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ハッピーがあふれてる 舞台『お気に召すまま』 稽古場取材 

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2017年新春、シアタークリエを飾る『お気に召すまま』が、1月4日の初日を目指して稽古の真っ最中。
その稽古場におじゃまして、3つのシーンを取材した。

『お気に召すまま』はシェイクスピアの喜劇作品の中でも「一番幸福な物語」と言われ、日本でも繰り返し上演されてきた人気作品。
今回演出を手掛けるマイケル・メイヤーは、ブロードウェイからトニー賞最優秀演出賞に何度もノミネートされ、2007年には『春のめざめ』でついに最優秀演出賞を含む8部門を獲得した鬼才。
音楽を担当するのは、『ネクスト・トゥ・ノーマル』『アメリカン・イディオット』で知られるトム・キャット。
このふたりが、シェイクスピア名作を1600年代からヒッピー文化全盛の1960年代のアメリカに舞台設定を移して作りあげる。

そして、キャストは・・・
男装する主人公ロザリンドを、宝塚歌劇団退団後も『プリンス・オブ・ブロードウェイ』『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』と大舞台出演の続く柚希礼音が演じ、彼女に恋するオーランドーには日米の舞台で活躍するジュリアン。
さらに橋本さとし、横田栄司、伊礼彼方、マイコ、小野武彦という魅力あふれる豪華な俳優たちが揃った。

では、そのキャストたちのいる【稽古場】へ…。

公開シーン1
アミアンズ(伊礼彼方)が、ギターを弾き歌を歌いながら登場したのはアーデンの森(1960年代ヒッピーの発祥地ヘイトアシュベリー)。

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歌いながら彼がたどり着いた先では、弟のフレデリック(小野武彦2役)に宮廷を追われたロザリンドの父(小野武彦)が、気ままに暮らす仲間たちに熱心に語りかけていた。

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やがてアミアンズの歌う爽やかでハッピーな音楽に誘われるように皆が歌い出す。
この曲はトム・キャットの新曲とのこと。この森の自由でのびやかな雰囲気が伝わる心弾む1曲。

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ジェークイズ(橋本さとし)登場したところで公開シーンは終了!
ジェークイズはどんなキャラクターなのか?! 気になる終わりでした。

公開シーン2

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ロザリンド(柚希礼音)は男装してギャニミードと名乗り、妹に扮した従妹シーリア(マイコ)と登場。

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オーランド(ジュリアン)はロザリンドが恋しい。だが目の前のギャニミードがロザリンドとは気付かない。
ロザリンドは、自分を相手にロザリンドへの思いを告白する練習することをオーランドに持ちかける。

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オーランドをからかうロザリンド。演じる柚希礼音のクルクルと変わる表情が、とてもキュート。シェークスピアならではの間髪を入れない台詞のやり取りも聞き逃せなくて、2人から一瞬も目が離せない。

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公開シーンは、ロザリンドが男装した場面だったが、ロザリンドは女性。ならば、他の場面では柚希礼音の乙女姿もみれるはず?!

オーランドはジェークイズにも、ロザリンドへの思いを語る。

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恋するオーランドと、悲観的なジェークイズ。対照的な男同士のやりとりも見どころだ。

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その応酬の意外なオチは、観てのお楽しみ!!

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公開シーン3
オーランドの長兄・オリヴァ―(横田栄司)は、ロザリンドの父を追い出した宮廷側にいたのだが、ヘイト・アッシュベリーに足を踏み入れて、ヒッピーたちに感化されていく。

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ここでの音楽はジェファーソン・エアプレインの「ホワイト・ラビット」。
60年代のアメリカを、ヒッピー文化を知らなくても、その空気を感じさせてくれて、オリヴァ―が変わっていく様に引き込まれる。
セットや衣装が整った時、どんな場面になるのか…そして、どんな音楽に彩られるのか…想像するだに楽しい。

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最後にご紹介するのは、親友役の柚希礼音とマイコが演技開始前にカメラにくれたサービスショット。
ふたりの仲睦まじさが感じられ、和ませてもらった1枚。稽古場にもハッピーがあふれているようです。

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舞台『お気にますまま』 は2017年1月4日(水)~2月4日(土) シアタークリエにて。
公式HP http://www.tohostage.com/asyoulikeit/