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小野塚勇人インタビュー! 映画『恋のしずく』はメッセージがたくさん詰まった温かい作品! ドラマ「妖怪! 百鬼夜高等学校」は思いっきり笑って!!

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東広島市・西条を舞台に幻の日本酒造りと恋が巡る感動の物語、映画『恋のしずく』。リケジョの大学生・詩織(川栄李奈)が、意に反して研修に行った日本酒の酒蔵で、人生の喜び・出会いと別れを経験しながら成長していくヒューマンドラマで、蔵元の息子・乃神莞爾役を演じるのは劇団EXILEの小野塚勇人。さらに、10月18日よりBS日テレより放送開始されるドラマ「妖怪! 百鬼夜高等学校」では、なんとシュールな天狗役で笑いを届けてくれる。
揺れ動く青年の心を繊細に演じ、天狗役では思いっきりはじけて、演じることを本気で楽しんでいる今の彼から話を聞くことができた。

◆東広島の方は本当に温かい! 日本酒の美味しさも発見!

― まずは、映画『恋のしずく』のご出演についてお聞きしたいと思います。本作に出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
最初は日本酒の知識もなかったのですが、脚本を読んで莞爾の人間性がすぐに理解できました。川栄さん演じる詩織が中心の物語ではありますが、話の軸となるのは東広島の人たち。方言を含めて(莞爾を)演じるのは大変かもしれないなと思いましたが、莞爾は東広島の土地にいる青年なので、セリフだけでなく地方にいるような雰囲気を自然に出して違和感のないようにしたいと考えました。

― 広島弁は大変でしたか?
広島弁で演じるのは2回目ですが、とても気をつかいました。テープを聞いて復唱し話すことと、実際に現地で相手の人がいて話すのでは、ニュアンスも変わって微妙な違いが出てしまうんです。そこでその場で修正してくれる人がほしかったので監督に方言指導の方をお願いしました。毎シーンごとに「このセリフの言い方はあっていますか?」「こういうふうに言いたいんですけど、どうやったらいいですか?」のように、方言指導の方だけでなく、現地で協力してくださっている東広島の方に聞いて確認していました。

― 方言指導の方だけでなく、現地の方から教わったことも多かったのですね。
東広島のオールロケだったのですが、撮影が始まる2~3週間くらい前に3日間ほど東広島に行きました。そこで酒蔵見学をしたり、蔵元の方にお会いする時間があったのですが、後継の問題や今の日本酒経営の難しさなど、リアルな現実のお話を一歩踏み込んで聞くことができたので、撮影が始まる前にその空気感を肌で感じることができてとても良かったです。

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― 莞爾は複雑な思いを持った青年ですが、演じるにあたって苦労することはなかったですか?
莞爾はちょっと面倒くさいヤツなんですよ、ツンデレな感じがあるというか・・・(笑)。でも、ちょっと頑固で面倒くさい部分は自分と似ていると思ったので、自然に演じることができました。演じていて「これって、どういう感情なの?」と考える場面はあまりなかったです。ずっと現地にいることができたので、東広島の方たちと触れ合う時間がたくさんできて自然と莞爾になることができたのだと思います。

東広島の人たちと触れ合った感想は?
本当に“温かい人”の一言につきます。東広島の方々の協力なしではこの映画はできていないと言っても過言ではない。街の方々の協力があってできた作品です。だからこそ、この作品は一つ一つの場面がていねいに描かれているんです。僕自身も実際に現地の人たちと関われたことが役作りに反映できたと思っています。

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― 実際の酒蔵を使っての撮影は難しいことだと思いますが。
そうですね。そこは監督が1年くらい前から現地の方たちと関係を深めて築いていったパイプがあったからできたこと。監督の作品に対する熱意を感じました。

― 酒蔵に入ることすらなかなかできないことですよね。
実際に酒蔵で作業するシーンを一発本番でやりました。その動作やその時に歌う唄も覚えて、実際に酒造りをされている方たちの生活に触れることができたこともいい思い出です。ひと手間ひと手間、自分たちの手で造っている素晴らしさを体感させていただきました。

― 現地でいろんな体験をされて、小野塚さんが得たものは?
まずは、日本酒について少し詳しくなりました。もともと自分は日本酒に対して苦手意識があったんですが、そのイメージが一変しました。日本酒を飲むと悪酔いするとか、頭が痛くなるイメージがあったので以前は全然飲まなかったんです。ところが、撮影が終わって東京へ帰ってきても、お店に美味しそうな日本酒があったら注文してみたりして(笑)。以前では考えられないことです。まさしく詩織と同じ目線ですが、これ(日本酒に対しての苦手意識)は僕だけじゃなく、同世代の若い人たちにもけっこうあると思うんです。そういう人たちにもメッセージを伝えられる作品じゃないかな。今作でお酒の楽しみかたを学ぶことができました。

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― 劇中では、お酒にあう食事も出てきて興味深いですね。
熱燗に合う食べ物はコレで・・・というように、東広島の街には美味しい食べ物がたくさんあって、食べて旨い、飲んで旨いという(笑)。楽しい撮影現場でした。

◆大杉漣さんとの共演は大きな財産

― 川栄さんとは初共演ですが、共演されていかがでしたか?
最初は人見知りされていたんですが、オールロケだったのでみんなと一緒にいる時間も多く、徐々に打ち解けていかれました。とても気さくで、話すとめちゃくちゃ面白くて、明るく笑顔がステキな方です。その笑顔に現場が和みましたね。芝居に対して肝が座っているところもあって、特に話し合うということもなく、お互いとても自然体で演じることができました。芝居の相性がとても良かったと感じています。

