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「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2020」アワードセレモニー開催! グランプリは、チャーリー・マントン監督の 『11月1日/November 1st』に! 映画祭ナビゲーターのGENERATIONSが各授賞作品を紹介!

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米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のアワードセレモニー(グランプリ授賞式)が9月27日、東京・明治神宮会館にて開催された。

今年で22回目を迎える本映画祭だが、今回はコロナ禍の影響で開演を延期しての開催となった。本年は、世界約112の国と地域から応募された作品の中から厳選された約150作品の配信と、リアル会場での上映も含めると約200本を上映。アワードセレモニーでは、日本の映画祭では最多となる計4作品が推薦可能となった、翌年のアカデミー賞につながるオフィシャルコンペティション supported by Sonyおよびノンフィクション部門 の優秀賞を発表。また、海外からも注目を浴びる「東京」の魅力を発信するCinematic Tokyo部門、25歳以下の国内在住監督によるU-25プロジェクト、CGアニメーション部門など各優秀賞など計10の賞を発表・授与した。

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セレモニーには、和泉元彌、筒井真理子、犬山紙子(オフィシャルコンペディション審査員)、小池百合子東京都知事(Cinematic Tokyo部門)、小川紗良さん(ひかりTVアワード)ほか、豪華なゲストが華を添え、EXILE HIRO、GENERATIONSメンバーの白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太より、「CINEMA FIGHTERS project」の第4弾の全6作品のラインナップが発表された。

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■注目のグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」は、チャーリー・マントン監督の 『11月1日/November 1st』が受賞!
本映画祭の最高賞である「ジョージ・ルーカス アワード」にはチャーリー・マントン監督の『11月1日/November 1st』の受賞が発表されました。グランプリとなった本作品は、「オフィシャルコンペティション supported by Sony」の優秀賞の他2作品とノンフィクション部門 優秀賞と共に、次年度の米国アカデミー賞短編部門にノミネート選考対象作品となります。グランプリ受賞のチャーリー・マントン監督はスクリーン上で満面の笑みを披露。審査員の犬山紙子さんは「母親と娘の感情がぶつかり合うところが見応えがあった。作品を見ながら一緒に傷つき、一緒に考えさせられる作品だった」と高く評価しました。

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■セレモニー前のレッドカーペットには華やかな衣装に包まれた豪華ゲストが続々と登場!
感染症対策の一環として関係者のみにて行われた、セレモニー開演前のレッドカーペットには、本映画祭代表の別所哲也とLiLiCoさんがにこやかに登場。さらに、オフィシャルコンペティション審査員からは、伝統的な袴姿に身を包んだ和泉元彌さん、真っ白なドレスにブルーのお花が爽やかなドレス姿を披露した犬山紙子さん、シックなブラックドレス姿の筒井真理子さんや深田晃司監督、CINEMA FIGHTERS projectからは、GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐さん、片寄涼太さん、数原龍友さん、小森隼さん、佐野玲於さん、関口メンディーさん、中務裕太さん、 EXILE HIROさんらが次々と降り立ちました。

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■アワードセレモニーでは各部門優秀作品が続々と発表!
●オフィシャルコンペティション supported by Sony
次年度の米国アカデミー賞短編部門にノミネート選考対象作品となる「オフィシャルコンペティション supported by Sony」の 3部門(インターナショナル/アジア インターナショナル/ジャパン)の受賞発表に先駆けて登壇したのは、 ソニーブランドコミュニケーション部門 Vice President 冨田みどり氏。「私たちソニーは存在意義(=パーパス)を”クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす”と位置付けています。私たちが何をすれば世の中にもっと感動を生み出せるのかと考えたとき、テクノロジーでクリエイターをサポートすると共に、世界にもっと多くのクリエイターが誕生し、活躍してもらうことが、大事なのではないかという結論に至りました。アカデミー賞短編実写部門への推薦につながるオフィシャルコンペティションをサポートすることで、これから世界に向けて新しいクリエイティブを生み出す挑戦者を支えたいという思いのもとに今回映画祭に参加致しました。」と世界のクリエイター支援に注力していくソニーグループの意義を語りました。

各賞が発表され、会場の熱気が高まる中、大きな拍手に包まれながら本映画祭にて公式審査員を務める和泉元彌さん、犬山紙子さん、筒井真理子さん、 深田晃司監督が登場。トップバッターで感想を述べた和泉元彌さんは「コロナ禍の中にあってあれだけ身近にあった素敵なエンターテイメント映画を映画館に見に行けないという時期が長かったのですが、今回75作品を拝見することが出来て審査員としてゆっくりと・・いえ、そぉろりそぉろりと拝見しようとしたところ、各作品であるショートムービーの熱に充てられ何度も夜を明かしました。そんな中で狂言にも通じる普遍性という観点からも評価をさせて頂きました。」と会場を和ませました。審査員としての総評を尋ねられた深田晃司監督は「映画は社会の象徴であったり窓であったりします。その時の感動だったり社会問題などクローズアップしていますが、今回の受賞作品はバランスよく選ばれたなと思います。家族の問題、人間関係の問題、社会問題、差別、老いと死、家族との別れなど各部門ともに非常に身近で深い内容でした。」と、感想を述べました。

