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立川志の輔出演も「ワンカットシーンに無謀です!」中井貴一「志の輔流ロマンを後世に残したかった」映画『大河への道』完成披露試写会

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映画『大河への道』の完成披露試写会が、3月1日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の中井貴一と原作者の立川志の輔が舞台挨拶に登壇した。

「落語を超えた究極の話芸」と絶賛される立川志の輔の新作落語「大河への道―伊能忠敬物語―」を原作に映画化した本作は、中井貴一が原作となる落語を観劇し、感動のあまり自ら立川志の輔に映画化の直談判より実現した。前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの二つでドラマが描かれ、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子ら豪華キャスト陣の一人二役で贈る〈歴史発見〉エンタテインメントだ。

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主演のみならず本作の企画から携わった中井は「5~6年くらい前に志の輔師匠の落語を1本にまとめた舞台をやらせていただいて、その時に友達から『“大河への道”という話があるんだけど、あれやったらいいよ』と言われたんです。それで、師匠に『“大河への道”を(映画化として)おやりになります?』って言ったら、『やらないです』って即答されて(笑)」と事の発端を話しはじめ、「私も“大河”というくらいだから、ロケ地は中国、その黄河、長江で、そこで色んな文化と文明と出会いながら成長していく物語を落語になさったんだなと。タイトルしか聞いてなかったので、そう取るじゃないですか。それをちょっとやりませんか?って、それは失礼なことを申し上げたなと思って自分を恥じたんです。大変だからやらないとおっしゃったんだなと」と。「そうしたら、こっちの大河か!って(笑)」と言い、会場の笑いを誘う。

これは映画になると思ったという中井。「志の輔師匠の落語は映像が頭の中に映ってくるんです。この手が使えるかと思いお願いした次第です」と映画化の道ができるまでを説明した。

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志の輔師匠は「一切、中国のことは頭にありませんでしたね」と笑い、「中井さんはこういう(映画化にしたいという)褒め方を使ってくださるんだと思ったんです」と本気にしてなかったようだが、本気だと分かっても「史実とか数字とかはわからないから」と伝えると、「『あなたのいい加減のところはこちらで何とかしますから』と言ってくださって、DVDの資料をお渡ししたんです」と続けた。

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劇中には志の輔師匠も演者として登場するが、「皆さん、中井さんと松山ケンイチさんの間で演技する経験したことないでしょ?」と当時の緊張感を思い出しつつ、「それもワンカット、ワンシーンで撮影したんですよ。志の輔さんにはできるわけない、無謀だと監督に言うべきですよ!」と訴えるように語る。その話に中井は「だって、僕はワンカットが好きなんですよー」とあっけらかん。「僕だって最初は出ないで裏方に徹するつもりだったんだから。死なば諸共という気持ちでしたよ。失礼しました」と笑うと、「本当に失礼でしたね」と師匠。絶妙なトークに会場も大ウケだった。

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舞台上では伊能忠敬が作成した当時の日本地図と、現在の日本地図を見比べながらトークを展開。

もとより、志の輔師匠が伊能忠敬の資料館に偶然に立ち寄ったことから話が始まったそうで、師匠は「期待しないで寄った。でも、その時の日本地図の正確さのショックが凄かった。これを見て1本の落語ができたんです」と伊能忠敬の偉業に大きな衝撃を受けたことを吐露。

色々な縁が導いた本作だが、中井は「歴史はロマン。僕は志の輔流のロマンを映画にしたかったんです。志の輔師匠の偉業を後世に残していけたらと思ったんです」と力を込める。

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また、本作の主題歌が玉置浩二の「星路(みち)」に決定したことも発表され、中井も「最後に流れますが、オープニングからずっと流していてもいいんじゃないかと思うほどいい歌です」と絶賛した。

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最後に志の輔は「伊能忠敬と彼を助けてくれた人たちの話を作りました。ワンカット、ワンカットを大切に撮る、こうやってエンターテイメントができるんだと思った。極上のコメディー、エンターテイメントです」と伝え、中井は観客に向け「皆さんが初めて観るんです。面白くなかったら(この映画のことは)忘れてください。面白かったらなるべく多くの人に観たほうがいいと言ってください」と声をかけ、和やかな雰囲気のまま舞台挨拶を終了した。

『大河への道』解禁用メインカット

映画『大河への道』
<STORY>
現代→1821年〈初の日本地図完成〉→1818年〈伊能忠敬亡くなる〉!?
千葉県香取市役所では、観光促進として地元を盛り上げるために、“大河ドラマ”の開発プロジェクトが立ち上がる。主人公は伊能忠敬!そう、あの初めて日本地図を作ったことで有名な、郷土の偉人である。しかし、その脚本作りの最中に、彼らはある驚くべき事実を発見してしまう。なんと伊能忠敬は、地図完成の3年前に亡くなっていたのだ!
「伊能忠敬はドラマにならない。地図を完成させてないんだ!」「え、じゃあ、誰が?」
舞台は江戸の下町へ――。弟子たちに見守られ、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく亡くなった。動かぬ師をすすり泣く声が覆う中、ある人物が静かに口を開く。
「では、今しばらく先生には、生きていていただきましょうか・・・」
忠敬の志を継いで地図を完成させるために、弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出す。そこには、歴史に埋もれた、涙なしには語れない感動のドラマがあった−。

中井貴一 松山ケンイチ 北川景子
岸井ゆきの 和田正人 田中美央 溝口琢矢
立川志の輔 西村まさ彦 平田満 草刈正雄 橋爪功
原作:立川志の輔「伊能忠敬物語−大河への道−」(2022年1月5日よりPARCO劇場にて再演/漫画版:小学館ビッグコミックオリジナル増刊号にて連載中)
脚本:森下佳子(「JIN-仁」「ごちそうさん」「おんな城主 直虎」「義母と娘のブルース」)
音楽:安川午朗(『八日目の蝉』『殿、利息でござる!』『孤狼の血』)
監督:中西健二(『青い鳥』『花のあと』)
製作幹事:木下グループ
製作プロダクション:デスティニー
配給:松竹
©2022「大河への道」フィルムパートナーズ

2022年5月20日(金)全国公開