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中山美穂、5年ぶりの主演映画で「お久しぶりです!」 永瀬正敏も「お互い大人になったな・・・」映画『蝶の眠り』舞台挨拶付きプレミア試写会

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映画『蝶の眠り』のプレミア試写会が、4月12日、東京・新宿の角川シネマにて行われ、主演の中山美穂をはじめ、共演の石橋杏奈、勝村政信、永瀬正敏、音楽監督の稲垣隆と、チョン・ジェウン監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、50代でありながら遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知った、美人売れっ子作家・松村涼子と、韓国人留学生・チャネとの愛と苦悩を描いた究極のラブストーリー。

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映画『新しい靴を買わなくちゃ』以来5年ぶりに主役を務めることとなった中山は、出演の決め手について「マルグリット・デュラスの小説みたいなイメージと聞いて楽しそうだなと思いました」とし、「あと、チョン・ジェウン監督から“ラブレター”というとても長いお手紙をいただいたんです。『Love Letter』(1995年公開)がどれだけ好きかということが日本語で書かれていて。その熱い思いにとても感動してお引き受けしようと思いました」と明かした。

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チョン・ジェウン監督は、主人公に中山をキャスティングしたことについて「韓国で日本映画といえば『Love Letter』。日本の女優といえば中山美穂さんなんです」と絶対的な人気を伝え、「シナリオを書いている時も、主人公は中山美穂さんしか浮かびませんでした。中山美穂さんの持っている女性としての力、女優としての力を感じていました」と、オファーの理由を述べた。

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チャネのアルバイト先の店長・大村役を演じた永瀬は、キム・ジェウクとの撮影を振り返り、「キム・ジェウクくんはとても好青年ですごく頭のいい人。アドリブも日本語をちゃんと理解して返してきてくれるんです」と語り、「どれだけ日本語を勉強したんだろうと思いました。信じられないくらい。彼を見て、僕ももっと頑張らなきゃなと思いましたね」とキム・ジェウクを絶賛。

また、中山と永瀬はドラマ「ママはアイドル!」(1987年放送)でも共演しており旧知の間柄とのこと。中山は「台本の名前を見て、『ああ!永瀬くんだ!』と思って連絡したら『美穂がやるからやるんだよ』と言ってくれて、ありがたいなと思いました」と感謝の気持ちを表すと、永瀬は「お互い大人になったな・・・」としみじみしながら「若い頃からの仲間の1人なのでぜひと思って。でも、ちゃんと座長として『ありがとう』と言ってくれました」と応える。そんな永瀬を見つめる中山は「私は(永瀬を)親友と思っているんですよ」とニッコリ。

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本作で登場する“お久しぶりです”というセリフそのものの再会となったが、チョン・ジェウンは「撮影現場での挨拶をこの“おひさしぶりです”にしたらどうかと提案しました。『Love Letter』の名台詞“お元気ですか”に続いてたくさん使っていただけたら嬉しいです」と、笑顔を見せた。

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さらに、今作で映画音楽監督を始めて担当した作曲家の新垣は、中山とは初対面。実は中山と同い年と紹介され「私のほうが若いと思われたかもしれないけど、同い年です」会場を沸かす場面も。勝村に促され中山の隣に立つも「口を聞いてもらえないんじゃないかと・・・。デビューされた頃からみんなのアイドルの中山さんですので」と緊張し、しどろもどろに。中山が「今度音楽の方でも、バンドで(ボーカルで)参加させていただくんですよ」と告白すると、新垣は「美穂さんとユニットを組みます!」と満面の笑顔をみせていた。

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最後に中山が「とても静かで小説のように流れていく物語。観終わったあとに自分の人生を少し考えてしまうかもしれませんが、美しく音楽も素晴らしいです」と作品をアピールし、舞台挨拶を締めくくった。

『蝶の眠り』ポスタービジュアル

【STORY】
50代でありながらも美しく、若い読者にも根強いファンを持つ、売れっ子の女流小説家・松村涼子(中山美穂)。作家として成功し、満ち足りた生活を送る涼子だったが、遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、人生の終焉に向き合うことを余儀なくされる。“魂の死”を迎える前に、小説を書く以外に何かをやり遂げようと、大学で講師を務め始めた涼子。ある日、大学近くの居酒屋で、韓国人の留学生チャネ(キム・ジェウク)と出会い、ひょんなことから涼子の執筆活動を手伝うことになる。作業を進めるうち、現実と小説の世界は混沌として交差して行き、二人も徐々に惹かれあっていくのだった。しかしアルツハイマーは容赦なく進行していく。愛と不安と苛立ちの中、涼子はチャネとの関係を精算しようと決意するのだが、その思いはチャネには受け入れがたく、二人の気持ちはすれ違っていく…。

出演:中山美穂 キム・ジェウク/石橋杏奈 勝村政信 菅田 俊 眞島秀和 澁谷麻美/永瀬正敏
監督・脚本・原案:チョン・ジェウン
ストーリー・劇中小説:藤井清美
企画・製作:山上徹二郎 坂本敏明 イ・ウンギョン
プロデューサー:山上徹二郎 イ・ウンギョン 山口幸彦
製作:シグロ、キングレコード、ZOA FILMS
制作プロダクション:シグロ
配給:KADOKAWA/©2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS
公式サイト:http://chono-nemuri.com/

5 月 12 日(土)より、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー