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2017年新春を飾る笑劇作!! 池田純矢の書き下ろし・演出作 エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」 観劇レポート

弱冠24歳、俳優として近年、めざましい活躍をする池田純矢が、自ら書き下ろした戯曲を演出する初の本格的演劇 エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」が、1月5日(木)に紀伊國屋ホールにて初日を迎えた。
幕開け直後から爆発的な笑いに包まれた公演初日の模様をレポートする。

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2006年、「JUNON・スーパーボーイコンテスト」で14 歳にして史上最年少準グランプリを獲得してから10年。「花ざかりの君たちへ~♂イケメンパラダイス~」「海賊戦隊ゴーカイジャー」など、着実にキャリアを重ね、映画「ライチ☆光クラブ」、舞台「七つの秘密」、TV「人形佐七捕物帳」など、近年とみに活躍めざましい若手俳優、池田純矢。
その彼が、17 歳の時に書いた小説をもとに書き下ろした朗読劇 エン*ゲキ#01「君との距離は100 億光年」で舞台演出家デビューを果たしたのは2015年夏。
それから構想1年余り。今回、初めて本格的な演劇作品を書きおろし、演出・出演を果たした。

キャストは、宇宙船の乗組員7名に鈴木勝吾、赤澤燈、井澤勇貴、吉田仁美、オラキオ、池田純矢、酒井敏也。
地球からやって来たという科学者に、2015 年10 月に宝塚歌劇団を退団後、舞台初出演となる透水さらさ。
池田がこれまでに共演し、よく知っている俳優たちに、ベテランの酒井敏也とフレッシュな透水さらさが加わっての、全8名のキャストだ。

【ストーリー】
舞台は、自分たちの星を資源枯渇の危機から救う使命を帯びた宇宙船。
資源を分けてもらおうと遠く約100 億光年離れた地球を目指して旅立った。

乗組員の7人は、それぞれアビリティと呼ばれる<特殊能力>を持つが、そのどれも実生活には役に立たないものばかり。
挫折感を秘めた7人が乗った宇宙船は、その道中、難破した小型宇宙船に遭遇。
船内には彼らの目的地・地球からやって来たという科学者の姿があった。
しかも、その科学者は、彼らの根幹を揺るがす重大な秘密を握っていた――。

彼らの宇宙の旅の結末は?7人は自らの星を救えるのか?

【上演開始】
芝居はホープ役のオラキオの「前説」と言ってしまうには惜しい観客への語り(!?)から始まる。
笑いの中で、瞬時に会場が1つに集中するのが感じられる。

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前列左から 鈴木勝吾 赤澤燈  後列左から 酒井敏也 オラキオ

まもなく舞台の上に宇宙船の乗組員7名が揃う。だが、知っているはずのキャストが探し出せない…!!

%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%94gp_mg_2254-001前列左から 赤澤燈 酒井敏也 井澤勇貴 鈴木勝吾

背の高さから推測するに、盛ったオールバックのビーム役が井澤勇貴に違いない。
だが、年末に「CLUB SLAZY」で観たスマートでダンディなあの人とは、どうしても同一人物に思えない。

取材をさせて頂いた時には、渋い男らしさを漂わせていた鈴木勝吾は…えっ?! 気弱な普通過ぎる男子、スター役。 しかしさわやかさを隠しきれない!

吉田仁美は元気なフラッシュ役。可愛い少年の極限を見せてくれる、癒しキャラ!!

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そして、極めつけはこの人、池田純矢。
オタク臭を姿から、しぐさから、言葉から発散しまくるシャイン役。
その絶妙なキモチワルさに客席は抱腹絶倒。

これだけのキャラを書き分け、演出家として全体を見ながら、自らも役を極める。その才能におどろかされた。

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違和感大ありの姿形を受け入れても、どうしても、あの俳優に思えない…と戸惑いつつも、物語は進み、繰り出される奇想天外、間合い絶妙なセリフの数々。
キャスト全員がエネルギー全開。客席は爆笑に包まれ、気が付けば1人1人のキャラクターの面白さに引き込まれ、物語にのめり込む。

しかも楽しさが笑いだけで終わらないのは、狙いどおりだろう。
コメディかと思えば、突然7人がアイドル顔負けにかっこよく踊りだし、会場はライブ気分に盛り上がる。
突如、切ない恋が描かれ、本格的グランドミュージカルが奏でられる。

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俳優たちの隠した爪(才能)を、ちらりちらりと覗かせ、その魅力を最大限に引き出しながら、物語は大きなサスペンスへと流れ込む。
そして、胸迫る終盤へ…。

芝居が終わり、カーテンコールの後も拍手がやまない。
公演終了のアナウンスが幾度も流れて、やっと立ちあがる観客たち。

「新年早々、スゴイものを観てしまった!」 どの顔にも、そう書いてあった。

公演は1月11日(水)まで、新宿東口・紀伊國屋ホールにて。 お見逃しなく!

公演タイトル エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」
作・演出 池田純矢
出演 鈴木勝吾 透水さらさ 赤澤燈 井澤勇貴
吉田仁美 オラキオ 池田純矢 酒井敏也

公演日程 2017年1月5日(木)~11日(水)
会場 新宿東口・紀伊國屋ホール
チケット料金   S席6,800円

公式サイト http://www.enxgeki.com/
公式ツイッター @enxgeki
企画・製作 株式会社バール
お問合せ サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~18:00)

Astageの動画インタビュー
(前篇)
(後編)