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『二階堂家物語』 香港初上映に拍手喝采!!香港プレミア舞台挨拶

3 世代の家族の愛と葛藤を描いた人間ドラマ

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『二階堂家物語』香港初上映に拍手喝采!!
加藤雅也・アイダ監督 香港の映画ファンと交流を深める
会場からは「スバラシイ演技、アリガトウゴザイマス」の声も

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なら国際映画祭の映画製作プロジェクトNARAtive の作品として誕生した『二階堂家物語』が 3 月 18 日(月)より開催されるアジア三大映画祭のひとつでもある香港国際映画祭の WORLD CINEMA:Global Vision 枠にて上映する。
初の長編作「NAHID(ナヒード)」で 2015 年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・期待すべき新人賞を受賞、なら国際映画祭 2016 にて最高賞であるゴールデン SHIKA 賞を受賞し、注目を浴びたイランの若手監督アイダ・パナハンデを迎え制作された本作は、奈良県天理市を舞台に、名家の存続を願いながらも、跡継ぎ問題に悩む 3 世代の家族の愛と葛藤を描いた物語。
この度、本作の主演を務め、俳優デビュー30 周年を迎えた加藤雅也に加え、本作のメガホンを取ったイラン人監督のアイダ・パナハンデ、脚本アーサラン・アミリらが揃って、舞台挨拶に登壇した。

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上映が終わると大きな拍手が起こった。そして加藤雅也、アイダ・パナハンデ監督らが登壇し、加藤が流暢な英語で『二階堂家物語』を香港で初めて鑑賞した観客に感謝の意を述べると会場から拍手が再び起こった。
早速客席から質問を募ると、即座に手が上がり「イラン人のアイダ監督が、なぜ日本の伝統的な家の跡継ぎ問題の物語をつくったのか」と聞かれると、アイダ監督は「日本がどんな地域性をもち、どんな文化を持つ国であるか調べた。天理市でいろいろな人たちから話を聞く中“婿養子”や“跡継ぎ”という話が何度も出てきた。それがとても重要なものなのであると感じ、映画にすることにした」と日本の文化を調べ、町の人たちと触れ合う中で出会ったテーマであることを述べた。

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続いて客席から「辰也は、跡継ぎを作るために、祖母から結婚を勧められていたが強く拒否をした。そして祖母が亡くなったとき、そのプレッシャーから解放されるはずであるのに、なぜ彼は問題から解放されなかったのか」と質問が上がると加藤は「祖母が亡くなったということは、“二階堂家”の家長が変わるということ。同時に辰也は、祖母ハルが背負っていた責任を引き継ぐことになった。そして跡継ぎ息子がいない辰也は、一人娘に同じ苦労をさせないために、自分が結婚する道を選んだのだ」と我が子に責任を負わせまいとする、父親としての優しい決断であったことを語った。

そして会場スタッフから時間の指示が出される中、写真撮影の準備が滞っているカメラマンに、加藤が「急ごう、急ごう」と広東語で冗談めかして伝えると、場内から笑いが起こった。『新宿インシデント』、『恋戦。OKINAWA Rendez-
vous』の出演時に広東語を覚えたというエピソードも披露し場内からさらに笑いが起こり、観客も満面の笑みで撮影が行われた。写真を撮り終えた後「スバラシイ演技、アリガトウゴザイマス」とある観客が日本語で感謝を述べて、加藤と握手を交わすなど、香港の映画ファンとの交流を深め、温かな雰囲気の中トークイベントは幕を閉じた。

『二階堂家物語』ポスタービジュアル

『二階堂家物語』
< Introduction>
一 人息子を亡くし、代々続く家系が途絶える危機に頭を痛めている辰也とその母ハル。息子を失い妻が出て行ってしまった辰也に対し望まぬ相手との結婚を迫るハル。そして娘の由子に婿養子をとり、跡を継いでほしいという思いを秘める辰也。名家の跡継ぎを巡り家族の中が緊迫し、繋がりが崩れだしていくが…。

監督:アイダ・パナハンデ(イラン)
脚本:アイダ・パナハンデ アーサラン・アミリ
エグゼクティブ・プロデューサー:河瀨直美
出演:加藤雅也 石橋静河 町田啓太 田中要次 白川和子 陽月華 伊勢佳世 ネルソン・バビンコイ
配給:HIGH BROW CINEMA
Ⓒ 2018 “二階堂家物語” LDH JAPAN, Emperor Film Production Company Limited, Nara International Film Festival
公式サイト:https://ldhpictures.co.jp/movie/nikaido-ke-monogatari/

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