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ミン・ヨンギ、『韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク』開催!ミュージカルの魅力を熱く語る!

6月4日、東京・キリスト品川教会 グローリア・チャペルにて、韓国ミュージカル界を代表する俳優ミン・ヨンギが日本初となるヴォーカル・ライブ『韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク』開催した。本公演は、韓国ミュージカルの奥深さと、俳優たちの底知れぬ実力を間近で体感する!をコンセプトに開かれている第6弾。ヴォーカルの素晴らしさを活かし、ミン・ヨンギ自ら楽曲選曲と構成を用意して準備を重ねてきたコンサート。多彩な出演経歴から生まれた繊細かつ重厚な歌声でファンを魅了した。

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公演に先立ち囲み会見が行われ、ミン・ヨンギが登場。チャーミングな笑顔で、「アニョハセヨ~!」と挨拶し和やかな雰囲気の中、質疑応答がスタートした。

―― 音楽、そしてミュージカルに興味を持つようになったきっかけは何ですか?
まず、高校生の時に合唱団に入っていたので、音楽や歌に関心を持つようになりました。一度、音楽とは関係ない学部の大学に進んだのですが、やはり音楽をやろうと思い1年浪人をして受験し直し、漢陽大学の声楽科に入学しました。そして、イタリアに留学する費用を貯めるためにアルバイトをしていたんです。その中の一つが、ミュージカル舞台の裏でサポートで歌うというアルバイトだったんですね。そこでミュージカルの存在を知るようになりました。1999年のことです。そのころから大学を卒業したらミュージカルを目指そうかなと思い始めました。

―― オペラの舞台にも立たれたそうですが、オペラとミュージカルの違いは何でしょうか?
実際に舞台に立ってみると、ミュージカルはオペラよりも、もっと観客に近づくことができるものだと感じました。オペラは、全てを聴いてからあとでみなさんが拍手をしてくれるのですが、ミュージカルは演じているそばから反応があるので、そこが魅力ですね。僕は幼いころ“人前で歌を歌って拍手をもらい、それでお金をもらえるようになればいいなぁ”という夢があったので、そういう意味でもオペラよりもミュージカルの方が自分に近いと思いました。そしてミュージカルの道を歩きはじめ、今のミン・ヨンギがいるわけです。

―― 数多くの作品に出演されている中で、ご自身にとって一番印象的な役、好きな役はありますか?
印象に残っている役は、やはり初めて主人公を演じた『ロミオとジュリエット』のロミオですね。最近では、『李 舜臣(イ・スンシン)』という作品。韓国では有名で立派な将軍なので心に残っています。あと、自分の声のトーンもあるかもしれませんが、僕は韓国で歴史ミュージカルに一番似合う俳優として1位に選ばれた事があるんです。歴史的な作品が自分でも似合っていると思います。

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―― これから挑戦してみたい役は?
まだ経験していない役や作品はたくさんありますが、今まで一番やりたかった『ジキル&ハイド』は2004年と2005年で出演しましたので、機会があれば『ファントム』に挑戦してみたいですね。あと、今日の会場が教会ということもありますが、『ジーザス・クライスト=スーパースター』のジーザスもやってみたいですね。

―― これぞ“ミン・ヨンギ”という、ご自分の声の魅力は何?
僕は太いバリトンの声ですが、この声がミュージカルにあっているかは自分ではよくわかりません。ただ、歌う時はミュージカル俳優として、真心をこめて歌うようにしています。声楽を目指す学生たちの中でも、入試の時に僕の歌い方を真似する後輩がたくさんいると聞いています。人に気持ちが伝わるように心をこめて歌っているところが、僕の魅力なのかもしれません。

―― 舞台に立つ時、役に入る心構えは?
役作りというものは特にないのですが、その人物になりきるために間接的な経験をたくさんするようにしています。例えば、関連した映画を観たり、本を読んで研究しています。『ノートルダム・ド・パリ』のフロロの時も、老人の写真や資料を参考にして準備しました。舞台が始まってからは、相手役の話をよく聞くと自分の役が作られていくと思うので、よく耳を傾けるようにしています。

―― 幼少の頃から歌や音楽が好きだったのですか?
合唱団に入る前は、歌や音楽がどちらかというと苦手で・・・、ピアノにも近づいたことがないくらい音楽とは遠い存在でした(笑)。ところが、高校1年生のころに教会に通うようになり、おもしろ半分に教会の聖歌隊に入ったんです。そこで、歌が面白いと思うようになって。でも、高校の合唱団のオーディションを受けたら落ちてしまったんですね。20人の内2人落ちたんですが、その2人の中の1人が僕だったんですよ(笑)。そのあと頑張って、2年生のときにソロのステージを経験することができました。それが自分を伸ばすきっかけになったのかもしれません。

―― 声楽専攻の大学に入る前の浪人中の1年間は、歌の練習をされていたのですか?
幼い頃の夢を実現したい、これをしないと後悔するという強い思いがあって声楽科に進むことを決心しました。しかし、大学に行くには学費が必要なので、まずは工場でアルバイトをしてお金を貯めました。その後6カ月間、歌の勉強を頑張りました。

―― 15年間君臨されている韓国ミュージカル界で、ヨンギさんが感じる長所と短所は?
本当に、韓国ミュージカル界は発展してきました。僕はまさに生き証人と言ってもいいくらい、韓国ミュージカルの環境があまり良くないときもミュージカル俳優をしていました。今は、韓国ミュージカルの全盛期ではないでしょうか。一番変わったのは、ミュージカル俳優の人口が増えたこと。今は1つの作品のオーディションに3000通ほどの書類が集まるそうです。ただ、ミュージカルが発展してきてライセンス作品が増えてきたので、韓国の情緒や良さを生かした韓国の創作ミュージカルを上演する機会が減ってしまうのではないかと少し心配もしています。韓国の創作ミュージカルももっと発展していくといいですね。

終始笑顔で、一つ一つの質問にていねいに答えてくれたミン・ヨンギ。初の日本単独公演で日本のファンの前で歌い大きな拍手をもらう・・・また1つ彼の夢が叶った。記念すべきこの日、満席となった会場で余すことなく彼の魅力を披露した。まもなく韓国で上演されるミュージカル『モーツァルト!』にも出演。これからの活躍にも大いに期待したい。

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キム・ダヒョン×野島直人×木村智秋による
『ミュージカル アクターズ LIVE 』の開催が決定!!
日時:2014年7月28日(月)
会場:よみうり大手町ホール
チケット発売日:一般発売6月中旬  主催者先行 6月10日(火)予定
主催:韓流ぴあ

※DVD「キム・ダヒョン 韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク」をご購入されている方、また7/28公演会場で本商品を購入された方は、7/28公演前後に会場にてキム・ダヒョンによるサイン会に参加できます!

※チケット発売、DVDサイン会等の詳細は、
韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク Twitter(@kmusicalpia)にて近日発表!