映画『関ヶ原』の完成披露イベントが、7月18日、東京・アーバンドックららぽーと豊洲にて行われ、主演の岡田准一をはじめ、共演の役所広司、有村架純、平岳大、東出昌大、伊藤歩、滝藤賢一、西岡徳馬と、原田眞人監督が登壇した。
本作は、歴史小説界の巨匠・司馬遼太郎の国民的ベストセラーを『日本のいちばん長い日』を手がけた原田眞人監督がメガホンをとり、完全映画化。正義を信じ、愛を貫く武将・石田三成を中心に、天下取りの野望に燃える徳川家康、義を貫こうとする小早川秀秋らの武将たちの衝突を新しい解釈で描く“関ヶ原の戦い”。
イベントの直前まで大雨に見舞われたこの日だったが、開始時間になると雨雲が抜け、晴れ晴れと登場したキャスト陣。それでも、雨のなか開始を待ちわびていた観客を気づかい、有村らが「雨、大丈夫でしたか？」と声をかけた。
石田三成役を演じた岡田は「誰も挑戦し得なかった、司馬遼太郎先生の作品が完成し報告できることを嬉しく思います」と挨拶。続けて「三成公に喜んでもらえる役がらを演じますと墓前で誓いました。今後、三成公のイメージがすごく良くなればいいなと思って演じた」と告白し、「若いころ、時代物ができるようになって欲しいと先輩方に言われていましたが、やっと先輩方に見てもらえる本格時代作品を、原田監督に撮っていただきました」と自信をのぞかせる。原田監督も「この作品をなぜ今、映画化したか･･･その理由は岡田さんが三成を演じられる年になるまで、ずっと待っていたからです」と明かす。岡田は「ずっと出たかった原田監督の作品に出演でき、涙が出る作品です」と感慨深げに語った。
徳川家康役を演じた役所は「この度、V6に入ることになりました役所です」と挨拶し会場を沸かせる。岡田の演技に対し「岡田くんが汗水たらして動き回って、新しい石田三成像を作り上げた」と太鼓判。「何度見ても新しい発見があることが、いい映画だと思いますが、この映画はそんな作品」と作品をアピールした。
また、「誰も知らない真実は？」と問われれると、東出が岡田について「夜11時くらいまで撮影をしてホテルに帰るとき、偶然岡田さんとご一緒したんです。僕は撮影が終わって酒を飲むことを考えていたんですが、岡田さんにこれから何するんですか？と聞いたら『今12時くらいだから、帰ったらトレーニングかな』と答えられたんです」とエピソードを披露。東出は「鉄人だな、と思いました」と驚いていた。
すると役所も「僕も以前一緒に仕事した時、彼は夜中走ってましたね。木刀持って(笑)」と岡田のストイックな姿を伝える。その時の様子を岡田は「役所さんを誘ったんですけど『俺はいいや』って優しく断られて」と振り返っていた。
その後、場所を変え、ユナイテッド・シネマ豊洲にて舞台挨拶を遂行。
岡田は「原田さんがよく怒っていて、平さんも『こんなに怒られるのは中学校の部活以来だ』と言っていましたよね」と原田監督の姿にも触れ、「エキストラの方も誰も笑わない、そのくらい緊張感のある現場でした」と吐露。
今作で初の本格的時代劇に挑戦した、伊賀の忍び・初芽役の有村は「実は、アクションシーンの撮影で岡田さんのおでこにちょこんと刀を当てちゃって･･･」と笑顔で告白。それを受け、岡田が「俺、架純ちゃんに斬られました！」と嬉しそうに同調。有村は「冷や汗が止まりませんでした…」と申し訳なさそうに岡田に謝罪。それでも「初めての時代劇で、すごく戸惑いがありました。アクションもありましたし。でも、刺激的な撮影で、大切な時間を過ごさせていただきました」と充実感を滲ませていた。
東出は「とにかく馬がすごい！ 馬を使った画を楽しんでください」と作品をPR。原田監督も「合戦シーンは自分も相当エキサイトして、一軍の将みたいな気持ちでした」と笑った。
また、岡田は、同作に出演している俳優・中嶋しゅうさんが7月6日に亡くなったことを受け「中嶋さんはものすごくカッコ言い方で、憧れの俳優さんでした。この映画が中嶋さんに届けばいいなと思っています」と追悼の意を述べた。
映画『関ヶ原』
【STORY】
関ヶ原の戦い――それは、戦乱の世に終止符を打ち、後の日本のありようを決定づけた。
豊臣家への忠義から立ちあがる石田三成（岡田准一）と、天下取りの野望を抱く徳川家康（役所広司）。
三成と家康は、いかにして正規の合戦に向かうのか？
そして、命を懸けて三成を守る忍び・初芽（有村架純）との、密やかな“恋”の行方は・・・・・。
権謀渦巻く中、「愛」と「正義」を貫き通した“純粋すぎる武将”三成の戦いが今、幕を開ける！！
＜関ヶ原の戦いとは＞
慶長5年9月15日（西暦1600年10月21日）の、関ヶ原が主戦場となった合戦。
「官僚派」の代表格・石田三成と「武断派」の武将たちは、豊臣秀吉が命じた「朝鮮出兵」をきっかけに対立を深めていった。やがて名だたる大名が、三成率いる「西軍」（約10万）と、家康率いる「東軍」（約7万）に分かれ、関ヶ原で激突。まさに日本を二分し、今なお“天下分け目の関ヶ原”と語られる、歴史の節目の戦いとなった。
出演：岡田准一 有村架純／役所広司 ほか
監督・脚本：原田眞人
原作：司馬遼太郎「関ヶ原」（新潮文庫刊）
製作：「関ヶ原」製作委員会
製作プロダクション：東宝映画／ジャンゴフィルム
配給：東宝＝アスミック・エース
©2017「関ヶ原」製作委員会
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8月26日（土） 全国ロードショー
