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有村架純「観た人の心に残る作品であってほしい」 森田剛の若葉竜也の第一印象は「ヤバイなこの人」!? 映画『前科者』公開記念舞台挨拶

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映画『前科者』の公開記念舞台挨拶が、1月29日、東京・TOHOシネマズ六本木にて行われ、主演の有村架純をはじめ、共演の森田剛、磯村勇斗、若葉竜也と、岸善幸監督が登壇した。

原作・香川まさひと、作画・月島冬二による漫画「前科者」を、岸善幸監督の手で実写映像化した本作は、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく保護司の姿を描いた作品。WOWOW にて 2021 年 11月 に連続ドラマが放送・配信され、ついに 1 月 28 日に映画が公開。

映画では、ドラマに続き保護司・主人公・阿川佳代を有村架純が演じ、佳代の元で更生し社会復帰へ近づくも、ある日忽然と姿を消し再び警察に追われる身となる男・工藤誠を6年ぶりの映画出演となる森田剛が務める。工藤を追う刑事の滝本真司を磯村勇斗のほか、リリー・フランキー、木村多江、若葉竜也、マキタスポーツから、ドラマ版の続投となる、佳代の初めての保護観察対象者石橋静河、北村有起哉、宇野祥平など、個性ある演技派俳優たちが集結した。

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映画公開を迎え、有村は「1年くらい前にドラマ、映画と撮影しましたが、忘れない2か月間で濃厚な時間でした」と撮影時を振り返り、「あらゆるメッセージ性がある作品。皆さんがどう感じてくださるのかが大切だと思います。この先どうしていったらいいのか、新しい世界が広がっていただけば嬉しいです」とコメントした。

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森田は「今まだ役が(自分の中に)役が残っている感じがします。皆さんにスクリーンで観てもらうと思うと感慨深い。この作品の中にいいセリフ、いい言葉がたくさんあるので多くの人に届けばいいなと思います」と言葉を繋いだ。

保護司を演じた有村は「保護司と言っても、保護対象者の方とそれぞれの距離感がある。基本的にはあまり深い入りはしないんです。人によってパーソナルスペースが違うので、上手く見極められればいいなと思って臨みました」と、役と向き合った様子。

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磯村は「刑事役でもありますが、阿川と再会し、消えない傷がまた痛みつつ進んでいく。刑事とはまた違うベクトルで苦しい部分があった」と難しい役どころに苦労したようだ。

謎の男として登場する若葉は、役作りについて「全部経験したことないことなので、全てを理解することはできなかった」と言い、「森田さんと対峙するときにどう動いたらいいかを意識しました」と、森田に目を向けると、森田は「なんか、ヤバいなこの人!と思いましたよ」と強烈なキャラクターに驚いたようだが、それでも「若葉さんの温度を感じて、それを最後までキープするようにしようと思った。もの凄いものを見せられちゃったなぁと」若葉の演技を称える。

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MCが「キャスティングスタッフが『森田さんというモンスターに対峙する人は同じくらいモンスターじゃないとダメだと思った』とのことで、若葉になったようですよ」と話すと、「オレ、モンスターですか?」と笑い、会場を和ませる。

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この日は、スクリーンに映画の場面写真が投影されトークを展開。有村が森田を抱擁するラストシーンでは「あふれ出す感情がありました。とにかく森田さんにビンタすることしか考えていなかった。とにかく“本気でやるぞ!”と、その日を迎えました」と気合いをいれて迎えたという有村。それを受け森田は「ものすごいものを持ってましたね。重いものでした」とし、「ここで言われたことが工藤にとっての全てだった。大事なシーンでした」と述懐。

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また、登壇者にそれぞれ「自分自身は○○者」と思うことをフリップに書いて答える企画も。監督が「小心者」と答えると、すかさず若葉も「僕もです!」と同じ答えを挙げる。磯村は「気まぐれ者」と回答したところで、森田は「これ、自分が書いたんじゃないんですけど・・・」と不思議な生き物の絵を披露。自身もよく理解してないようだが、有村は「モンスターにしか見えない・・・」とポツリ。そんな有村は「緊張しやすい物」と自分を表現。「結局、皆“小心者”なんですね」と笑っていた。

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最後に有村が「この映画を観てくださった方の心に残る作品であってほしいと思います」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

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<ストーリー>
罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。
保護司を始めて 3年の阿川佳代(有村架純)は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。
そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。
一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由もが次第に明らかになっていき――。

原作:「前科者」(原作/香川まさひと・月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載))
監督・脚本・編集:岸善幸
出演:有村架純 磯村勇斗 若葉竜也 マキタスポーツ 石橋静河 北村有起哉 宇野祥平
リリー・フランキー 木村多江 /森田剛
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
配給:日活・WOWOW
© 2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

映画版公式サイト:https://zenkamono-movie.jp/
公式 Twitter:@zenkamono_jp
公式 facebook:zenkamono.official
ドラマ版公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/zenkamono_drama/

映画版:2022年1月28日(金)公開

ドラマ版:WOWOWオンデマンドにて配信(無料トライアル実施中)
各話放送後、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信