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中川大志「カイザーは思っている以上、その上をいくテンション!油断なく臨みました!」映画『ブラックナイトパレード』インタビュー!

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ついに、クリスマスに映画『ブラックナイトパレード』がやってきた!!
“良い子のところには、欲しいプレゼントを持った赤いサンタが、悪い子のところには欲しくもないプレゼントを渡しに黒いサンタがやってくる”というサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描かれる、中村光の最新クリスマスコメディ作品「ブラックナイトパレード」を、『銀魂』シリーズや『今日から俺は‼劇場版』などを手掛けた福田雄一監督がメガホンを取り実写映画化。

受験失敗・就活失敗・彼女無しで、コンビニで3年間アルバイト生活をしていた日野三春が、突如北極にあるサンタクロースハウスに誘拐され、世界中の子供たちにプレゼントを配るブラックサンタとして働き、奮闘する様を描く本作。その中で三春のコンビニ時代のバイト仲間であり宿敵、テンションアゲアゲでとにかくチャラい・田中皇帝(たなか・かいざー)を、今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも注目を集めた中川大志が、また新しい顔で見せてくれている。

このたび、Astageでは、中川大志さんにインタビューを遂行! 役への思いや、クリスマスの思い出、そして今年を振り返りながら来年の抱負を話してくれた。

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― まずは、最初に原作を読んだ時の感想と、オファー受けた時のお気持ちをお聞かせください。

最初にオファーをいただいたときは、まだ原作漫画を読む前だったので、どんな役なのか分かっていなかったんです。福田監督とは以前ドラマでご一緒させていただいたのですが、今回は映画でご一緒できるということだったので嬉しかったです。

漫画を読ませていただいて、すっかりこの作品の世界観のファンになりました。中でもカイザーが凄くインパクトのあるキャラクターだったので、自分がこれをやるのかと驚きましたし、この役を自分にオファーしていただいたという驚きもありました。この役は相当難しいキャラクターですが、福田監督作品とはまだお付き合いの浅い僕にこの役を託してくださって嬉しかったです。それと同時にその期待に応えなければ・・・というプレッシャーも大きかったです。

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― なかなか見たことのない中川さんの役どころだと思いますが、カイザーを演じる上で特に意識したことはありますか?

久しぶりに漫画原作の作品をやらせてもらいました。漫画からキャラクターのコアの部分をしっかりと抜き出して、あとは僕がそこに入れ込むようなイメージで臨みました。あとはもう楽しんでやるだけ。僕も原作の漫画が好きですし、キャストやスタッフの皆さんがリスペクトを込めて作っている作品。原作にとらわれすぎても意味がないので、その塩梅が大切ですし、この作品はファンタジックな世界観なので、美術や衣装、メイクで作り込んでいく作業はとても楽しかったです。撮影セットに入るとテンションが上がりました。

カイザーは普段の僕自身にはなかなかないテンションなので、自分が思っている以上の何段階か、さらに上にまで上げていかないと足りないんです。そこは油断しないように、しっかりとボルテージを上げていくことを心がけていました。監督から常に言われていたのは、“ウザさ”。どれだけウザくいられるかが基本で、三春をどれだけイラつかせられるかをテーマにやっていました(笑)。でも実はカイザーはとても視野が広くて、よく人を見ていて、時折凄く的を射たことを言うのですが、それが心にグサッと刺さるんです。僕はそこがこのカイザーという男の好きなところなんです。そして、凄く人に優しい。映画の中でも、一瞬カイザーのバックボーンが垣間見えるエピソードシーンもありますので、注目していただきたいです。そういう彼の根っこの部分は常に意識しながら大事に演じました。

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― ところで、福田監督は現場でどんな感じですか?

福田監督はとにかく“早い”です。基本的に、あまりリハーサルとかテストを何回もやらないんです。それぞれ俳優が用意してきたことをぶつけ合う、いきなり本番みたいな感じ。なので、その分緊張感もあるし、ライブ感と言うのでしょうか、凄くヒリヒリした新鮮さがある現場ですね。福田監督はそこを大事にしているのかなと思います。

― 俳優もある程度プランを持ってかないといけませんね。

どんな監督作品でも基本は(どんなふうに演じようかと)準備していきますが、みんなで何回もリハーサルを重ねて、監督と俳優とみんなで積み上げていって、シーンの精度を上げて構築していくというやり方ではないですね。

フィールドが用意されていて、僕らがフル装備の状態でそこにボンと入る。そこでどういうふうに戦えるかという感じなので、めちゃくちゃ怖いんですよ。もちろん、アクションシーンのように、色々決め事がいっぱいあるところもありますが、基本的には福田組の現場の空気はそんな感じです。

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― 中川さんのアドリブが炸裂しているシーンがあるようですが。

基本は台本通りですけど、掛け合いの中の流れで出てくるところもあるかもしれません。
映画を観ていると、アドリブばかりみたいな感じに思われがちですが・・・、皆さんがとても緻密なことをやっていらっしゃいます。その場の勢いとノリだけでやってると思いきや、ちゃんと台本に沿っているんですよ。

― 本作と、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を平行して撮影されていたとのことですが、武士の鑑と謳われる武者・畠山重忠役とDQNでチャラい・カイザーという真反対な役どころで、テンションの切り替えは上手くできましたか?

大河ドラマは1年ぐらいやってたので、もう体に染み付いていて現場に行けば役に入ることができたので、それほど苦労はしませんでした。1年間やっている中ではこの作品だけではなく、他の作品も入ってくるので。切替えという意味では、あのチャラ男を作るためにテンションを上げるほうが大変でした。疲れちゃうんですよ(笑)。体力を吸い取られるみたいで(笑)。

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― 大河ドラマを観たご年配の方が、この映画を観たら同じ人が演じているとは思えないかもしれませんね(笑)。

そうですね。(自分に対しての印象が)結果プラスマイナスゼロになるかもしれないですね(笑)。観てくださる方が楽しいと思っていただければ嬉しいです。

― 本作は、“笑い”はもちろんですが、結構ホロリとするシーンもあって見応えがあると思います。中川さんから見たこの映画の魅力は?

