Open Close

黒木華&多部未華子、樹木希林の思い出を語る。「彼氏はいるの?」とストレート質問もされていた!? 映画『日日是好日』特別試写会

DSC_0907

映画『日日是好日』の特別試写会が、10月13日、東京・明治記念館で行われ、主演の黒木華と共演の多部未華子と、原作者の森下典子が舞台挨拶に登壇した。

本作は、森下典子が約25年間にわたって茶道教室に通った日々を綴るエッセイ「日日是好日―『お茶』が教えてくれた15のしあわせ―」基に、“お茶”の魅力に惹かれていった女性が、茶道を通して成長していく姿を描く。20歳の典子役を黒木、従姉の美智子役を多部が務め、ともに自宅近くの茶道教室の武田先生役を樹木希林さんが演じている。

「KIMONO de CINEMA」と題した特別試写会には、登壇者のみならず、観客250名も全員が着物を来て参加。茶道、そして日本文化を愛し、次世代に引き継いでいくことを目指して開催されたもので、樹木さんが生前からとても楽しみしていたイベントだ。

DSC_0875

本作のオフィシャルアドバイザーを務めた観世あすか氏は「このイベントは希林さんから与えられたミッションでした」とし、「希林さんはこの映画に本気で取り組んで役作りをされていました。『私、余命が今年いっぱいみたいなのよ』とお話してくれた時、『これからの新しい仕事は断るけど、この映画には残されたエネルギーと時間を使っていきたいの。だからあなたも真剣に協力してちょうだい』と言われました」と振り返る。

7月31日に京都で行われたイベントの帰り、樹木さんは「映画のいい船出ができましたね」と喜んでいたそうで、「『物作りってのは大変なのよ。撮ったら終わりじゃないの。宣伝を頑張るの』とおっしゃってました。宣伝の陣頭指揮もとられて、全精力を傾けていらっしゃいました」と伝えた。さらに「黒木さんと多部さんは、自分の後を継いでくれる芯のある役者さんです」と何度も言っていたという。

DSC_0874

DSC_0900

樹木さんと初共演となった黒木と多部。樹木さんについて、黒木は「周りの俳優さんたちから得るものがたくさんあるので絶対共演したほうがいいと言われていました。希林さんは多くを語ることはなかったけれど、その姿で役や芝居を感じることができました。ご一緒できて、なんてありがたい時間なんだなと思っていました」と述べ、多部は「希林さんは正確にセリフを言うのではなくて、自分の言葉として発してるのが凄いなと思いました」と語った。

DSC_0873

DSC_0854

それでも撮影の休憩中にはフランクな樹木さん。黒木と多部は「何でも直球で聞いてこられるんです。『どこに住んでいるの?』『付き合っている人いるの?』『整形してるの?』とか(笑)」と樹木さんの人柄を楽しそうに話し、会場の笑いを誘った。

DSC_0884

DSC_0890

黒木と多部も本作で初共演。イベントでは、「お互いの印象を一言で表現すると?」の質問にフリップで回答。黒木は「箱」と書き、「ものすごい静かな方なのに、演技はセンシティブでパワフル。いったい何が入っているんだろう? 開けてみたいと思う人」と多部の印象を明かすと、多部は黒木を「ミステリアス」と書いた。「いい意味でつかみどころがなくて、典子みたいな感じなのかなと思う時もあれば、サバサバとしていて物怖じしない面もあって。ずっと、ジロジロ見ていました(笑)」とコメント。

DSC_0871

DSC_0922

最後に森下は「この作品は青春映画でもあり、家族の映画でもある。師弟の映画でもあり、季節の映画でもあります。ご覧になる方によっていろんな観方ができると思います」とアピール。黒木は「人生を楽しむヒントに満ちあふれています。希林さん演じる武田先生のお茶室を五感で感じていただけたら嬉しいです」とメッセージを伝え、イベントを締めくくった。

0728朝4時解禁_日日是好日_Poster

『日日是好日』
<STORY>
とにかく私はお茶を習うことになった。二十歳の春だった。
たちまち過ぎていく大学生活、二十歳の典子(黒木華)は自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで二人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった――。

それから二十四年。就職の挫折、失恋、大切な人との別れ。いつも側にはお茶があった。五感を使って、全身で、その瞬間を味わった。やがて「日日是好日」という言葉をかみしめていく美しき時の流れ。この映画は、内なる自由と生きる喜び、そして、かけがえのない“今”を描く物語である。

■脚本・監督:大森立嗣(『まほろ駅前』シリーズ、『さよなら渓谷』、『セトウツミ』、『光』)
■原作:森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)
■製作幹事:ハピネット ヨアケ
■配給:東京テアトル、ヨアケ
■クレジット:©2018「日日是好日」製作委員会
公式HP:http://www.nichinichimovie.jp/
Twitter:@nichinichimovie
Facebook:@映画『日日是好日』

10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)先行上映決定!
10月13日(土)シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国ロードショー