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●Cinematic Tokyo部門
「Cinematic Tokyo部門」では映画祭ナビゲーターのGENERATIONS from EXILE TRIBEから関口メンディ―さんが登場。8月28日に映画祭代表の別所哲也が都知事を表敬訪問し、本部門優秀賞/東京都知事賞『グッピー』の発表を行った際の映像で振り返った後、シックな黒のドレスに身を包んだ東京都知事の小池百合子氏が登壇。都知事は「コロナによって、アーティストやパフォーマー、文化を支える多くの方々が打撃を受けてこられましたが、東京都ではそのような方々を応援したく動いております。そのような中で、東京の街の素晴らしさを世界に発信していただくような作品を作っていただき大変嬉しく思います。ぜひ多くの方に観ていただき、文化発信地・東京から、日本を元気にしていきたい」と期待を述べました。

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●CGアニメーション部門
「CGアニメーション部門」優秀賞の発表では、ナビゲーターより数原龍友さんが登場。リモート出演の審査員、上坂すみれさん、熊坂出監督、デジタルハリウッド大学学長の杉山知之学長が「クリエーターのレベルが物凄く上がっていて、さらにCGの技術も非常に発展していますね。実写と違い、表現方法を幅広く選べるのがCGの強み。こうして世界の若手クリエーターが新しいCG表現に挑戦していることを大変嬉しく思います。」と、受賞作品『宇宙の恋』監督へ称賛コメントを残しました。

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●第5回ひかりTVアワード
ジャパン部門ノミネート監督の中からオリジナリティと可能性を感じる監督に授与される本アワード授与の場面では、ナビゲーターから小森隼さんが登場。「ダンスも映画も、エンタテイメントという大事な文化だと思います。日々変わる現状の中、今触れるエンタテイメントが未来に繋がっていくと思うので、子どもたちにもどんどん触れていっていただきたいですね。大変な時期ではありますが一緒に盛り上がっていきたいです!」笑顔でエールを贈りました。アワードプレゼンターの小川紗良さんは「ワンカットずつの世界観がすごく綺麗に描かれている部分に魅力を感じました。短い時間の中で、笑いや感動、すれ違いや再会などのシーンがギュッと詰まっていて、完成度の高さをものすごく感じました。本作から、海外の架け橋となる作品をわたしも作っていきたいです。」と期待を込めて語りました。

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●バイオジェン・アワード
Make Impossible Possible(メイク インポッシブル ポッシブル)(不可能を、可能に)」 というテーマを力強く伝える作品に贈られる本アワードでは、バイオジェン・ジャパン株式会社 代表取締役社長 アジェイ・スレイク氏が登壇。「Make Impossible Possible(不可能を、可能に)には、他の人のために何かを成し遂げたいという思い、深く他人を思いやることがテーマとマッチしていました。治療に前向きな勇気と希望を与えることが大事なのですが、映画という手法はとても効果的です。これからも患者さんの人生に少しでも力になれるよう、バイオジェンは今後も活動してまいります。」と本アワードにかける想いを語りました。

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●U-25プロジェクト
25歳以下の国内在住監督による、5分以下の作品に贈られる本賞の発表・授与には、ナビゲーターの佐野玲於さんが登場。「素晴らしくて3回も見てしまいました!5分間という短い時間の中で、起承転結を上手に表現している部分に驚いたのと、何事も若いうちに挑戦し続けることが大切だと改めて感じ、刺激を受けました。」と、同世代ながら映画作品を作り上げる監督を称賛しました。

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●ノンフィクション部門
オフィシャルコンペティション3部門の受賞作と共に翌年の米国アカデミー賞へノミネートとなる本優秀賞の発表と授与には、ナビゲーターの片寄涼太さんに続き審査員の滝田洋二郎監督、望月理恵さんが登場。「ノンフィクション、ドキュメンタリー映画は新しい世界観や文化を教えてくれる作品が多いので好きです!」と片寄さん。受賞作品の魅力を語りました。

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■ジョージ・ルーカスアワード(グランプリ)発表・授与
公式審査員の和泉元彌さん、犬山紙子さん、筒井真理子さん、 深田晃司監督が登壇、アメリカからはVimeo シニアキューレーターのジェフリー・バウアーさんが映像出演しコメントを贈りました。グランプリとして、インターナショナル部門優秀賞受賞『11月1日』(チャーリー・マントン監督)が発表されました。リモート出演の監督と共にフォトセッションが行われ、別所の感謝の言葉と共にアワードセレモニーを締めくくりました。

