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新海誠監督、「青空のような気持ちになれる映画を作りました!」 映画『天気の子』初日舞台挨拶

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アニメ映画『天気の子』の初日舞台挨拶が、7月19日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、新海誠監督をはじめ、声優を務め醍醐虎汰朗、森七菜、吉柳咲良、本田翼、小栗旬が登壇した。

世界から最も注目を集めるアニメーション監督・新海誠の最新作『天気の子』。前作『君の名は。』から3年ぶりとなる待望の本作は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を選択する姿を描く物語。主人公・帆高役を醍醐、ヒロイン・陽菜役を森が務める。音楽は『君の名は。』で世界中を“君の名は。”ブームに導いたRADWIMPS。その再タッグにも注目が集まっている。東宝によると、7月19日初日の観客動員数は前作の『君の名は。』の対比118%を記録する大ヒットスタートを切った。

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本作が完成したのは公開の11日前。ギリギリまで作業を続けていた新海監督は、公開を迎えて「本当に完成するのだろうかと思う瞬間が何回かあった。完成して皆さんに観ていただくことができ夢のようです」と感無量の様子。それでも「実は不安もあって・・・。とても自分勝手な映画かもしれませんし、主人公がわがままな選択をするので、たくさんの意見を浴びるはず。怖くもあり、楽しみでもあります」と正直な気持ちを吐露。

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オーディションで2000人の中から選ばれた醍醐は、「胸がいっぱいです」と感激しきり。「一流のスタッフ、キャストの皆さんが揃うすばらしい環境に身を置かせていただき、役者としても、人としてもステップアップできたと思います。感謝の気持ちでいっぱいです」と目を輝かす。

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森も、「うれしい気持ちでいっぱいです。大変なこと、楽しかったことがありましたが、その集大成が皆さんに届いて、やっと語り合えるようになりました。たくさんの感想をお聞きしたいです」とコメント。

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陽菜の弟・天野凪役の吉柳は、「もともと声が低いので男の子の声は初めてではなかったのですが、大人びていてイケメンで、私の理想の男の子でもあったので、演じていて楽しかったです」と満足げ。

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一方、オカルト雑誌のライター・須賀圭介役の小栗は新海組に初参加となったが、「みんな(若いキャストたち)が初々しくて。さっきもみんなで『緊張するね』っていうやり取りを聞いて、取り戻さなきゃな、その気持ち!と思いましたね」と笑い、フレッシュな俳優たちに刺激を受けたよう。本作についても「純粋さと勇気をもらえる作品。そして、音楽の力ってすげー!って思いました」と感想を述べた。

そんな小栗へ醍醐は「小栗さんは一番憧れの役者さんなので、いちファンとしてずっと観察していました」と告白。「すっごくいい香りがするので、香水を教えていただいたら、『次会うとき買ってきてやるよ』って言ってくれて。今朝いただいて、今(香水を)つけています」と満面の笑みを浮かべる。

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女子大生・夏美役を務めた本田は「監督のやり遂げる力が帆高くんに乗り移っていました。周りに何を言われても突っ込んでいく姿勢は、大人から見ると無謀のように見えるけど、止めたくなる気持ちをも超えてしまう強い力を感じました」と監督のパワーを絶賛する。

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現在ツアー中のため、舞台挨拶には出席できなかったRADWIMPSだが、新海監督は「今月に入ってもRADWIMPSは音楽を作っていて、僕もまだ画を作っていた状態。一度できたと思ったところを(野田)洋次郎さんが『ちょっと違う気がする』と言って、その場で曲を作り変えていたこともありました。本当にしつこいんです(笑)。でも、こんなギリギリになってもわがままになってもいいんだと。映画のためならば」とエピソードを交えて、感謝の気持ちを伝えていた。

最後に新海監督は「気持ちが少し晴れて、青空になるような気持ちになる映画をつくりました」とアピールし、舞台挨拶を締めくくった。

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映画『天気の子』
原作・脚本・監督:新海誠
声の出演:醍醐虎汰朗、森七菜
本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬
音楽:RADWIMPS
製作:「天気の子」製作委員会
制作プロデュース:STORY inc.
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
公式サイト:https://www.tenkinoko.com/

全国東宝系にて公開中