Open Close

正門良規、加藤シゲアキ監督からのオファー理由に驚くも、「成長した姿を見せたかった」 『MIRRORLIAR FILMS Season7』完成披露舞台挨拶

DSC_9612

『MIRRORLIAR FILMS Season7』の完成披露舞台挨拶が、5月5日、東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて行われ、加藤浩次監督、加藤シゲアキ監督、雛形あきこ(出演)、正門良規(出演/Aぇ!group)、阿部進之介(プロデューサー) 、山田孝之(プロデューサー)、坂本ショーン監督、武田成史監督、香月彩里監督が登壇した。

2020年より始動した、伊主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする『MIRRORLIAR FILMS』(ミラーライアーフィルムズ)は、メジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト。2024年のSeason6 までに様々なジャンルで活躍する者が監督した47本の短編映画を劇場公開してきた。
今作のラインナップは、加藤シゲアキが監督を務め、正門良規(Aえ!group)とW主演を果たした『SUNA』、坂本ショーン監督作『ウエディング』、武田成史が監督を務める『KUTSUYA』、加藤浩次が初監督を務め、矢本馬を主演に迎えた『Victims』、香月彩里の初監督作『ヒューマンエラー』の5作品。

DSC_9595

加藤浩次監督から出演オファーを受けた雛形は「加藤浩次さんの初監督作品ですから、二つ返事でした」と快諾するも、「私を当て書きしたということでしたが、私ってあんなでした?」と戸惑いを隠せない。加藤浩次監督は「雛形とは『めちゃイケ』を22年間やっていたので、裏側の雛形あきこを見ています。そのままを脚本に落とし込みました。雛形あきこは人に嫌がらせをする女です!」とジョークを交えて説明し、観客の笑いを誘う。

DSC_9540

DSC_9560

その言葉にすかさず、「やめてください!悪目立ちさせるのは本当にやめて(笑)!」と雛形。2人のやり取りで会場はさらに笑いに包まれた。それでも監督としての加藤を、雛形が「監督になると真面目でした。子役の子にもちゃんと声をかけて、ちゃんと監督をしていました」と称えると、監督は「僕が作ったというよりも、演者さんがアドリブやエチュードを重ねて全部作ってくれました。雛形さんが出演してくれて現場にいるだけで助りました」と感謝の気持を口にした。

DSC_9552

加藤浩次監督作品を観た加藤シゲアキ監督は「凄く楽しかった。最初に30分以上ある映像だったとか。それだけ撮れ高が高いのだろうと。その分たくさんのものが詰められていて独特のテンポ感とコメディ感がありました」と感想を述べつつ、編集の苦労を案じた。続けて「僕は現場でそのまま編集していたので、撮影後は15分秒でした。(15分以内が基準)台本の時から1分1ページ(の分量で)15ページですね。常識ですが・・・」と語ると、加藤浩次監督が驚いた表情で「それ、やる前に教えてよ!」と戸惑うと、山田プロデューサーも「常識です・・・」とかぶせて、会場を沸かせた。

DSC_9599

加藤シゲアキ監督は自身の作品について、「僕は脚本を書いてからキャスティングを考えるんです。出演を頼むときに断られたくないので、断らなさそうな人に頼みました(笑)」と明かすと、「そんな理由だったんですか?」と正門もビックリ。加藤シゲアキが脚本を担当した舞台に出演した経験のある正門は「成長しているところを見せたいという欲もあったので、声をかけてもらって嬉しかったです」と意気込んだ。

DSC_9573

ところが、運転シーンに話が及ぶと会場のファンもクスクス。正門は「実はペーパードライバー歴5年で」と告白。「助手席に加藤くんが乗って・・・。やめてくれ!と思いましたよ。よく内容を変えなかったなと」と話すと、「やめてくれ、はこっちのセリフだよ!」と笑う監督。そんな正門を「目の下にクマを作るために寝ずに徹夜で来てくれた」と正門の熱意を称え、撮影最終日には「正門の楽屋に行ったら死んだように爆睡していましたね」と笑いながら、「彼の役作りが功を奏して、劇中の緊張感に繋がっていました」と満足気な顔を浮かべていた。

