福山雅治 宮沢りえ 川上未映子
小島秀夫 松田翔太 吉沢亮
「奇跡の映画」（福山） 感想コメントが到着
贅沢に仕上がった劇場用パンフレットの詳細解禁！
『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダース。彼が長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』は、TOHOシネマズ シャンテをメイン館として12月22日（金）より全国公開した。ヴィム・ヴェンダースが、日本の公共トイレのなかに small sanctuaries of peace and dignity（平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所）を見出し、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡ぎ、みごと第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したことを皮切りに、第50回テルライド映画祭、第48回トロント国際映画祭、第71回サンセバスチャン映画祭、第60回台北金馬映画祭と名だたる映画祭に招待され、36回東京国際映画祭では、オープニング作品として、大きな話題となった。
この度『PERFECT DAYS』を一足先に鑑賞した豪華な顔ぶれの著名人6名
福山雅治 宮沢りえ 川上未映子 小島秀夫 松田翔太 吉沢亮 より、
本作の感想、そして応援コメントが到着。
また、公開日より劇場にて販売されるパンフレットの詳細が解禁。
森山大道による役所広司とのフォトセッション、そして本作の理解が広がる特別コラム５本も必見だ。
名匠ヴィム・ヴェンダースが、主演に役所広司を迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』。カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞し、日本中が歓喜に沸いた5月からおよそ半年を経て、先行公開をはさみ、ついに全国で劇場公開を果たし、公開を待ち望んでいた多くの観客にお披露目された。
この度、一足先に本作を鑑賞した６名の豪華著名人より、本作の感想、そして応援コメントが寄せられた。
コメント一覧
福山雅治（シンガーソングライター・歌手）
当たり前だと思って見過ごしていたものを大切にするプロジェクトから生まれた映画。
いま作ろうと思ってもなかなか作れない「奇跡の映画」です。詩的で、ずっと一枚の絵画を見ているようでした。
宮沢りえ（女優）
平山さんの目に映る、木漏れ日の光と影の美しさに心を奪われたままです。きっと、これからも、ずっと。
川上未映子（作家）
イノセンスと、老いていずれ死にゆく肉体を生きていくこと。
それが、今、すべての人に、べつべつに起きていて、
誰もが一度きりの今を生きているということ。
私はこれからも、ラストシーンを観たときのあの感覚を、
何度でも思いだすと思います。
小島秀夫（ゲームクリエイター）
あのヴェンダースが、“パリ”でも“テキサス”でも“ベルリン”でもない21世紀の“東京”をどう切り取るのか。
最新作であり、令和の“東京画”ともいえる本作は、日本人以上に”日本人の姿”と”和”を捉えていた。
公衆トイレを美しく整える男の佇まいには孤独やネガティブな感覚は皆無だ。
その姿は、自らのリズムを見失ってしまった令和の日本人の胸を強く打つ。
松田翔太（俳優）
すぐに人と話したくなった、
少し寂しいからなのか、
嬉しいからなのか。
だけど言葉にするのが恥ずかしくなって、
僕はこの映画のことを人に話したくなくなっていた。
この気持ちを心に留めておくことにした。
ありがとうございました。
吉沢亮（俳優）
一見なんの変わり映えのない日常の中に溢れている、小さな幸せや感情の機微。
ヴィム・ヴェンダース監督の徹底的にリアルを追求した作りと、役所さんの語らずともとても豊かで深い表現によって、この物語をより生々しく、愛おしく感じられました。
東京の公衆トイレってこんなオシャレなんだ。とか、こんなに美しい景色があるんだ。とか、僕の知らない東京がありました。
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また、劇場で販売されるパンフレットの詳細も解禁！映画PERFECT DAYSの奇跡のような成り立ちから、わずか16日間の撮影で何が起きたのか、巨匠ヴィム・ヴェンダースはなぜ日本で映画をつくったのか。さまざまな角度から掘り下げる、とても贅沢な劇場用パンフレットが完成した。フォトセッションでは、世界的写真家、森山大道が役所広司を、そしてヴェンダースは写真界のレジェンド、操上和美が収めるなど貴重なショットが展開されており、特別コラムでは川上未映子と柳井康治の特別対談や、出演者のひとり、田中泯の直筆コラムなど、どれもファンにはたまらない永久保存版となっている。
【 主な特集 】
＜フォトセッション＞
森山大道×役所広司
操上和美×ヴィム・ヴェンダース
【特別コラム】
そして、川上未映子×柳井康治特別対談
新井敏記（雑誌SWICH編集長）によるヴェンダース、鎌倉インタビュー
柴田元幸（翻訳家）の特別寄稿「PERFECT DAYSと翻訳」
田中泯（ダンサー）の直筆コラム「えんぴつが歩く」
企画：柳井康治
企画・編集：高崎卓馬
デザイン：橋本尚太
プロデュース：矢花宏太 秋山駿
印刷：大洋印刷
発行：ビターズ・エンド
ページ数：60P
定：：¥1,100円
『PERFECT DAYS』
思いがけない出来事が、まるで風のように男の日々を揺らした。
そしてそれは光と影の踊りを生んだ。
東京渋谷の公衆トイレの清掃員、平山は押上の古いアパートで一人暮らしている。その日々はきわめて規則正しく、同じことの繰り返しのなかに身を置いているように見えた。ルーティンは孤独を遠ざけるものかもしれない。けれど男のそれはどこか違ってみえた。夜が明ける前に近所の老女が掃除する竹ぼうきの音が響く。それが聞こえると男はすっと目をあける。少しのあいだ天井をみつめる。おもむろに起きあがると薄い布団を畳み、歯を磨き、髭を整え、清掃のユニフォームに身をつつむ。車のキーと小銭とガラケーをいつものようにポケットにしまい部屋をでる。
ドアをあけて空をみる。スカイツリーをみているのか。光を見ているのかはわからない。コーヒーを買うと手作りの掃除道具をぎっしり積んだ青い軽にのって仕事へむかう。いつもの角でカセットテープを押し込む。カーステレオから流れてくるのはThe Animals “The House of Rising Sun”.
