「The World of GOLDEN EGGS」を手がける臺佳彦監督が、約５年の制作期間をかけ撮影。
オダギリジョーをはじめとする豪華俳優陣と俳優陣を模した1/10サイズのパペットが交わる、誰も見た事のない新たな3Dが誕生。
2月7日（土）東京、新宿バルト9にて初日舞台挨拶が行われ、オダギリジョー、風吹ジュン、青木崇高、臺佳彦監督がパペットとともに登壇し、劇場公開の喜びを語った。
オダギリジョーは手にしたパペットを見ながら「久しぶりに見ると、こんなだったか」と。
パペットは口やまぶたなど30パーツもあり、時間の掛かるクレイアニメの撮影には1日にたったの3~5秒分ほど。愛嬌たっぷりに1体のパペットの値段を聞く風吹ジュンに「軽自動車2台分くらい」と答える臺佳彦監督。
風吹ジュンは愛情たっぷりに「リアルすぎて可愛くないのです」と話すと、青木崇高は自分のパペットを眺めながら「破れた革ジャンのすき間にも綿が入っているし、スカーフの柄や質感もすごい」とパペットの精巧さに感心していた。
実写とパペットの共演について、風吹ジュンは「撮影前のプロセスが違って、パペットの動きのためにあらゆる角度から全身を撮影したり、パペットに合わせたメイクで、いつもとぜんぜん違っていて、毎回楽しみでした。不思議な撮影現場で撮影をする人たちと机の上にPCを並べ作業をする全然違う世界の人たちとの共同作業で大変だったと思う」と話した。そんな風吹ジュンはいつもみずからお茶を出すなどして現場が和むようにしていたとのこと。
オダギリジョーは最後に「こういう挑戦的な映画は今の時代にすごく難しいし、お客さんが沢山入るタイプの映画ではない･･･と言うと問題ですけど。だけど、こういう映画もちゃんと作り続けないといけないと思う。ここに集まってくれるような大切な人たちに届けられる映画がもっと作れるように、みなさんよろしくお願いします」と挨拶すると、風吹ジュンも「すばらしいコメント。本当に今の“作り続けないと”にうなずくお客様たちが素敵です。ここでは3週間公開の予定ですが、1ヶ月にもなればいいなという夢があります。どうぞよろしくお願いします」と続けた。
青木崇高は「撮影中はどうなるのかわからなかったけれど、映像を実際にみるとこんなふうになるのだという驚きと嬉しさと、いろいろな感想を聞くのが楽しみです。これからも、こういう面白い映画にどんどん関っていきたいと思います」と話し、臺佳彦監督は生前の夏八木勲から「臺ちゃん（臺佳彦監督）みたいな無茶な人がいてよかったな」と言ってもらえたと話し「感動とかいい話だとか、そういうことではなく、観終わったら忘れてくれてよくて･･･それで十分。そういう映画があっていいと思い、作ろうと思ったらこんなにかかっちゃたんです。ありがとうございました」と映画へのこだわりと愛情が伝わってくる挨拶と会場のあたたかい空気の中、舞台挨拶は終了した。
『Present For You』
公式ページ：http://www.plusheads.com/pfy/
新宿バルト9ほか全国3D公開中