クリスマスって、大人になっても誰でも無条件にテンション上がっちゃいますよね。街の雰囲気や音楽とか、年末にかけての賑やかな感じでワクワクするじゃないですか。この映画もクリスマスのこの賑やかさやキラキラ感みたいなものがギュッと詰まっています。でも、そこにはミステリアスでファンタジーな世界と現実の世界が繋がっていて、その入り口に一度足を踏み入れると帰って来れない・・・。福田監督のコメディ作品としての面白さももちろんあるし、このファンタジックな世界観に、観客の皆さんも一緒に入り込めるようなミステリアスさもあって、そのバランスが僕は好きです。

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― 先日イベントのときに中川さんのクリスマスプレゼントのちょっとほろ苦い(絵の具セットの)話をお聞きしましたが、他にクリスマスのエピソードとかあったら教えていただけますか?

小学生ぐらいのときに1軒家に住んでいたんですが、家の外観をお父さんと一緒にイルミネーションで飾り付けていました。住宅街だったので、ご近所さんもやっていて賑やかでした。ホームセンターに行ってLEDのライトとかを買ってきて飾るのですが、毎年少しずつ新しいライトに変えてデコレーションを買い足していって。12月入ると飾り始めて、下校して家に着くと玄関にあるコンセントのスイッチを入れるのが僕の役目だったのを覚えています。

― 素敵なクリスマスの思い出ですね。また、大人になってもクリスマスプレゼントは嬉しいものだと思いますが、もし今年プレゼントをもらえるとしたら何がいいですか?

ん~、なんだろうな。毎年クリスマス当日は仕事をしていたので、特に考えたこともなかったですね(笑)。そうだなぁ・・・(しばらく考えて)クリスマスっぽいご飯とか食べたいですね。久しく食べてないし、ザ・クリスマス!みたいなチキンとか豪華なディナーとかいいですね(笑)。でも、今年はこのクリスマス映画があるので、例年よりクリスマスを感じています。

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― さて、今年も忙しく活動されていたと思いますが、今年を振り返りながら、来年はどのような年にしたいですか?

今年は本当にいつも以上に濃い時間を過ごしました。同時2作品並行して撮影があったり、舞台もあったり、かなり目まぐるしい1年だったなと思います。出演した作品や、僕が演じた役に、自分が想像していた以上の反響をいただき、色々な声が自分のところまで届いてきたので凄く嬉しかったです。そして、忙しいだけではなく、自分の時間も取れて、趣味ややりたいこともできました。来年はそういうところも充実させたいと思いますし、これまでと同じように一つ一つの仕事を大切にしていきたいと思います。あと、ずっと行くことができていないので、海外にも行きたいですね。

― 映画の大ヒットと、中川さんの益々のご活躍を楽しみにしています。

ありがとうございます!

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【中川大志 Taishi Nakagawa】
1998年6月14日生まれ 東京都出身
映画『砕け散るところを見せてあげる』(21) 『FUNNY BUNNY』(21) 『犬部!』(21)
『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』※声の出演(22)等に出演。 W主演映画『スクロール』が来年2月3日に公開するほか、初監督を務めた「アクターズ・ショート・フィルム3」『いつまで』の公開も控えている。

撮影:松林 満美

『ブラックナイトパレード』メインカット

映画『ブラックナイトパレード』
<ストーリー>
これは、本当のクリスマスの話。
良い子にはもちろん、
悪い子のところにもサンタクロースはやってくる―
誰も見たことの無い、黒い服のサンタクロースが・・・。

【受験失敗・就活失敗・彼女無し】コンビニ・ポーソン練間北口店で
3年間アルバイトをしている冴えない男・日野三春(吉沢亮)。
世間がクリスマスムード一色で盛り上がる中、
突如、黒いサンタ服を着た男に
「内定だ!今日から正社員!よろしく頼む!」
と、無理やり連れ去られてしまう。

目覚めるとそこは、なんと北極!
そして三春が働くことになった会社は、「サンタクロースハウス」!!!
世界中から届く子供たちの手紙、山積みのプレゼント、
そして黒いサンタ服を着た大勢のブラックサンタたち。

悪い子を発見するためならハッキングもいとわない、北条志乃(橋本環奈)
DQNのチャラ男、田中皇帝(中川大志)
まったく笑わないイケメン料理長、古平鉄平(渡邊圭祐)ら、
強すぎる個性の同僚たちと共に、
世界中の子供たちにプレゼントを配るという
超激務の“ブラックサンタ”として働き始めるが、
この会社にはある秘密があった―。

“赤い”サンタクロースは、もういない—

クリスマス滅亡を目論む怪しい影。
そして、突如として訪れるクリスマス存続の危機!!

三春たちはクリスマスの夜に、
世界中の子どもたちへ幸せを届けることができるのか!?

<作品概要>
タイトル:『ブラックナイトパレード』
キャスト:吉沢亮 橋本環奈 中川大志 渡邊圭祐
原作:『ブラックナイトパレード』
中村光(集英社「ウルトラジャンプ」「デジタルマーガレット」連載/コミックス1-8巻発売中)
脚本・監督:福田雄一
脚本:鎌田哲生
配給:東宝
コピーライト:©︎2022「ブラックナイトパレード」製作委員会 ©︎中村光/集英社
公式HP:https://bnp-movie.jp
公式Twitter:@bnp_movie

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