映画『おじいちゃんはデブゴン』『コール・オブ・ヒーローズ／武勇伝』の日本公開を記念し、香港アクション俳優サモ・ハン・キンポーことサモ・ハンが来日。4月6日、東京・新宿武蔵野館にて、舞台挨拶を行った。
『おじいちゃんはデブゴン』の上映後、大歓声を受けて登場したサモ・ハン。大きく手を振って「サモ・ハンです」と日本語で挨拶し、「（私、）男前ですか？」と笑顔で観客に声をかけた。「香港では日本料理ばかり食べていました」と言って再び来日できたことを喜び、「若い頃から年寄りになるまで、みなさんの応援に感謝します。ありがとうございます。この映画がヒットすれば、また新しい映画を作って、みなさんのところに来ることができます」と笑顔でアピール。
「日本の人は親切で礼儀正しいし、プロフェッショナルで真面目。とてもいい印象を持っています。ぜひ日本で、また映画を撮りたいですね」と話すと、思わず涙するファンも。
「次回作も企画しています。7～8月に撮影がスタートできればいいと思っています。内容は言えないけど、『面白い作品』と言っておきましょう」と期待を持たせる。
約20年ぶりに『おじいちゃんはデブゴン』でメガホンを取ったきっかけは、「あるとき映画会社の社長が脚本を持ってきて『監督やってみない？』と言ってきた。ドラマ性の強い映画はあまり撮ってきていないし、キャラクター設定も気に入ったのでやってみようと思ったんです」と明かし、「当初の脚本にはアクションシーンがあまりなかったので付け加えて撮影した」と続け、「『どうやって相手の腕を折るか』ということを一番考えていたね」と笑った。その理由は「役どころが元ボディガードだから、普通のファイターとは違う。殺すことは考えなかったが、二度と攻撃できないように骨を折って動けなくすることを考えていたんです」と語り、アクション俳優らしい顔をみせる。
また、『おじいちゃんはデブゴン』には、ユン・ピョウやカール・マッカ、ディーン・セキなどレジェンドたちが揃って出演する豪華さ。サモ・ハンが「お～い、1日遊びに来ないか？」と電話して声をかけたら「いいよ、暇だから」と二つ返事で集まったという。アンディ・ラウにいたっても、「彼は製作者側だったのに、『僕にも役をくださいよ』って言ってきたんだよ」と、微笑ましいエピソードも披露。
さらに終盤には、サモ・ハンの日本語吹替版声優の水島裕がサプライズで登場！ 水島は「監督作品も素晴らしいですが、一言でもいいですから俳優として出続けてください」と懇願。サモ・ハンは「いつもいい声をありがとう。お疲れさまです」とねぎらい、「水島さんがいるので、私は引退できないですね」と微笑んだ。
『おじいちゃんはデブゴン』
監督・アクション監督・主演：サモ・ハン 製作・出演：アンディ・ラウ
出演：ジャクリーン・チャン／チャウ・ユーチェン／ウィリアム・フォン／ユン・ピョウ／ユン・ワー／ツイ・ハーク／ディーン・セキ
【第１弾】はサモ・ハンが20年ぶりにメガホンを取り、主演、アクション監督を兼ねて贈る愛と感動のアクション巨編『おじいちゃんはデブゴン』（原題：我的特工爺爺／THE BODYGUARD）。
サモ・ハンが演じるのは認知症気味の退役軍人。隠居生活を送っていた彼は、中国マフィアとロシアン・マフィアの抗争に巻き込まれた隣人の父娘を救うため、封印していた無敵の拳を駆使して巨悪へ闘いを挑む…。サモ・ハンの衰えないアクションだけでなく、幼い少女とのふれあいなど感動的なドラマも必見のまさにサモ・ハン版『レオン』＋『グラン・トリノ』ともいうべき作品！！
5月27日（土）より、新宿武蔵野館、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー！
『コール・オブ・ヒーローズ／武勇伝』
監督：べニー・チャン アクション監督：サモ・ハン
出演：エディ・ポン／ルイス・クー／ラウ・チンワン／ウ―・ジン／ユアン・チュアン／サモ・ハン
【第２弾】はサモ・ハンがアクション監督として、巨匠ベニー・チャン監督との初のコラボレーションに挑んだ『コール・オブ・ヒーローズ／武勇伝』（原題：危城／CALL OF HEROES）。
内戦時代の中国を舞台に、悪に屈することなく誇り高く戦う英雄たちの姿を壮大なスケールと最高のオールスター・キャストでダイナミックに描いたアクション巨編。まるで、黒澤明監督の『七人の侍』と『用心棒』にセルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタンを足して、そこに香港伝統の任侠映画を掛けたかの様な、アクション映画史に残る熱血と興奮の大傑作！！
6月10日（土）より、新宿武蔵野館、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー！
【（2作品）公式ＨＰ】http://sammohungisback.com
