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中谷美紀、菊池風磨を「寡黙で真摯」と絶賛するも、「いつか殺してやろうかと」!? WOWOW「連続ドラマW ギバーテイカー」完成披露試写会

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WOWOW「連続ドラマW ギバーテイカー」の完成披露試写会が、12月18日、東京・スペースFS汐留ホールにて行われ、主演の中谷美紀をはじめ、共演の菊池風磨(Sexy Zone)、池内博之が舞台挨拶に登壇した。

本作は、すえのぶけいこの初の青年誌連載作品であり『ライフ』に続く“第2の衝撃作”と謳われた話題作をWOWOWが連続ドラマ化。娘を殺された刑事・倉澤樹と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオトの死闘を描いた本格クライムサスペンス。

娘を殺された過去を持ち、 “自分と同じように苦しむ人をひとりでも多く救いたい”という想いの刑事・倉澤樹を中谷美紀、「幸せは奪うもの」という異常な価値観を持つ、猟奇殺人犯・貴志ルオトを菊池風磨が演じ、倉澤が所属する神奈川県都筑中央署の刑事・今井要を池内博之、倉澤の親友の椿理子役に深川麻衣、ルオトが医療少年院を退院後就職するベーカリーの従業員・津山聡美役に馬場ふみか、本作のオリジナルキャラクターである倉澤の元夫・小野塚優一に吉沢悠。ルオトの母親・貴志茉莉絵役を斉藤由貴が務める他、袴田吉彦、遠山俊也、平山祐介、桜田ひより、吉田ウーロン太、池田鉄洋ら個性豊かな実力派俳優が集結。監督は、「連続ドラマW 沈まぬ太陽」(2016)、「連続ドラマW シャイロックの子供たち」(2022)の鈴木浩介、脚本は「連続ドラマW 黒鳥の湖」(2021)、「ドクターホワイト」(CX・2022)などを手掛けた小峯裕之が務める。

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中谷は「私自身は出産をした経験もなければ、子供を育む経験がないので、子供を殺された女性というのは、自分自身を傷めつけなければできないような役がらだと簡単に想像できたので、正直ためらいました」と、役を受けるのに躊躇もあったようだが、「台本が素晴らしかった。プロデューサー陣、監督、脚本家の小峯さんらが渾身の作品を作ってくださったので、脚本の段階で涙が止まらなかった。そのまま感情移入して演じることができるのではないかと思ってありがたくお引き受けさせていただきました」と、オファーを快諾。

完成作品を観て、「自分が出演していることを忘れるくらい夢中になって、続きが観たくてしかたなくなる。いつも隣でサポートしてくださる今井役の池内さんが(作品に)重厚感を与えてくださいました。大切に演じてくださったので、助けられたなと思います」と感想を述べ、池内にも感謝。「(池内が育てた)取り立てのケールもいただいたんですよ(笑)」とエピソードも披露した。

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一方、対峙する役を演じる菊池については「今日も菊池風磨さんおファン方がたくさんいられるんですよね。皆さんにとっては黄色い歓声を上げる対象だと思うんですけど、私にとっては、生涯彼の目を見るたびに”いつか殺してやろう”という・・・」と言って、会場の笑いを誘いつつ、「そのくらい素晴らしかった。そしてキチンとお洋服もお召しです、今回は」とバラエティー番組等で活躍する菊池の姿のついても触れ、さらに会場を盛り上げる。思わず、菊池も「安心してください。着てます!」と照れ笑い。

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そんな菊池演じるルオトも難しい役がら。菊池は「感情移入するのが難しい役だったので、どうやって演じたらいいのか手探りの状態でした。監督も何もおっしゃってくださらないので、そのままクランクアップまで続きました。それだけ、自分と自分の役に精一杯向き合うことができたので、今となっては”何も言わない”監督のスタイルが今回はピッタリだったのかと」回顧。とにかく何回も台本を読んで役を作り上げていったそうだが、不気味な笑みを浮かべる表情については、「気味の悪さを鏡の前で練習しました」と明かしていた。

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池内は「漫画原作は、ファンの方々のイメージや想いが強いので、それに応えないといけないし、越えなければいけないので怖かった。特殊な役作りをすることはなく、その瞬間でどのように(樹を)サポートするかを考えながら役を作っていきました」と振り返っていた。

