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松岡茉優「令和の時代に一歩踏み出せる勇気をくれる映画」 原恵一監督最新作『バースデー・ワンダーランド』初日舞台挨拶イベント

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映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『河童のクゥと夏休み』など世界35以上の映画賞に輝き、先日にはアニメーションの国際映画祭として最も権威のある映画祭「2019アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編映画コンペティションにも正式ノミネーションをされ話題沸騰中の、大人が泣けるアニメーションの巨匠・原恵一監督が描く最新作『バースデー・ワンダーランド』(ワーナー・ブラザース映画配給)がついに本日全国公開を記念し初日舞台挨拶イベントが4月26日、都内で開催された。自分に自信のない主人公”アカネ”の声を務める女優の松岡茉優さん(24)、好奇心旺盛で自由奔放なアカネの叔母“チィ”役の女優の杏さん(33)、穏やかな性格でアカネを優しく包み込むアカネの母”ミドリ“役の麻生久美子さん(40)、アカネをワンダーランドに連れ出す大錬金術師”ヒポクラテス”役の俳優の市村正親さん(70)、原恵一監督(59)、テーマソング、イメージソング/挿入歌を担当する注目の新人シンガーソングライターのmilet(ミレイ/年齢非公表)が登壇した。

会場から温かい拍手に迎えられ登壇した主人公アカネ役を務める松岡は、初めに「ゴールデンウィーク10連休の前日、ワクワクの中一足先にお越しいただきありがとうございます」と晴れやかな表情で語った。続いて、アカネの叔母チィ役を務める杏は、本作を観終えた観客に「冒険からおかえりなさい」と語り、続くアカネの母ミドリ役を務める麻生は「原監督の『カラフル』で初声優をやらせてもらって、そこから『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』、そして今回と続けて出演させていただいた。生々しい声を監督は録ってくれ、いつもとても感動しています。今日初めてご覧になった方が羨ましい!」と語った。

ヒポクラテス役の市村は「この作品に参加することが出来て嬉しい。何より美女と接することが出来て光栄です(笑)」と語り、会場は和やかな雰囲気に包まれた。原監督は「僕にとってファンタジー作品は初めて。自信のない部分もあったが、ストーリーと登場人物がしっかりと立っていればファンタジーも現実を描いた作品も変わらないんだと気付きました。好きな人たちだけを集めてとてもいい作品にすることが出来ました」と満足げに語った。

続いて、本作がどのような映画か聞かれると松岡は「クライマックスの純度がものすごい。子どもの頃しか流したことがないタイプの純粋な涙を流しました」と感極まりながら語り、本作の各シーンや背景の美しさについてMCから聞かれると杏は「本当に色とりどりで、名前のついた色は全部この映画に出てきたんじゃないかな(笑) 何度も観てみたくなるような映画です」と答えた。本作の見どころについて聞かれると麻生は「個人的には、地下室から出てきたアカネが川を眺めているシーンが好きです」と語るとすかさず松岡が「それ私が声を当ててないシーン!」と指摘し会場の笑いを誘った。続いて市村は「僕もゴールデンウィークは子どもとこの映画を観る予定なんですが、この映画を観て男の子がどんな反応をするか楽しみです」と語った。

次に、先日アヌシー国際映画祭のコンペティション部門に正式ノミネートされた心境について、原監督は「世界最大のアニメ映画祭であるアヌシー国際映画祭は3回目のノミネートで、行くたびに街をぶらぶらしたりお酒を飲みに行くことが多いので楽しみにしています。ただ特別外国の人に見せたくて作ったわけではなく、まず何より日本の人に楽しんでもらいたいと思っていたので、世界に媚びないことがかえってよかったのかもしれない」と誇らしげに語った。次に、5月1日からの元号が「令和」に変わることにちなみ、MCより新時代に挑戦したいことを聞かれると松岡は「原監督は自分の映画に好きな役者しか使わないとのことなので、『これは松岡にやってほしい』と思える役を作ってほしい」とアピールすると、原監督は「記憶しておきます(笑)」と息ぴったりに返した。

サブ(milet)

続いて、本作のテーマソング、イメージソング/挿入歌を担当するmiletが登場。miletは「本日はこの場に立つことが出来てとても嬉しいです」と語り、本作のイメージソング「Wonderland」を生披露、透き通った力強い歌唱力で観客を圧倒させた。miletのパフォーマンスについて聞かれると、原監督は「場内の空気が変わりました。思わずゾクゾクした」と語った。

また、本日が映画の誕生日であることにちなみ、ステージ上にはアカネが元号発表さながらに「感動」の言葉を掲げたイラストのオリジナルバースデーケーキが登場。松岡はフェイクキャンドルの火を吹き消し、会場は誕生日会さながらにお祝いの拍手に包まれた。最後に松岡は「この映画は一人一人が自由に物事を感じていい、一人一人の感性が自由でいいんだよっていう、自分のことも肯定してくれるような映画だと思いました。自分を大事にして一歩踏み出せるようなそんな映画です。大人の方こそぜひ映画館に行って勇気と元気をもらってほしいと思います」と感無量の面持ちで語り、イベントを締めくくった。

『バースデー・ワンダーランド』
アカネが迷い込むのはカラフルなワンダーランドの世界!しかし“色が失われる危機”が訪れていた―。
本作の主人公は、自分に自信がない普通の女の子アカネ。アカネは誕生日の前日、謎の紳士ヒポクラテスとその弟子で身長15センチの小人のピポに「私たちの世界を救ってほしいのです!」と必死に頼まれ、むりやりワンダーランドの救世主にされてしまう。「そんなの知らない!」と戸惑うアカネが目にしたのは幸せな色に満ちた見たこともない不思議な世界。大きなピンクの鳥や毛量がすごいまん丸のモフモフの羊、どうやって住めばいいかもわからない崖の上に浮いている斜めの家に巨大な驚き顔の金魚や鯉…しかし、この美しい色に満ちた不思議なワンダーランドには“色が失われる”危機が訪れていた―。
なぜワンダーランドの美しい色が失われてしまうのか?変わりゆく世界で救世主にされた普通の女の子アカネが下す大きな決断とは?誕生日前日に巻き起こる大冒険の先に驚くべき運命、そして大きな感動が待ち受けている。

出演:松岡茉優 杏 麻生久美子 東山奈央 藤原啓治 矢島晶子・市村正親原作:柏葉幸子「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)
キャラクター/ビジュアル:イリヤ・クブシノブ
脚本:丸尾みほ
監督:原恵一
テーマソング:milet「THE SHOW」(SME Records)
イメージソング・挿入歌:milet「Wonderland」(SME Records)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
公式サイト http://birthday-wonderland.jp
公式ツイッター @birthdayw_0426 #バースデー・ワンダーランド

4月26日(金) より 全国公開中