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柳楽優弥、戦友・三浦春馬さんを「ずっと愛して大切にしていきたい」 『映画 太陽の子』完成披露上映会舞台挨拶

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『映画 太陽の子』の完成披露上映会が、7月7日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の柳楽優弥をはじめ、共演の有村架純、國村隼と、黒崎博監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、日本の原爆開発”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、 等身大の姿を描いた青春グラフィティ。

「この研究が成功すれば、戦争は終わる」と信じて、実験に没頭する若き科学者・石村修を柳楽優弥、戦後の未来を見据えて力強く日々を生きている幼馴染の朝倉世津を有村架純、修の弟で父親の意思を継ぎ軍人となった裕之を三浦春馬が熱演。研究室のトップ・荒勝文策に國村隼、愛深き母・フミを田中裕子が演じ、監督・脚本はNHK大河ドラマ「青天を衝け」などを手がける黒崎博が監督・脚本を務める。

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本作は黒崎監督が10年の構想期間を経て映画化。監督は「戦時中のある学生さんが書いた日記の断片を見つけたことからこれを物語にしようと考えました」と制作の発端を明かす。
脚本を読んで柳楽は「素晴しいと思いました。ぜひ参加したいと。この映画を日本の観客の皆さんとアメリカの観客の皆さんにどう思われるかと考え、覚悟を決めて参加しました」と当時を振り返った。

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一方の有村は「恥ずかしながら脚本を読むまでこの事実を知らなくて・・・。これが世に出たらどうなるんだろうと思って(出演に)責任を感じました。黒崎さんとはドラマ『ひよっこ』(NHK)で1年ほどご一緒して信頼もあったので、ぜひ参加させていただきたいですと伝えました」とコメント。

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日本の原子物理学の第一人者で実在した人物・荒勝文策を演じた國村も「声を掛けてくれて嬉しかった。日本の軍隊も原爆を開発しようとしていたという話は、スケールも大きいし、歴史的にも意味が大きいと感じました」と手応え十分。

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劇中では、柳楽と三浦、有村が3人揃っているシーンが印象的だが、柳楽は「海のシーンが印象に残っています。3人で撮りましたが、海に入ると服が濡れてしまうので、一発で撮らないといけないという、物理的にも難しいシーンでした。舞台初日の始まりのような緊張感がありました。その分達成感もありましたね」と吐露。さらに、「春馬くんとは10代のころからオーディションなどで一緒でした。戦友でもありライバルでもある。今回は兄弟という関係。春馬くんが愛をもってこの作品に参加してくれたように、僕も春馬くんをずっと愛して大切にしていきたいと思うシーンです」と共演した三浦春馬さんに想いを馳せた。

有村は「昔から知っている間がらなので、自然と幼なじみちう関係になれました。特に縁側のシーンは、未来について語るシーンで、3人で会えるのが最後かもしれないというシーンでした。少しの望みが詰まっている。私は言葉ではなく、二人の手を取ることで3人の空気感を作りました。おだやかで微笑ましいシーンになったと思います」と、有村自身が提案した演出だったことを明かした。

有村の提案を受けた監督は「彼女は本能的に演技をする人なので、特に驚かなかったですね」と有村に絶対的な信頼を寄せていたようだ。

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また、この日が “七夕”であることにちなみ、映画のヒット祈願も実施。それぞれが思い思いの願いを短冊に書き発表。監督は「映像の力が世界中の人に届きますように!」と力を込め、國村は「やすらぎ」と書いた。有村は「安心安全な世界が訪れますように」と。柳楽は「映画の力でみんなに元気を」と願い、「僕は映画が好きなので。エンタメの力は必要だと思います」と言って笑顔を見せていた。

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『映画 太陽の子』
<ストーリー>
僕らは、未来を作っていると思ってた――悩んで、泣いて、笑った3人の300日!
1945年の夏。軍の密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室の若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々の中、建物疎開で家を失なった幼馴染の朝倉世津(有村架純)が修の家に居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰郷し、久しぶりの再会を喜ぶ3人。ひとときの幸せな時間の中で、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見る修と世津だが、一方で物理学に魅了されていた修も、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を見据えていた。それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の8月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とはーー?

柳楽優弥 有村架純 三浦春馬
イッセー尾形 山本晋也 ピーター・ストーメア
三浦誠己 宇野祥平 尾上寛之
渡辺大知 葉山奨之 奥野瑛太 土居志央梨
國村隼 田中裕子

監督・脚本:黒崎博 「ひよっこ」「青天を衝け」
音楽:ニコ・ミューリー 『愛を読むひと』
主題歌:「彼方で」 福山雅治  (アミューズ/ユニバーサルJ)
制作:KOMODO PRODUCTIONS 宣伝:KICCORIT
配給:イオンエンターテイメント
製作:「太陽の子」フィルムパートナーズ
Presented by ELEVEN ARTS STUDIOS / NHK
©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ
公式サイト:https://taiyounoko-movie.jp/

8月6日(金)、未来へ

▼本予告映像