラマ「中学聖日記」(18/TBS)にて初主演、俳優デビュー。同作品で大きな話題を獲得し、翌年には写真集「鼓動」が発売され注目を集めた。映画『弥生、三月 君を愛した30年』(20/遊川和彦監督)でスクリーンデビューを果たし、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23/成田洋一監督)にて、第47回日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞。他にも『本心』(24/石井裕也監督)、『九龍ジェネリックロマンス』(25/池田千尋監督)、『火喰鳥を、喰う』(25/本木克英監督) 、『TOKYO BURST-犯罪都市-』(26内田英治監督)など、話題作に出演している。

Prime Original新ドラマシリーズ『犯罪者』
配信日:Prime Videoにて世界独占配信中
キャスト:高橋一生・斎藤工・水上恒司・ユースケ・サンタマリア・MEGUMI・青木崇高・チョン・イル・井上瑞稀(KEY TO LIT)/内野聖陽
原作:太田 愛「犯罪者」(角川文庫/KADOKAWA)
監督:松永大司
脚本:櫻井武晴
音楽:川井憲次
制作:PROTX
製作著作:PROTX
Ⓒ PROTX
作品詳細ページ https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0H5B41YXS
<衣装及びスタッフクレジット>
■スタイリスト:能城 匠 (TRON)
■衣装
スーツ¥143,000
シャツ¥26,400
タイ¥19,800
全て
Paul Smith
問) Paul Smith Limited
その他スタイリスト私物
■ヘアメイク:Kohey
■取材撮影:ナカムラヨシノーブ
★★★水上恒司さん 直筆サイン付きチェキプレゼント!★★★
応募はこちらから








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