菊池との共演について、中谷は「菊池さんは普段から歌も踊りも上手にされていて、ドラマでは明るい役を演じることが多かったと思いますが、道化を演じられるということは、人の心の機微がわからないとできないので、こういう難しい役も軽々と演じられるんだろうなと期待してお会いしました。初めてお会いした時には貴志ルオトとして立っていた。私にとっての菊池風磨さんは、寡黙でシャイで、役に没頭してとても真摯な役者さん。撮影が終わったあとに、Youtubeで初めて全裸でのたうち回る姿を拝見して、『これは私の知っている菊池風磨ではない』と思って慌てて消しました」と話し、菊池を慌てさせる一幕も。菊池は「前者が本当の僕です。寡黙で真摯でやらせてもらってます」と笑っていた。

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対して、菊池は「テレビの中の人というイメージでお会いしたんですが、その雰囲気がキレイすぎて、背筋がのびちゃいました。最初は緊張感がありましたが、凄く勉強させていただくことが多くて日々ドキドキしています」と中谷のイメージを吐露。

また、パン屋さんでのシーンが多かったという菊池は「実際のパン屋さんをお借りして撮影したんですが、パンも全部そのパン屋さんが作ってくださったパンで撮影しました。撮影が終わったら持って帰っていいと言われて。甘いパンは少し時間が経っても美味しさが保たれる気がしたので、そのパンが残ってくれ~と願っていましたね」とニッコリ。実際にパン作りの練習もしたそうで、「けっこういい感じにできたと思っています」と、満足気な笑顔を見せ、「テンポが速すぎず、遅すぎずちょうどいい。速すぎても追いつかなくやっちゃうので。続きが早く観たいと思えるような作品です」と、アピールしていた。

「連続ドラマW ギバーテイカー」
原作:すえのぶけいこ 『ライフ2 ギバーテイカー』 (講談社アフタヌーンKC)
放送・配信:2023年1月22日放送・配信スタート<全5話>
【放送】WOWOWプライム/WOWOW 4K:毎週日曜 午後10:00[第1話無料放送]
【配信】WOWOWオンデマンド:無料トライアル実施中
出演:中谷美紀 菊池風磨 深川麻衣 馬場ふみか 吉沢悠 斉藤由貴 池内博之
脚本:小峯裕之
監督:鈴木浩介
音楽:林ゆうき 奥野大樹
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:小林祐介 黒沢淳 雫石瑞穂
制作協力:テレパック
製作著作:WOWOW
◆番組サイトURL:https://www.wowow.co.jp/drama/original/givertaker/
◆WOWOWオリジナルドラマ公式Twitter:@drama_wowow
◆ハッシュタグ:#ギバーテイカー

≪ストーリー≫
元小学校教諭の刑事である倉澤樹(中谷美紀)は12年前、当時小学6年生だった教え子・貴志ルオト(菊池風磨)に、愛する娘を惨殺された過去を持つ。事件当時12歳という犯人の幼さも相まって、この猟奇殺人事件は日本中に大きな衝撃をもたらした。倉澤は被害者遺族として絶望を味わい、その経験から生まれた“自分と同じように苦しむ人を一人でも多く救いたい”という想いのもと、刑事になった。その強い信念に突き動かされ、事件解決に奔走する日々を送ること12年――。
倉澤は娘の命日を目前に、ルオトが医療少年院を退院することを知る。そして、ルオトが「完全に更生した」という話を聞くも、被害者遺族として疑心を抱かずにはいられない彼女のもとに、ある日、不審なメッセージが届く。「あなたの大事なものを、もう一度奪います」――それは、再び日本中を震撼させる新たな事件の始まりだった……。

≪原作情報≫
◆すえのぶけいこ 『ライフ2 ギバーテイカー』 (講談社アフタヌーンKC)
すえのぶけいこの初の青年誌連載作品として注目を集め、迫力あるタッチでエネルギッシュに描かれたその強烈なストーリーと独特な心理描写が『ライフ』に次ぐ、“第2の衝撃作”と話題を呼んだ。「月刊アフタヌーン」にて2016年~2018年に渡り連載、単行本・全6巻にて完結。
・すえのぶけいこ Twitter/Instagram:@keiko_suenobu
・月刊アフタヌーン Twitter:@afternoon_manga
・原作コピーライト:Ⓒすえのぶけいこ/講談社
※全巻重版決定!好評発売中!

2023年1月22日スタート
毎週日曜午後10時 放送・配信<全5話>