いくつもの風変わりなトイレを掃除してまわる。その日はひょっとすると声をひとつも出していないかもしれない。掃除を終えると夕方にはあのアパートに戻る。自転車に乗り換えて銭湯へゆき、いつもの地下の居酒屋でいつものメニューを頼み、そして寝落ちするまで本を読む。そしてまた竹ぼうきの音で目をさます。男の人生は木のようだった。いつも同じ場所にいて動かない。
同僚のタカシのいい加減さをどうして憎めないのか。いつものホームレスの男が気になる。清掃のあいまに見つける木漏れ日が好きだ。フィルムを現像してくれるこの店はいつまであるだろうか。銭湯で出会う老人が愛おしい。古本屋の女性の的確な書評を聞くのも悪くない。日曜だけ通う居酒屋のママの呟きが気になる。今日はあいにくの雨だ。それでも予定は変えない。そんな彼の日々に思いがけない出来事が起きる。そしてそれは彼の今を小さく揺らした。
＜映画祭／受賞・ノミネート＞
第76回カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞（役所広司）受賞
第46回ライプツィヒ映画芸術祭 最優秀国際映画賞 受賞
第 8回モントクレア映画祭若手審査員賞 受賞
第96回米国アカデミー賞 国際長編映画賞 日本代表
第16回アジア太平洋映画賞 作品賞受賞／最優秀俳優賞（役所広司）ノミネート
第 8回ハリウッド批評家連盟Astra賞ノミネート 国際長編部門／国際俳優部門（役所広司）／国際監督部門（ヴィム・ヴェンダース）
第70回シドニー映画祭 正式出品 正式出品（オーストラリア）
第51回ラ・ロシェル国際映画祭 正式出品（フランス）
第57回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 正式出品（チェコ）
第20回ゴールデン・アプリコット国際映画祭 正式出品（アルメニア）
第23回ニュージーランド国際映画祭 正式出品（ニュージーランド）
第23回ニューホライゾン国際映画祭 正式出品（ポーランド）
第71回メルボルン国際映画祭 正式出品（オーストラリア）
第50回テルライド映画祭 正式出品（アメリカ）
第19回ミシュコルツ国際映画祭 正式出品（ハンガリー）
第48回トロント国際映画祭 正式出品（カナダ）
第25回フィルム・バイ・ザ・シー国際映画祭 正式出品（オランダ）
第71回サンセバスチャン映画祭 正式出品（スペイン）
第39回ハイファ国際映画祭 正式出品（イスラエル）
第61回ニューヨーク映画祭 正式出品（アメリカ）
第52回モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭 正式出品（カナダ）
第67回BFIロンドン映画祭 正式出品（イギリス）
第59回シカゴ国際映画祭 正式出品（アメリカ）
第50回ヘント映画祭 正式出品（ベルギー）
第 9回オーカス島映画祭 正式出品（アメリカ）
第 7回パロール映画祭 正式出品（オランダ）
第15回リュミエール映画祭 正式出品（フランス）
第36回東京国際映画祭 正式出品（日本）
第16回パースペクティブズ映画祭 正式出品（シンガポール）
第29回ジュネーヴ国際映画祭 正式出品（スイス）
第20回香港アジア映画祭 正式出品（香港）
第60回台北金馬映画祭 正式出品（台湾）
監督：ヴィム・ヴェンダース
脚本：ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作：柳井康治
出演：役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作：MASTER MIND 配給：ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124分/G
原題：『PERFECT DAYS』 邦題：『PERFECT DAYS』
ⓒ 2023 MASTER MIND Ltd. perfectdays-movie.jp #パーフェクトデイズ #PERFECTDAYS
公式X(旧Twitter)アカウント：@perfectdays1222
https://twitter.com/perfectdays1222
TOHOシネマズ シャンテほか 全国にて公開中！
