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伊藤健太郎、32億円大ヒットに感謝しつつ「命について改めて考えさせられる年になった」 映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』おなかペコペコ隊ティーチイン

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映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のティーチイン舞台挨拶が、1月18日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、伊藤健太郎、上川周作、小野塚勇人が登壇した。

シリーズ累計発行部数100万部を突破した汐見夏衛によるベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を実写映画化した本作は、現代の女子高生が、1945年の日本にタイムスリップし、そこで出会った特攻隊員との恋を描く、2人の時を超えた愛が交差するラブストーリー。

成田洋一監督がメガホンを取り、女子高生・百合を福原遥、 特攻隊員・彰を水上恒司がW主演を務め、彰と同じ隊の隊員として伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人のほか、出口夏希や松坂慶子など個性豊かな顔が揃った。さらに、福山雅治による主題歌「想望」が、壮大なバラードが映画のラストを彩る。公開から約1カ月経った本作の勢いは止まらず、興行収入は32億円を突破する大ヒットを記録している。

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大ヒットを受け、伊藤は「数字が全てじゃないかもしれないですが、30億円突破で大ヒットしてくれたことは本当に嬉しいです。これは何度も何度も映画館に足を運んでくださった皆さんのおかげだと思っております」と観客に感謝。

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上川は「11月に完成披露、12月から公開したこの映画が、1か月経ってもまだこうして上映が続いているのは本当に嬉しいです。今日も数ある映画の中から、こうやって駆けつけていただいて、本当にありがとうございます」と思いの丈を口にする。

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小野塚も「30億円まではわからなかったけれど、これは いけるんじゃないかという手応えは監督も僕たちもありました。でも、まさかここまでとは思っていなかったので皆さんの手に届いて幸せです」としみじみ。

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周囲の反響も大きいようで、伊藤は「自分の元にもたくさんの声が届いていますが、中でもすごく印象的だったのが、学校の先生がこの映画を観られて、生徒さんたちに『この映画を観に行ってきなさい』と言ってくれたそうで。学校でも扱ってもらえたこともそうですが、若い世代にたくさん届いてほしいという僕らの願いが実際に伝わっていて凄く嬉しかったです」と満足げ。「そ初々しい作品に出させていただけたことは非常にありがたいことと改めて思いました」と続けた。

会場には、「31回観ました」というカードを掲げる観客もおり、登壇者たちも驚きを隠せない。
この日は、彰の仲間である特攻隊員、通称「おなかペコペコ隊」を演じた伊藤、上川、小野塚が、観客からの質問にその場で直接答えることに。

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「千代ちゃんが最後に石丸さんにお人形をお渡しするシーンで、石丸さんが(人形の)頭と足を持って、 手に触れないように受け取ってるように見えました。とても石丸さんらしいと思いましたが、監督さんとどんなやりとりをされたのでしょうか?」という質問に、伊藤は「あの時は何も考えてはなかったです…。でも、あっているとか、狙っているということじゃなく、石丸ととして生きてた。石丸がやったことが全てなので、ああいう受け取り方をしたんじゃないかなと」と、真摯に答える。

MCからも「あのシーンはとても良かったので、効果音楽などは入れず無音にしたんですよ」と裏話も明かされた。

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また、「板倉さんが離脱していくシーンについて、それぞれどんな気持ちだったのか?」を問われると、上川は「生き延びる板倉のその先に自分の希望を託したと思う」と言い、「(おなか)ペコペコ隊と鶴屋食堂で過ごした日々は短かったけれど、すごくぎゅっと心が通じ合った仲間だった。芝居を重ねていくうちに、どんどんその気持ちが大きくなっていったのでとても大切に演じました」と述懐する。

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小野塚は「加藤はあの時代を象徴するキャラクター。みんなは百合を擁護する部分があるけれど、自分はその真逆な存在でなきゃいけない。ちょっと優しくなると戦争というテーマ、その時代の象徴が薄れてしまいよくないなと思ったので、板倉が見送ることに本音は納得してないし、 橋から去る時も納得してないです。

ただ、(加藤も)本当は行きたくない(特攻で飛びたちたくない)気持ちはあるのだけれど、帝国軍人としてのプライドで自分を鼓舞していたんだと思う。板倉に本音をつかれたと思うけど、それを認めて(気持ちが)ぶれてはいけないので、振り切る気持ちでいたんです」と丁寧に説明した。

何も喋らない石丸役の伊藤は「複雑な気持ちだったと思うけれど、あそこでしゃべらなかったのは正解だと思う。そっと見守っていた」と、分析していた。

さらに、「百合の花が咲く丘はスクリーンからその匂いが漂ってきそうでした。皆さんが包まれて安心する香りは?」という質問も。上川は「出汁」と即答し、会場の笑いを誘うと、小野塚は「ヒノキの香り。サウナに入ったときとか」と。伊藤は「シャンプーの匂い。あと金木犀の匂いが好きです」と答えた。

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ラストに「もう一度演じるなら、どの役がいいですか?」と聞かれると、小野塚は「石丸をやりたい」と言って、伊藤を喜ばせる。伊藤は「ツルさん。ツルさんのような包容力や安心感はまだ出せないけれど、凄く素敵な役なのでやってみたいですね」と微笑み、上川は「百合ちゃん」と笑顔。「彼女のこころの叫びにジンジンしました。恋愛の部分もありますが、百合ちゃんの戦争に対する思いを僕自身も背負っていたいなと思います」とコメントした。

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最後に、小野塚が「まだまだ上映は続くので、もしよかったら1人でも多くの方に“いい映画だよ!”と伝えていただければ」と声をかけ、上川は「本作は皆さんの記憶に残っていく作品になっていくことを願っています」と。そして、伊藤が「今年は年始から大変な思いをされた地域の方々もいて、命について改めて考えさせられる年になっているのではないかなと思います。温かいお風呂に入って、美味しいご飯を食べて寝られるということがどれほど幸せなことかということを今一度皆さんにも再認識していただけたら、この映画が世に出た意味があるかと。多くの方々に広げていただければ嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

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<STORY>
目が覚めると、そこは1945年の日本。初めて愛した人は、特攻隊員でしたー。
親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合(福原遥)。
ある日、進路をめぐって母親の幸恵(中嶋朋子)と喧嘩をして家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、朝目が覚めるとそこは1945年の6月…戦時中の日本だった。
偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる百合。そこで女将のツル(松坂慶子)や勤労学生の千代(出口夏希)、彰と同じ隊の石丸(伊藤健太郎)、板倉(嶋﨑斗亜)、寺岡(上川周作)、加藤(小野塚勇人)たちと出会い、日々を過ごす中で、彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。
だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だったー。

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
■原作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版文庫)
■主演:福原遥、水上恒司
■出演:伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希
坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子/松坂慶子
■主 題 歌:福山雅治「想望」(アミューズ/Polydor Records)
■監督:成田洋一
■脚本:山浦雅大 成田洋一
■製作:映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
■配給:松竹
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/
公式X(旧twitter):https://twitter.com/ano_hana_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/ano_hana_movie/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@ano_hana_movie
■©表記:(C)2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会

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