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ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~ ゲネプロ【動画あり】 心をほっこりさせる粋な江戸の世界へ

ミュージカルとなって2作目、『ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~』が、9月2日から上演されている。
初日の幕開け前にゲネプロを実施、報道陣に公開された。
またゲネプロ後には、キャストが揃ってひとことずつ挨拶。

作品への情熱を感じることができる取材機会となった。

ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~ 公式フォトセッション画像

カメラマン:鏡田 伸幸

シリーズ15周年を記念して今年1月にシリーズ1作目ミュージカル「しゃばけ」を上演。 原作の世界観を歌とダンスで見事に表現し話題となった。
2作目となる今作では、キャラに注目しつつ、「畳紙」(新潮社刊『おまけのこ』所収)「空のビードロ」(新潮社刊『ぬしさまへ』所収)の2本のストーリーを描く。

キャストは初演から続投する藤原祐規、滝川英治、福井将太をはじめ、平野 良、石井智也、岡村さやか、田宮華苗、齋藤健心、山﨑千惠子、朝倉伸二と実力派のメンバーが加わり、さらにパワーアップ!
「しゃばけ」には欠かせない一太郎(植田圭輔)も声で出演し、客席を沸かせた。

今作で選ばれた2作は、いずれも今に通じるメッセージを抱えた作品。歌と踊りの中に、人間の切なさや悲しさ、そして喜びを描きこむ。
「畳紙」では藤原祐規演じる屏風のぞきが活躍。色と光の生み出す妖しくもある世界の中で、岡村さやかの美しい歌声が響く。
「空のビードロ」では本シリーズ初参加の平野良が真面目な丁稚として登場。時代劇とミュージカルのマッチングに少しも違和感がない。彼と長崎屋とのつながりも気になるところだ。

終戦まで日本の大きな商家では、経営のために娘が優秀な婿をとることが当たり前であった。奉公人の夢は、婿に入るか、のれん分けしてもらい自分の店を持つか。そんな現代とは少し異なる慣習がある時代。人々の懸命に生きる姿に、勇気をもらえそうだ。

ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~
原作:畠中恵「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)より
『ぬしさまへ』所収「空のビードロ」/『おまけのこ』所収「畳紙」
脚本:神楽澤小虎(MAG.net) 演出・音楽:浅井さやか(One on One)
振付:美木マサオ(マサオプション) 殺陣:あきつ来野良
≪出演≫平野 良[松之助]、藤原祐規[屏風のぞき]/石井智也[与吉]、岡村さやか[お雛]、
福井将太[守狐]、田宮華苗[おみつ]、齋藤健心[平太]、
山﨑千惠子[お染]、朝倉伸二[徳次郎]/滝川英治[佐助]/
美木マサオ、あきつ来野良、千田阿紗子 ほか
(声の出演)植田圭輔
≪劇場≫紀伊國屋ホール
≪日程≫2017年9月2日(土)~10日(日)
≪公式サイト≫ http://www.clie.asia/shabamu/
挿絵:柴田ゆう ©2001 畠中恵/新潮社 ©2017 CLIE