史上最悪の原油流出事故を、極限の臨場感で描いた海洋スペクタクル大作！
第89回アカデミー賞® 2部門ノミネート《視覚効果賞》《音響編集賞》
“実話”を基にした映画は裏切らない。
海上での“緊急事態”再現に挑む映画人たちの情熱がアツい！
特別メイキング映像緊急解禁！！
実話を基にした映画は裏切らない。
日本アカデミー賞外国映画賞では、第36回の『最強のふたり』、そして名匠クリント・イーストウッド監督が『アメリカン・スナイパー』(第39回)、『ハドソン川の奇跡』(第40回)と2年連続で受賞を果たしている。最近5年間で実に3本が実話を基にした作品だ。
ハリウッドに目を転じると、それは更に歴然となる。2015年のアカデミー賞®作品賞に輝いたのは、ジャーナリストが教会の暗部をスクープした実話『スポットライト 世紀のスクープ』を筆頭に、トレーダーの実体験をベースにしたフィクション『マネー・ショート 華麗なる大逆転』、米ソ冷戦下に捕虜救出に向かった実在の弁護士の奮闘を描いたスピルバーグの『ブリッジ・オブ・スパイ』、レオが悲願の主演男優賞を獲得した『レヴェナント 蘇りし者』も開拓時代のアメリカに実在した罠猟師の半生を映画化した作品。作品賞受賞作を振り返ると『それでも夜は明ける』(2013)、『アルゴ』(2012)、『英国王のスピーチ』(2010)と、実話や自伝を基にした作品が目白押しなのだ。
なぜ、実話はこれほどまでに人々を惹きつけるのか。そのキーワードとなるのは、徹底したリアリティの追求と、事実に対する徹底した検証作業。そして、俳優たちのエモーションが重なることで、深い感動を呼ぶからなのだ。
実話に基づいた作品『ローン･サバイバー』でタッグを組んだピーター･バーグ監督とマーク・ウォールバーグが、2010年に起こった史上最悪の原油流出事故を描く『バーニング･オーシャン』から初解禁されたメイキング動画を通して、実話再現に向けた並々ならぬ映画人たちの姿を紹介しよう。
『バーニング･オーシャン』は、2010年4月20日にメキシコ湾沖合80km、水深1,522mの海上で発生した原油流出事故を描く。海底油田掘削作業中だった石油掘削施設“ディープウォーター・ホライゾン”で、技術的不手際から掘削中の海底油田から逆流した天然ガスが引火して大爆発、海底へ伸びる5,500mの掘削パイプが折れて大量の原油がメキシコ湾へ流出した。一体は文字通り“火の海”と化し、大火災が36時間続いたのち、施設は沈没。原油の流出は87日間にもわたり、約78万キロリットル(490万バレル)もの原油が海洋に流出した。原因となったのは、経費削減のため無理な作業進行や安全対策の不備など様々な人為的要因の積み重ね。この事故が史上最大級の“人災”と呼ばれる所以である。
本作『バーニング・オーシャン』は、メキシコ湾原油流出事故の経緯、施設内に閉じ込められた作業員126名の運命、被害の拡大を食い止めようとする現場作業員と彼らの決死の脱出を壮大なスケールで描いた海洋スペクタクル大作。主人公のモデルとなった実在の電気技師マイク・ウィリアムズをはじめ、実際の“ディープウォーター・ホライゾン”で働いていた作業員の証言に基づき、極限状況下の人間ドラマを精緻に浮かび上がらせる。
今回解禁されたメイキング映像では、事故を誠実に再現するため情熱を注いだ作り手たちの想いが明かされる。
ピーター･バーグ監督は「このような(実話を基にした)映画の場合、できるだけ史実に忠実にやりたいと思うものだ。これは全く異国のような世界だ。石油掘削リグが実際にどのように運営されているのか知らなかった」と、白紙の状態から施設を再構築し、小さな島(異国)ともいえる巨大施設の再現を目指した。製作のロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが「石油掘削リグの入門編みたいなものを学んだ。石油のコンサルタントに仕組みを教わった」と続ける。「僕らの日常がどんな感じで、何をしていたのか、彼らは手引きしてくれた」と語るのは、石油掘削のプロに直接指導され、現場作業員を演じたディラン・オブライエンだ。スタッフ、キャストに共通していたのは、掘削リグに取り残された126人と、尊い命を奪われた作業員たちへの敬意だ。テクニカル･アドバイザーのクリス・デントンは「これをどうやり、どう行動し、どう持ち上げていたか…亡くなった人たちや遺族のためにも正しくやらなければいけないことは皆理解していた」と、細部に至るまで細心の注意を払ったと明かす。 「掘削リグ上が１３０ ℃で、監督に機会あるごとに『吹き飛ばされようと構わない』(と伝えた)。それによって向上できるし、正しく表現するために必要なことなら何でもしたいから」と、身体を張って炎に包まれる演技に挑んだ主演のマーク・ウォールバーグが結んでいる。
『バーニング・オーシャン』は、メキシコ湾原油流出事故の経緯、施設内に閉じ込められた作業員126名の運命、被害の拡大を食い止めようとする現場作業員と彼らの決死の脱出を壮大なスケールで描いた海洋スペクタクル大作。主人公のモデルとなった実在の電気技師マイク・ウィリアムズをはじめ、実際の“ディープウォーター・ホライゾン”で働いていた作業員の証言に基づき、極限状況下の人間ドラマを精緻に浮かび上がらせる。
史上最悪の石油事故を圧倒的リアリティと迫力で再現した『バーニング・オーシャン』は。4月21日(金)より全国公開となる。
【STORY】
トランスオーシャン社の電気技師マイクが愛する妻子とのしばしの別れを惜しみながら、メキシコ湾沖の石油掘削施設ディープウォーター・ホライゾンに赴いた。ところがマイクの上司で施設主任のジミーと、雇い主であるＢＰ社の管理職社員ヴィドリンが激しく対立。ヴィドリンは工期の遅れを取り戻すため、重要な安全確認テストの省略をもくろんでいた。ヴィドリンが強硬に押しきる形で掘削作業の最終段階を迎えるが、その夜、大量の原油が漏れ出す緊急事態が発生。ついには施設全体に噴出したガスや油がエンジン室に引火し、取り返しのつかない大爆発が起こってしまう。瓦礫の山から這い出したマイクは、重傷を負って身動きがとれない仲間たちを必死に救おうとするが、すでに無残に崩れゆくディープウォーター・ホライゾンの周りには火の海が広がっていた……。
監督：ピーター・バーグ（『ローン・サバイバー』『ハンコック』『バトルシップ』）
出演：マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン
配給：ＫＡＤＯＫＡＷＡ
2016年アメリカ映画／107分／Ｇ
クレジット：© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト：http://burningocean.jp
2017年４月21日(金)、全国ロードショー