加藤浩次監督は『SUNA』について「彼は小説を書いているから内容も文学的。画作りがしっかりとできていて、映画だなー!と思いました」と絶賛する。

そして、今後の作品にも意欲を見せる2人の加藤監督。加藤浩次監督が「映画は総合芸術。やっていて凄く楽しかった。監督に挑戦したことで裏方の苦労もよく分かったので、これ以降は現場で一切文句を言っていません。大きな影響を受けました。56歳にしてそれに気づけたのは大きいし、収穫になりました」と充実感を味わった様子。

加藤シゲアキ監督も「10代に映画にハマって、映画の脚本を勉強したことがきっかけで小説を書くようになりました。今回原点に立ち返った感じです。改めて映画が好きだなと思いました」としみじみ。「機会があればぜひ」と次回作にも意欲を見せていた。

DSC_9542

DSC_9534

DSC_9584

坂本監督は「アイディアを形にすることは難しいのですが、それを可能にするのがこのコミュニティです。少しでもインスピレーションを受けて自分も映画作りに挑戦してみようと思っていただけたら嬉しいです」、武田監督は「何者でもない5人で作った作品がこのような大きなスクリーンで、多くの皆さんに観ていただき光栄です。短編映画というのは、色んな情報が集まっていて、観るたびに新しい発見や印象を受けると思います」、香月監督は「『MIRRORLIAR FILMS』は夢のあるプロジェクトだと思います。SNSでもたくさん感想をつぶやいてください」と参加を喜ぶ。

DSC_9546

DSC_9548

プロデューサーの阿部は「濃密な世界があり、ヒューマンテラーがありで、普段長編では観に行かないようなものを、このオムニバスという機会で出会えるような個性豊かな作品になっています。オムニバスならではの楽しみがあります」と自信をのぞかせ、山田も「本当に個性豊かな作品になりました。それぞれが面白いし、それぞれの監督が、“こんなことを考えていたんだ”“こんなことを表現したい、伝えたいんだ”というのが出ている。少し(監督たちの)頭の中を覗き見できると思います」と声をかけていた。

短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』
加藤シゲアキ監督「SUNA」
出演︓加藤シゲアキ、正⾨良規(Aぇ! group)

坂本ショーン監督「ウエディング」
出演︓リチャード・カインド、スキップ・サダス

武⽥成史監督「KUTSUYA」
出演︓尾本卓也、武⽥成史

加藤浩次監督「Victims」
出演︓⽮本悠⾺、⽥辺桃⼦、奥野瑛太、雛形あきこ

⾹⽉彩⾥監督「ヒューマンエラー」
出演︓⼤重わたる、エリザベス・マリー、⾹⽉彩⾥

テーマソング︓スキマスイッチ「あの⽇の虹と僕らのアンセム」

製作︓伊藤主税 阿部進之介 ⼭⽥孝之 関根佑介 松⽥⼀輝
⽀援︓東海市 ミラーライアーフィルムズ東海市実⾏委員会
寄附企業︓GENDA GiGO Entertainment / 名古屋鉄道 / ⽇本製鉄 / ⼤同特殊鋼 / イワクラゴールデンホーム / 中⽇本炉⼯業 / 東レ
協⼒企業︓三菱UFJ銀⾏ / 東海⾦融協会 / 愛知製鋼 / アイコーサービス / 星城⼤学
制作︓and pictures プロデューサー︓⼤橋和実 川原伸⼀ 榊原有佑 下京慶⼦ 三輪⼣奈 ⻄原⼀憲
宣伝︓ローソンエンタテインメント
配給︓アップリンク
©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

ミラーライアーフィルムズ
公式サイト: https://films.mirrorliar.com/
映像配信サービス「Lemino」のMIRRORLIAR FILMSチャンネルでSeason5・6を独占無料配信中︕
特設URL︓https://lemino.docomo.ne.jp/ft/0000053/

X: https://x.com/mirrorliarfilms
INSTAGRAM: https://www.instagram.com/mirrorliarfilms/
YouTube:https://www.youtube.com/@mirrorliarfilmsproject

5⽉9⽇よりヒューマントラストシネマ渋⾕ほか 全国の劇場で2週間限定劇場公開