Open Close

荒木宏文、鈴木裕樹との14年ぶりの映像作品に「続けてきたからこそ再会できる」と感慨! 映画『漆黑天 -終の語り-』 完成披露舞台挨拶

DSC_8519

映画『漆黑天 -終の語り-』 の完成披露舞台挨拶 が、5月31日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の荒木宏文をはじめ、共演の小宮有紗、松本寛也、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹と坂本浩一監督が登壇した。

本作は映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【ムビ×ステ】の第三弾。映画の主人公は記憶をなくした流浪の男。記憶を追い求める中、数々の刺客たちに狙われる。いったい彼はなぜ襲われるのか…。謎多き男をめぐる本格派ミステリー時代劇。映画は舞台『漆黒天 -始の語り-』へと続いていく。

映画・舞台ともに主人公となる「名無し」を荒木宏文が主演を務め、そして、映画の脚本、舞台の作・演出には、 舞台『刀剣乱舞』シリーズや、舞台『TRUMPシリーズ』などの脚本・演出を手掛ける末満健一が担当。映画の監督・アクション監督は、「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」、「ウルトラマン」など特撮作品で第一線を走るアクションの名手・坂本浩一が担う。

DSC_8455

DSC_8485

荒木は、本作のオファーを受けた時の心境について聞かれ「映画と舞台の2作の仕事が決まった!という喜びでしたね(笑)」とジョークを飛ばし、末満氏の脚本を読んで「難しいなぁって思いました(笑)」と感想を述べる。すると、松本も「難しかったよね。漢字が読めなかった。人の名前とか・・・」と言い出し、小宮は「私(の役の名前)は簡単だったから大丈夫でしたよ」と笑う。思わず鈴木が「なに?この中学生みたいな会話!」と言って、和気あいあいに。

続けて、記憶を無くした男を演じるうえで苦労した点を問われた荒木は「これほど簡単な役はない」と即答。「普通は役を演じるうえで、その人の歴史を作った上で演じなければならないのだけど、記憶がないんだからそれは必要ない。覚えてないんだからゼロスタートでいいんですよ。これほど楽なことはない!」ときっぱり! その言葉に鈴木が「これがうちの主演です!」と間髪入れず言って、会場から大きな拍手があがった。

監督は「まず、キャストのみなさんにお芝居のプランを見せてもらって、それを自分のプランと合わせて映像として収めいくように進めていきました。その点に集中しました」と撮影の様子を吐露。

DSC_8536

DSC_8463

本作は東映京都撮影所で撮影された本格派時代劇。京都での撮影を振り返ると、小宮は、「私は地毛が長いので、全部自分の髪の毛で髷を結ってもらいました。そして着物を着つけていただくと自然と役に入ることができました」と述べ、カツラでなく、地毛と聞いた登壇者もビックリ。

DSC_8457

DSC_8521

初めて京都撮影所に入ったという小澤は「京都撮影所は歴史があってすごい厳しい撮影所。役者の登竜門だと聞いていたので恐る恐る入ったんです。菓子折りを持って・・・。でもスタッフさんが凄く優しくて「そんな歴史はないよ」って。スムーズな撮影でしたね。持っていった菓子折り、どうしようかなって・・・ってなりました(笑)」と明かし、会場の笑いを誘う場面も。

DSC_8454

鈴木は「末満さんの脚本で坂本さんが監督ならではの作品になっています。これがコラボレーションかと。スピード感のある作品です」と目を輝かせる。

DSC_8450

DSC_8505

また、アクション監督でもある坂本監督らしく、アクションにも注目が集まっている。特に殺陣のシーンは見どころの一つだが、上演前ということもあり、ネタバレ禁止と釘を刺されていることから、梅津は「冒頭で百姓たちが殴り合うっていうアクションシーンが難しかったですね」と、まさかの嘘の感想を。サラリと話す梅津に、登壇者たちも目を白黒させて驚いていた。

