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「再演でもまったく新しいと言っていい」スーパー歌舞伎Ⅱ 『ワンピース』 初日前囲み取材&公開稽古 

大ヒットマンガ「ONE PIECE」の世界観を市川猿之助が歌舞伎に描き、ゆずの北川悠仁が音楽を担当。日本のみならず世界各地のファンが注目した「スーパー歌舞伎Ⅱ 『ワンピース』」が、さらにエキサイティングに、パワーアップしたエンターティメントとして帰還する。初日を翌日にひかえた5日に公開稽古を行い、本公演で初披露となるゆずが歌う主題歌「TETOTE(てとて)」が初めて流れた。

公開稽古前には猿之助が囲み取材を行った。

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「初演はてんこ盛り。今回はそぎ落として、すごい面白い」「自信がある。完成形に近づいた」と自信満々の笑顔を見せた猿之助。
大人気となった初演だったが、今回は「再演でもまったく新しいと言っていい」と言い切った。

今回の楽しみどころのひとつが、 初演と翌年の大阪、福岡の公演では、RUANが歌った主題歌「TETOTE(てとて)」を、ゆずの二人が新たに録音。猿之助はゆずのコンサートでライブの盛り上げを学んだそうで、スーパータンバリンという新兵器(?!)を用意。2幕の終わりの♪「TETOTE」で海軍本部へ旅立つルフィを、観客にスーパータンバリンを使って一緒にもりあがって見送ってもらおうというもの。

猿之助も「新作歌舞伎では拍手もOK。特にワンピースでは「TETOTE」に合わせて盛り上がってほしい」とライブのように観客と一体になる場面を楽しみにしていた。

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公開稽古

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囲み取材で猿之助が、「再演でもまったく新しいと言っていい」と言うのを聞いていたが、実は半信半疑で聞いていた。
だが、公開稽古を見て分かった。 すごく新しい!!! なぞることは1つもなく、イチからエンターティメントとしての面白さ追求し直したことが感じられるスピード感と楽しさ、豪華さ、そして歌舞伎であること大切にした技のオンパレードだった。
キャラクターひとりひとりの個性が俳優たちの皮膚からその奥にも沁みたのだろうか、演じる心が喜ぶ躍動が感じられ、2次元が2.5次元になっただけでない、傾いた世界の楽しさを見せてくれた。

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2幕の終わりの♪「TETOTE」ルフィー宙乗りの場面では、観客総立ちでスーパータンバリンを振って盛り上がり、各幕ごとの見せ場が競う。キャラクターの鮮烈さも競い合い、初演よりさらにさらにパワーアップ。公開稽古でこれならば、本番ではどんな熱が生まれるのか!!

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もちろん、笑いも満載。熱い友情に涙もこぼれる。これぞワンピース!

なんと、今回は、本公演でサディちゃん役でセクシーな姿をみせた尾上右近がルフィとハンコックを演じ、猿之助がシャンクスを演じる特別マチネ「麦わらの挑戦」公演もある。それもぜひとも見たいもの!!
「初演を観たから、もういいか」は通用しない。「一度観たから、もういいか」も通用しそうにない今年のスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』。
公演は新橋演舞場にて11月25日(土)まで。

(C)尾田栄一郎/集英社・スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』パートナーズ