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■CINEMA FIGHTERS project第4弾完成発表
今秋に公開となる「CINEMA FIGHTERS project」第4弾完成が発表され、EXILE HIRO、GENERATIONSメンバーの白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太が登壇。本プロジェクトの企画プロデュースを務める映画祭代表・別所がゲストらを迎えると、 EXILE HIROは、「今回、第4弾にしてはじめてGENERATIONSがチームとしてシネマファイターズとコラボレーションさせていたのですが、素晴らしい監督の皆さんに囲まれて、一人ひとりの個性を引き出せていただけたのかなと思います。まだ全ての作品ができあがったわけではないのですが、完成を楽しみにしています。来年公開を予定していますが、その時には今までにない面白いエンタテインメントとして皆さんにお届けしたいと思います。」」と意気込みを語った。

■『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』
監督陣は、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞したSABU監督作品に佐野玲於、胸キュン映画の申し子新城毅彦監督作品に関口メンディーさんを迎え、数原龍友さんが主題歌を務めます。報知映画賞監督賞受賞山下敦弘監督作に白濱亜嵐さん、高崎映画祭最優秀監督賞を受賞した森義隆監督作に中務裕太さん、ロカルノ国際映画祭で最優秀新進監督賞を受賞した真利子哲也監督作に片寄涼太さん、そして『HiGH&LOW』シリーズを手掛けた久保茂昭監督作に小森隼さんが出演する。

「CINEMA FIGHTERS project」
作詞家小竹正人さんの詞の世界観を脚本、映像(ショートフィルム)化。 著名新進気鋭の監督をむかえ、主演キャストにLDHメンバーが参加、 EXILE HIROがエグゼクティブプロデューサー、SSFF&ASIA代表の別所哲也が企画・プロデュースし、ショートフィルムを製作。若⼿監督育成・発信の為、LDH×SSFF&ASIAがタッグを組むプロジェクト。 2017年の第一弾『CINEMA FIGHTERS』、2018年の第二弾『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』、2019年の第三弾『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』、そして今回が第四弾の発表となります。

以下、【受賞作品】
●ジョージ・ルーカスアワード/オフィシャルコンペティション supported by Sonyインターナショナル部門優秀賞:チャーリー・マントン監督『11月1日』(November 1st)
●ジャパン部門 優秀賞/東京都知事賞:古川原壮志監督「緑の雪』(Birdland)
●アジア インターナショナル部門 優秀賞/東京都知事賞:チャールズ・シウジー・ドン監督『授業の後で』(After Class)
●Cinematic Tokyo部門 優秀賞/東京都知事賞:チャールズ・リチャードソン監督『グッピー』(Guppy)
●CGアニメーション部門 優秀賞:ジョナサン・ランガガー監督『宇宙の花』(Cosmic Fling)
●ひかりTVアワード:大門嵩監督&ジョン・コックス監督『多日想果』(Tapioca Diary)
●バイオジェンアワード:カイ・シャンチャン監督『最後の試験』(Final Exam)
●U-25プロジェクト優秀賞:山口十夢監督『RETURN』
●ノンフィクション部門 優秀賞:サーシャ・レインボー監督『カマリ』(Kamali)

■オフィシャルサイト: https://www.shortshorts.org/2020
■主催:ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会
【SSFF & ASIA 2020 テーマ】
「(ニュー)ボーダレス」 ~変化を力に変えていこう~新型コロナウィルスの世界的な流行で、私たちの社会は大きな変化に直面していますが、決して悪い変化だけではなく、新しいコミュニケーションや表現の扉を開く前向きな変化があると私たちは考えます。それらの中には、模索の一つとして終わるものもあれば、新しいスタンダードへとつながるものもあるでしょう。SSFF & ASIAは毎年世界中で作られるショートフィルムを集め、審査する価値づけ機関としても活動してきました。今年は世界がコロナウィルスに直面してから約半年のこのタイミングで、新しい表現に目を凝らし、価値ある表現に光を当てる役割をも担います。6月からの開催延期に伴い、映画祭テーマを「ボーダレス」から「(ニュー)ボーダレス」へと変更した背景には、「その表現がどんな境界(ボーダー)を越えた新しい表現であるか」を考える、というメッセージを込めています。これまで社会を区切り概念を生み出してきたボーダーを超えること、すなわち、私たちが今まで当たり前のこととして受け入れてきた概念を改めて見直してみること。今年のSSFF & ASIA はショートフィルムを通じて、新しい時代の「(ニュー)ボーダレス」な表現の形を立ち上げます。