Open Close

吉高由里子&松坂桃李、「魂が抜かれる映画」と自信! 松山ケンイチのお尻は狂気的!? 映画『ユリゴコロ』レッドカーペット&完成披露試写会

DSC_5709

映画『ユリゴコロ』の完成披露試写会が、9月3日、東京のユナイテッド・シネマ豊洲にて開催され、主演の吉高由里子をはじめ、松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江、松山ケンイチ、監督の熊澤尚人が登壇。舞台挨拶の前には、ららぽーと豊洲シーサイドデッキでレッドカーペットイベントも行われ、晴天の中、ファンとの交流を深めた。

本作は、沼田まほかるの同名ベストセラー小説を実写映画化。生まれながらに“人間の死”を心の拠りどころとし、“生”の苦悩と喜びに翻弄される女・美紗子(吉高)の数奇な人生。過去と現代が交差しながら彼女にかかわる人々の愛と宿命を描くミステリー。過去パートに吉高、松山、佐津川が、現代パートには松坂、木村、清野が演じている。

DSC_5648

「5日前にやっと完成しました」と安堵の顔をみせる熊澤監督。物語が現在と過去の2つの時間軸で展開するため、吉高は「前回(7月のキックオフ会見)は違う映画をやっている人たちみたいだと話していたんですが、出来上がった映画を見て、同じ映画を一緒に作ったんだなっていう実感が今すごく湧いて嬉しいです」とニッコリ。

DSC_5653

DSC_5672

DSC_5715

松山は、「自分が読んだ台本よりも、日本映画の丸い感じっていうのがなくて・・・ナイフのような映画になっている。観る方もちょっと覚悟がいる作品かも。それだけ強いものを与えて残る作品になったと思います」と語り、松坂も「(完成が)間に合いましたね!」と笑顔を見せ、「撮影は濃厚な一日一日を過ごさせたんですけど、ギュッとしたものがずっと頭に残るくらい印象的な日々でした」と振り返り、「ようやくみなさんにお届けできるかと思うと本当に嬉しいです」と喜んだ。

DSC_5725

DSC_5726

DSC_5743

DSC_5755

その後、場所を移して完成披露試写会舞台挨拶に登壇したキャストたち。
吉高は、本作について「短く言えば、愛は凶暴で血のつながりは残酷だということをむき出しにあぶり出している作品」と説明し、「クスッとするところが1つもない映画で、観終わったあと、魂抜かれていると思います」とコメント。

DSC_5753

DSC_5750

松坂も「魂は抜かれるけど、きっと何か残る作品だと思います」と続け、「共感や共鳴というのはなかなか難しいと思いますが、その真実に辿り着いた時に、なぜか心が揺さぶられてしまう。その揺さぶられたものが残っているのが、他の映画では体験出来ないようなものだと思います」と作品の魅力を強調。

木村は「愛を知らない苦しみと、知った苦しみが詰まっている。観ていて胸がいっぱいになりました」と語り、「いろいろと“罠”が仕掛けられているので、話を知った後にもう一回観るとこういうことしていたんだ・・・というのが出てきます」と作品の深さを伝え、1度ならず2度3度と観賞することを勧めていた。

松山は「『う~、観れない・・・』というシーンも出てくると思ので、覚悟して観てほしいですね。間違いなく面白いです。熊澤監督の最高の作品」と力を込め、印象に残っているシーンを尋ねられると、「聞いたらすぐ忘れてほしいんですけど」と前置きし、吉高と一緒に「裸になるシーン」と挙げた。「どこから撮られてもいいように、準備万端で、お尻も出してやってたんです。出来上がった作品を見たら、巧妙にお尻が隠されているんですよ。なんで?『ファンデーションまで塗ったのに、なんで?』って聞いたら、『レーティングに引っかかる』って。いやいやいや、ちょっと待ってよ。本当に危ないものは、(劇中に)いっぱい出てるでしょ。狂気的な!俺のお尻は、それ超えちゃったの!?」と熱弁し、会場は大爆笑。吉高も「狂気的なお尻……見たこともない凶暴さ」と付け加え笑い転げていた。

DSC_5823

最後に、吉高は「凶暴さと残酷さがあるのですが、愛の物語なのでどこか温かい香りのする映画になっています。出演者全員がそれぞれ違う心情で泣いているんです」と述べ、「観終わったあと誰かと話し合って、(1)誰の涙が一番共感出来たか。(2)誰の涙が一番自分と離れていたか。(3)誰の涙を舐めたいか・・・という答え合わせをしてください」と観賞ポイントを勧め、イベントを締めくくった。

DSC_5811

『ユリゴコロ』本ビジュアル

『ユリゴコロ』
<ストーリー>
とある一家で見つかる「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノート。そこに綴られていたのは、悲しき殺人者の記憶。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。そしてこの家族の過去に、いったい何があったのか。数々の疑念に先に、運命をも狂わす驚愕の真実が突き付けられる。いま、容赦ない愛と宿命の物語が、静かに動き始める。

吉高由里子、松坂桃李 / 松山ケンイチ
佐津川愛美、清野菜名、清原果耶 / 木村多江
原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)
脚本・監督:熊澤尚人
企画・製作幹事:日活 制作プロダクション:ジャンゴフィルム
製作:「ユリゴコロ」製作委員会
配給:東映/日活
©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会
公式サイト:http://yurigokoro-movie.jp

9月23日(土)より全国公開