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太賀、中村蒼、矢本悠馬が自身の青春をカミングアウト!? 『ポンチョに夜明けの風はらませて』完成披露イベント

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映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』の完成披露イベントが、9月12日、東京・新宿武蔵野館にて行われ、太賀、中村蒼、矢本悠馬と、廣原暁監督が登壇した。

早見和真の同名小説を新鋭・廣原監督の手で映画化した本作は、将来に希望を見出せないまま日々を過ごしていた高校生、又八(太賀)、ジン(中村)、ジャンボ(矢本)の行くあてもない“高校最後の旅”を描いた青春ロードムービー。

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本作出演のオファーを受けた時の心境を、太賀は「素直に嬉しかった。物語も面白いし、廣原監督といいものが作れると思いました」と明かし、又八役を演じて「自分が過ごした青春とは違う、また新たな青春を追体験できたような気がして楽しかったです」と笑顔を見せた。

完成作品を観て「ホッとした」と太賀。「又八は明日のことを顧みず本能のまま行動するキャラクター。映画の全体像など考えずに臨んでいたので、完成した映画を観て『いい映画だ!』と思って(笑)。監督にも『気にせずに演じてほしい』と言っていただき、それが指針になりました。映画の全体像や色々なことを監督にゆだねてよかったなと思います」としみじみ。

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中村は自身が演じるジンを「挫折から始まる役」と話し、「ジンは真面目な家庭で育っているので、又八とジャンボといると違う世界に連れて行ってくれる感じだと思う。ジンも楽しかっただろうし、僕も楽しかったです」とニッコリ。「僕は高校のときに転校をしているので、普通の人より楽しい思い出が少いんです」と言って会場の笑いを誘い「だから今回、ハチャメチャなことをして、自分ができなかった青春を疑似体験できて嬉しかったです」と満足げ。

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矢本は「台本を読んで、このキャラクターは可愛く演じたいなって思った。矢本悠馬の引き出しにある可愛さを極力出しました。めっちゃ、ぶりっ子してます」と、茶目っ気たっぷりに語った。
そして、中村と矢本も作品を観た感想を太賀と同じく「ホッとした」と言い、中村は「現場では楽しくやっていましたが、全体的に繋がったらどうなったんだろうと思っていた。この三人が進んで行く物語にすごく引き込まれていきました」、矢本は「目的のある旅ではなくて、男子高校生のノリや機転だけを見せていく映画なので、繋がったときどうなるのか、不安ではなくワクワクしていました」と、その理由を述べていた。

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また、それぞれの高校生時代の思い出を聞かれた三人。中村は「転校生だったので、校区時代は部活にも入っていなくて・・・運動も勉強もできない、何もできない……友達も少なかったですね(笑)」と冗談ぽく答える。矢本は「僕はモテたかったので、テニス部に入っていました。モテましたよ」と笑い、「蒼くんとは正反対です」と中村をチラリ。そんな矢本に中村は「そいう言う人をいいな~と思って見ていました」とおどけて会場を沸かせた。

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一方、太賀は「友達と映画を撮っていました。同級生の染谷将太くんと、一緒に脚本を書いたりカメラを回していました」と告白。本作で、また同級生として染谷と共演したことについて「ちょっと不思議な感覚でした」と答えた。

学生時代の思い出話は続き、中村は「自宅に友達が来てワイワイと騒いで大家さんに注意されました」と微笑ましいハチャメチャエピソードを明かし、会場から「可愛い!」と声が飛ぶ。太賀は中学のときから蒼井優のファンだったとのこと。共演が実現した時は「なんとが気に入られようとしましたね(笑)。仕事となると冷静でしたが、昔の自分に『いつか共演できるよ』と言ってやりたいです」と目を輝かせ、「親友の登録の名前を『蒼井優』にしていて、不在着信が『蒼井優』ってなるんですよ(笑)」。「いまでも両親の登録名はジョージ・クルーニーとスカーレット・ヨハンソンです」と明かし、観客は大ウケ。

さらに、太賀は「自分は仕事もしていたので、ブレーキをかけることも多かった」と振り返り、又八たちの青春が眩しくて、こういう道もあったのかな、と思います」と、劇中のハチャメチャな青春を羨ましがった。

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最後に廣原監督が「バカバカしいものをたくさん詰め込んでやろう!という意気込みで作りました。三人の演技を見ていて、そのバカバカしさの中に切実な何かを探しているんだと感じました。みなさんにもそれを感じ取ってもらえたらうれしいです」と語り、太賀は「この作品は、年代や性別を問わず共感してもらったり、懐かしく感じると思います。気持ちのいい珍道中ですので、ぜひ楽しんでください」とアピールし、イベントを締めくくった。

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<STORY>
将来に希望を見出せないまま、ただ何となく日々を過ごしていた高校生の又八(太賀)、ジン(中村蒼)、ジャンボ(矢本悠馬)。卒業を間近に控え、又八だけが進路を決められずにいた。“ありふれた日常から抜け出したい”と、ジャンボの父親の愛車セルシオを拝借して海に向かう3人。途中で凶暴なグラビアアイドルの愛(佐津川愛美)、風俗嬢のマリア(阿部純子)も加わり、ハチャメチャな旅を続ける。一方、3人に置いてけぼりをくらった中田(染谷将太)は、又八と約束した卒業ライブに向けて1人、ギターの練習に明け暮れていた――。

出演:太賀 中村蒼 矢本悠馬 染谷将太 佐津川愛美 阿部純子 / 角田晃広(東京03) / 佐藤二朗 西田尚美
原作:早見和真 「ポンチョに夜明けの風はらませて」(祥伝社刊)
監督:廣原暁
脚本:大浦光太 廣原暁
主題歌:忘れらんねえよ「明日とかどうでもいい」(Bandwagon/UNIVERSAL MUSIC LLC)
製作:「ポンチョに夜明けの風はらませて」製作委員会
企画・制作:RIKIプロジェクト
配給・宣伝:ショウゲート
©2017「ポンチョに夜明けの風はらませて」製作委員会
公式サイト:http://poncho-movie.jp/

10月28日(土)新宿武蔵野館他にて全国ロードショー