DSC_8451

DSC_8467

一方、松本は「僕はムビステにほぼ出ていているからなぁ・・・見慣れた景色だなぁって(笑)」と京都の撮影を振り返ると、監督に「殺陣に慣れていない役者がいたらどうするんですか?」と質問する。監督は「今回は皆さん本当に凄かったです!」と太鼓判を押し、映画の出来栄えに自信をうかがわせる。

DSC_8537

小澤は荒木とは10年ぶりの共演とのことで、「緊張もしたけど、やっぱりやりやすかった」と笑顔を見せた。荒木と鈴木も『獣拳戦隊ゲキレンジャー』以来14年ぶりの映像作品となる。鈴木は「ゲキレンジャーの時のスタっフに囲まれて撮影できて幸せでした」と語ると、荒木も「再会できるってことは、その仕事を続けていないとできないこと。本当に嬉しいですね」としみじみ。

DSC_8522

鈴木は、荒木の撮影中の姿を見て「彼はボロボロになってやっているのに湿布も張らないんです。それだけ気合が入っている映画」と称えると、荒木は「余裕でやっていましたよ。だって、その時代に湿布はないからね」と笑い飛ばしていた。

漆黒天キービジュアルs
【ストーリー】
「この町で……俺を見たことはないか?」ぼろを纏った男(荒木宏文)が江戸の町に現れた。
男はなりゆきから喜多(小宮有紗)というコソ泥女を助ける。喜多は「助けてくれた」お礼にと、記憶を失くした男に<名無し>の名を与えて、狂言作者の玄馬(唐橋充)、ごろつきの邑麻兄弟(松田凌・長妻怜央)らを巻き込みその素性の手がかりを求めはじめる。
現状で名無しについてわかっている事実は、どうやら自分は謎の剣客たちに命を狙われている、ということ。
しかもその度に圧倒的な剣技で返り討ちにしてきたらしい。なぜ自分がこれほどまでに強いのかも思い出せない。
だが、町で悪事の限りを尽くしてきたという<日陰党>の名を聞いた時、記憶の中にただひとつ残る<愛する者の死に際>が思い出される。
同じ頃、与力である玖良間士道(鈴木裕樹)や皿月壬午(小澤雄太)はある計画を実行に移そうとしていた。

愛する者の死の記憶、尋常ならざる剣の腕、その命をつけ狙う謎の刺客たち
……どうやらこの男には、何かある。

【ムビ×ステ】とは
ひとつの作品世界で語られる「ムービー(映画)」と「ステージ(演劇)」を公開&上演するプロジェクト。
映画と演劇はそれぞれ独立した作品ながら、物語は連動。メディアの境界線を行き来する物語は、これまでにない新しい感覚を呼び覚ましている。プロジェクト第一弾は、映画『GOZEN-純恋の剣-』(2019年7月公開)、舞台『GOZEN-狂乱の剣-』(2019年9月東京・大阪上演)を製作。第二弾は、映画『死神遣いの事件帖 – 傀儡夜曲-』(2020年6月公開)、舞台『死神遣いの事件帖 –鎮魂協曲-』(2020年7月・8月上演)を製作。第三弾となる本作では、ワタナベエンターテインメントとともに、【ムビ×ステ】としてより連動した新作をお届けする。

◆予告編

【映画 2022年6月24日公開】
出演 :
荒木宏文
小宮有紗 松田凌 長妻怜央(7ORDER)
橋本祥平 松本寛也 / 小島藤子
梅津瑞樹 小澤雄太 鈴木裕樹
唐橋充 / 宇梶剛士

脚本 : 末満健一
監督・アクション監督 : 坂本浩一

【舞台 2022年8月上演】
出演 :
荒木宏文
松田凌 長妻怜央(7ORDER) 梅津瑞樹 / 小島藤子
橋本祥平 松本寛也 加藤大悟 安田桃太郎
小澤雄太 鈴木裕樹

作・演出 : 末満健一

公式HP : https://toei-movie-st.com/ ※映画舞台共通
著作権表記 : @2022 movie-st ※映画舞台共通

映画『漆黒天 -終の語り-』
2022年6月24日 (金) 新宿バルト9ほかにて公開

舞台『漆黒天 -始の語り-』
2022年8・9月 東京、大阪にて上演