映画『グレイテスト・ショーマン』の来日記者会見が、2月1４日、東京・ミッドタウンホールにて行われ、主人公・P.T.バーナムを演じるヒュー・ジャックマンと共演女優のキアラ・セトルが登壇した。
本作は、19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築いた伝説の興行師P.T.バーナムのサクセスストーリー。『レ・ミゼラブル』で世界を感動の渦に巻き込んだヒュー・ジャックマンが、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を受賞した音楽チームとタッグを組み作られた、歌とダンスで贈る感動ミュージカル・エンターテイメント。
バレンタインデーのこの日、ヒューが「女性から男性にチョコレートをプレゼントしてもらえる国に来られて嬉しいよ」と、お茶目な笑顔を見せると「私はあげないわよ」とキアラ。冒頭から和やかな雰囲気で会見がスタート。この日帰国する予定だというヒューは「ニューヨークに帰ってもまだ（時差があるので）14日が続いているから、帰ったら妻にチョコを贈るよ」と愛妻家らしい一面ものぞかせる。また、本作について「7年以上の歳月をかけて完成させました。人生を肯定している作品。心を込めて作りました」と自信を持ってPRした。
会見の冒頭では、本作の劇中歌であり本年度アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされている「This Is Me」を、昨年バブリーダンスで一世風靡した大阪府立登美丘高校ダンス部がパフォーマンスした映像を紹介。
キアラは、「あのビデオを最初に見たのは私なの。すぐにSNSに流したいと思うくらい感動しました。彼女たちのダンスは私にインスピレーションを与えてくれたわ」と感激を隠せない。ヒューも、「登美丘高等学校のダンス動画は本当に素晴らしかった。アメリカでこの映画が公開されて6週間ほど経ちますが、映画をベースにしたダンスや歌の動画がファンから送られてきます。この映画がいろんな人の心を掴み、繋げたことがうれしい！」と喜びのコメント。
本作では共演者との絆も深くなったそう。「この映画では、ほかの作品では得られないような絆を結ぶことができた」と語るヒューは、「共演者とは家族のような関係になったんだ」と言い、プライベートでも仲の良いザック・エフロンについて「ザックはウルヴァリン役も継いでくれると思うよ」とジョークを飛ばしながら、「実はザックに最初にこのプロジェクトの話を持って行ったんだけど、彼は4年前に契約書にサインをしてくれていたんだ。そしてキアラもね」と告白した。
また、全米でヒットしている要因を聞かれたヒューは「まずミュージカルは音楽が重要。みんな音楽に恋をするんだと思う。メロディーが美しく、歌詞も心に訴えるものだったからでは」と答えた。
主題歌「This Is Me」について、キアラは「最初に歌ったのはワークショップで。正直、怖くて逃げ出したかった。でも、ヒューに『君がやるべきだ』と言われて」と振り返り、「音楽というものは言葉の違いを超えて、ストーリーでは伝えられない感情を伝えることが出来る。音楽はどんな言語より雄弁なんです」と力強く述べる。
同曲の印象を「今でもこの曲のテーマを考えながら毎日もがいているし、感謝もしているわ。聴くたび、歌うたびに自分が信じていることを考え、正しくないと思うことと戦う力をもらえるの。自分のことを信じられるようになって、孤独感が減る気がしています」と自身に与えた影響を語り、「倒れても起き上ればいい。私自身に希望を与えてくれた。日本の皆さんの元へ届いているが嬉しい」と続け、感極まって涙する一幕も。
さらに、「自分でも気付かなかったポテンシャルを引き出してくれて、私が今ここにいるのも、この曲について泣いたりできるのも、全部彼のせいなんですよ。 彼はお兄さんのような存在。どんな困難にも立ち上がって周りの人を助けるの。私も彼のような人になりたい。とても残念だけど、彼は最高の人よ！（笑）」と冗談をいいつつ、ヒューを絶賛し感謝の気持ちを伝えた。
その言葉を受けて、ヒューは「僕の一番のお気に入りの曲も『This Is Me』。現場でキアラが歌ったときは、モニターを見ながら泣きました。キアラの歌は心から感情が出てきて、生きているということを実感できるんだ」と、大絶賛のお返しをした。
◇監督：マイケル・グレイシー
◇音楽：ジャスティン・ポール＆ベンジ・パセック『ラ・ラ・ランド』
◇出演：ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
配給：20世紀フォックス映画
公式サイト：http://www.foxmovies-jp.com/greatest-showman/#/boards/showman
2月16日(金)全国ロードショー
