Open Close

福山雅治、最優秀男優賞!共演の神木隆之介に感謝!「何かおごります!」 濱田岳は受賞を喜ぶも、「あんな役だけど・・・」と恐縮!? 第12回TAMA映画賞授賞式

DSC_9995

第30回映画祭TAMA CINEMA FORUMの「第12回TAMA映画賞」の授賞式が、11月29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールにて行われ、最優秀男優賞には、福山雅治と、濱田岳が輝いた。

TAMA映画賞は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を映画ファンの立場から感謝の気持ちを込めて表彰するもの。
今年度の映画賞の選考期間は2019年10月~2020年9月に劇場公開された作品が対象となる。受賞者が手にするトロフィーは「宇宙(SORA)を抱える像」藤原彩人作。

最優秀男優賞は、本年度最も心に残った男優を表彰。今年度は、福山雅治(『ラストレター』『マチネの終わりに』)と、濱田岳(『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』ほか)が受賞

DSC_9969

福山は、「こんなに重いんだな・・・」とトロフィーを見つめ、「この重みを感じながら今晩晩酌したいと思います」と微笑む。「この映画に出てくる、1冊だけ売れた小説があるのですが、本当に存在するんです。撮影前に監督から『美咲』という小説を手渡されたのですが、この小説が面白い。これは岩井監督の出来ごとなのかなと思いました」と、作品の出会いを語り、「青春時代のエッセンスがたくさん詰まっている作品を、監督の故郷の宮城で撮影できたことが嬉しかった。監督を見ながら演じていたので、いつもよりスムーズに(演じることが)できました」と振り返る。

DSC_9981

本作では福山演じる乙坂鏡史郎の10代を神木隆之介が演じているが、「これは神木くんと僕とで取れた賞だと思うので、神木くんにも何かおごります。ありがとう!」と感謝。「神木くんは技術力があって緻密な演技をする方、彼のほうから色々提案してきてくれたんです。僕は目の下にほくろがあるので、『ほくろを足してもいいですか?』と提案を受けました」と裏話も披露。

DSC_9991

DSC_0148

また、「ミュージシャンとしての経験が俳優として役立つか?」と聞かれると、それぞれ違う表現する人たちと会えることによって、音楽だったらこういうリズムでセリフを言うな・・・ということはある。音楽ビデオで映像をとるときはカメラ目線で恥ずかし気もなく指を指したりして撮られるのも平気になりますね(笑)」と笑った。さらに、今後の活動を聞かれると、「どんな役でもやっていきたいのでお仕事待ってます。関係者の方、頭の片隅にこの役に福山はどうかな?と思ったら事務所の方にご連絡ください」と言って最後まで饒舌な福山だった。

DSC_9951

濱田は、コロナ禍の中の公開に感謝。「逆境のなか、公開ができて本当に嬉しかったです。あんな役だけど・・・(笑)」と冗談を交えながらも作品をお披露目できたことを喜び、最優秀男優賞という名誉ある受賞に「あまりにもできすぎなので、質の悪いドッキリじゃないでしょうね」と、信じられない様子。自身の役について「罵声を浴びても1ミリも響かない男です」と説明し、「全裸で子供の前で怒られるシーンがあるのですが、それでも響かないので、ぜひ観ていただきたい」と見どころをアピール。そして、「作品に入るまでは机上の空論だと思いますね。現場で僕もどんどん役とシンクロしていきました」と笑う。

DSC_9946

DSC_9963

劇中では、ひたすら罵声を受け続けるが、共演の水川も「(響かない)その図太さが半端じゃなかった」とあきれ顔。ここで、モデルとなった監督夫婦も登場し、監督は「こんなに酷い奥さんがいるんだと世のなかに知らしめようと思って作品にしました」とぶっちゃける。対する奥様は「(監督本人は)濱田さん演じる豪太の100くらい酷い!」と監督にダメ押しを。どうにも奥様に頭が上がらない監督は、「撮影中に水川さんのセリフがフラッシュバックして頭痛がすることがありましたね」と言って、会場の笑いを誘っていた。

DSC_0122

第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM
11月21日(土)~11月27日(金)(11月24日(火)は休映)、及び11月29日(日)、東京都多摩地市の2会場にて開催。授賞式のみ府中の森芸術劇場どりーむホール。
公式サイト:https://www.tamaeiga.org/

その他の受賞者コメントはこちらへ