― ほかにも、宮地真緒さん、中村優一さんとの共演も新鮮でした。
宮地さんは「ねえ(姉)さん」って呼ばせてもらっていました(笑)。役の美咲さん、そのまんまです。普段は関西弁で、お酒も強くて「これ、うまいわ~」って言って。いい意味で凄く男らしいんですよ。

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― 中村さんとのお酒対決も見どころですね。
あれは、もう何杯飲んだかな~って感じです。もちろん本物のお酒じゃないですけどね(笑)。あのシーンは中村さんの人の良さが全面に出ていて、中村さんが善で、僕が悪に見えるくらいで。演じていても面白かったです。

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― 大杉漣さんと共演はいかがでしたか?
大杉さんが亡くなられたのは本当に残念でした。僕の父親役だったんですが、心臓を患っている役どころでしたし。これ以上ない経験をさせてもらって、父親役が大杉漣さんで本当に幸せでした。大杉さんの背中から出る空気感やオーラなど、一人の男、俳優として凄く憧れましたし、(共演は)自分の俳優人生にとって大きな財産になりました。

― 本作には、家族、将来の夢、恋などテーマがいっぱい詰まっています。これからご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。
詩織は自分の夢に対して悩み、莞爾は乃神酒造の跡取りとして決められている道を歩まなければならないという葛藤がある。でも、そこには地元愛、家族愛や絆がちゃんと存在しているんです。そういうところを大事にして丁寧に描かれているので、観終わったあと心が温まる作品だと思います。

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◆「妖怪! 百鬼夜高等学校」は、とにかく笑えるシュールなドラマです!

― では、ドラマ「妖怪! 百鬼夜高等学校」についてお聞きします。天狗役ということですが、なかなか個性的なビジュアルですね。
そうなんです、天狗です! ちょっとダサい天狗? ビジュアル系です(笑)。最初にお話をいただいたときに、舞台は高校で妖怪の話でコメディーと聞いたので、「めちゃくちゃ面白そう!」と思いました。なかなかそういう設定の役をやることが少ないので撮影前から楽しみでした。

― 演じられていかがでしたか?
演じているというより、素でやっていたほうが多かったかも。純粋に楽しくバカやってました(笑)。もちろんドラマを観る方たちも楽しんでもらえるように作っていきました。

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― もし、小野塚さんが妖怪になったとしたらどんな妖怪がいいですか?
天狗もカッコいいけど・・・、一反木綿になって空を飛ぶのもいいですね。雪女とかだったら夏は冷やしてあげられるかな。ビールとか冷やしてあげる(笑)。でも、やっぱり天狗がいいかな。

― お勧めの見どころは?
シュールな笑いの連発です! 特にメッセージ性はないです(笑)。映画『恋のしずく』は凄くメッセージが詰まった作品なんですけどね。「妖怪! 百鬼夜高等学校」は、ひたすら笑える爽快なドラマ。もし、本当の妖怪がいたとしたらドラマを観て「それ、あるある!」って言っているかもしれません(笑)。深夜寝る前に観て、ちょっと笑ってリラックスしてスッと寝られる作品です。そういうドラマって意外と大事だと思うんです。来年舞台もあります。こちらの内容はまだ分からないんですが、ドラマと一環してメッセージは何もないと思います (笑)。

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【小野塚 勇人(おのづか はやと)プロフィール】
1993年6月29日、千葉県生まれ。劇団EXILEメンバー。『仮面ライダーエグゼイド』『HiGH&LOW』シリーズなどに出演。劇団EXILE総出演映画『jam』が12月1日に全国公開。

恋のしずく

映画『恋のしずく』
【STORY】
舞台は酒蔵で有名な東広島市・西条。農大に通うリケジョの大学三年生・詩織(21)は、意に反して日本酒の酒蔵へ実習に。やる気のない蔵元の息子、厳格な杜氏、不倫に悩む美咲。老舗酒蔵での出会いに彼らの人生は転がり始める。愛らしくて、せつなくて、そしてじんわり味わい深いヒューマンドラマ。

配給:ブロードメディア・スタジオ
コピーライト:©2018「恋のしずく」製作委員会
監督:瀬木直貴 脚本:鴨義信
出演:川栄李奈
小野塚勇人 宮地真緒 中村優一 蕨野友也 西田篤史 東ちづる
津田寛治 小市慢太郎 大杉漣
配給:ブロードメディア・スタジオ
公式HP:http://koinoshizuku.com
公式Twitter:twitter.com/510429_movie
10月20日(土)丸の内TOEIほか全国ロードショー

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ドラマ「妖怪! 百鬼夜高等学校」
校舎にある時計の針が、まもなく深夜 0 時を指そうとしている頃、学校は人間に見つからないように妖怪たちが通う『百鬼夜高等学校』となる…。

2018 年 10 月 18 日(木) 23 時 30 分 BS日テレにて放送開始
出演:小野塚勇人、北村諒、佐奈宏紀、松村龍之介、大平峻也、北川尚弥 ほか
監督:住田崇
脚本:熊本浩武、土屋亮一、川尻恵太、吉田恵里香
【舞台情報】
2019 年公演
※詳細は後日、公式サイト公式 twitter にて発表
【関連サイト】
公式サイト:http://hyakkiya.com
公式Twitter:@hyakkiyaHS 公式 instagram :@ hyakkiyahs
©妖怪!百鬼夜高等学校製作委員会

衣装協力/CALEE INC.
ヘアメイク/鵜飼祐輔(TRON)

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