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役所・本木・松坂・堤ら、緊張の連続も渾身の演技に自信!『日本のいちばん長い日』 完成報告会見

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映画『日本のいちばん長い日』の完成報告会見が、5月20日、コンラッド東京にて行われ、主演の役所広司をはじめ、共演の本木雅弘、松坂桃李、堤真一、そして原田眞人監督が登壇した。

本作は、昭和史研究の第一人者である半藤一利のノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」(文春文庫刊)を、原田眞人監督の手で映画化。終戦を迎えた1945年8月15日。前夜14日から翌日の玉音放送までに日本で何が起こったのか? 日本の未来を信じ、平和への礎を築くため身を挺して闘った男たちのドラマを描く感動の歴史大作。戦後70年の時を経て、今を生きる日本国民に真実が明かされる。

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徹底抗戦を支持しながらも、決断を迫られ苦悩する主人公・阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣に役所広司、国民の平和を願う昭和天皇を演じるのは、7年ぶりの本格的スクリーン復帰となる本木雅弘。狂気に駆られていく若き陸軍将校・畑中健二少佐に松坂桃李、内閣書記官長・迫水久常に堤真一が扮し、時の内閣総理大臣・鈴木貫太郎に山﨑努など、今の日本映画界を代表する実力派俳優が顔を揃えた。

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「日本のいちばん長い日」は、1967年にも岡本喜八によって映画化されており、阿南惟幾陸軍大臣は名優・三船敏郎が演じている。役所は、「プレッシャーが大きくて嫌だなぁと思いましたが、原田監督からのオファーでは断れないので(笑)」と苦笑い。そんな原田監督は、役所に対し「今作は、本来持つ(阿南陸軍大臣の)家庭的な雰囲気がキーになっているので、最初からこの役は役所さんに決めていました」と絶対の信頼を寄せていた。

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「昭和天皇を全面に出して描きたかった。やっと今、正しい形で映画化できると思ったんです」と熱い思いを吐露した原田監督。昭和天皇を演じた本木は、「出演依頼を受け、逃げ出したい気持ちと、この役を逃したくない気持ちの間で揺れ動きました」と振り返りつつ、「義母の樹木希林さんから『あなたにこの役がきた意味合いがわかるような気がする。昭和天皇を演じる機会はなかなかないから受けるべきではないかしら』と背中を押されました」と決断に至る経緯を明かした。また、「実は、元々は違う役者さんへのオファーだったのですが、急きょ私に矢が向いたアクシデントでした。でも、それを受けて私は得したと思っています」と晴々とした笑顔をみせた。

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戦争映画に初出演の松坂が、「緊張と不安でいっぱいでしたが、その時代の日常もきちんと描かれていて僕にとっては新鮮でした」と話すと、「坊主頭にできるかどうかがポイントだった」と原田監督。当の本人は「全然問題ないです。濡れてもすぐに乾くし、なんて楽なんだろうと思いました(笑)」とあっけらかん。

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一方で、「坊主頭になりそうになかったので、一般人しました」と監督に言われた堤は、「気楽に参加したのに、こんな緊迫感のある現場はもう嫌です!戻しそうなくらい緊張しました。それが作品に反映できていればいいですね」と冗談交じりにコメント。

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最後に、「役者さんが凄い映画です。『軍をなくして国を残す』という精神を、継承していかなくてはいけないと思っています」と力を込めた原田監督。役所は、「僕が子供の時に観た映画に、まさか自分が参加するとは夢にも思わなかった。戦争を伝える映画は作り続けなければいけない。いつか、松坂君が阿南大臣をやる時代が来るかも。そのとき、僕は鈴木貫太郎役で(笑)」と言って会場を沸かせた。

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なお、この日は本作に戸田恵梨香、松山ケンイチが特別出演していることも発表された。

映画『日本のいちばん長い日』
8月8日より全国ロードショー!

日本のいちばん長い日第一弾ポスタービジュアル

(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会
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