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原作者も絶賛! 玉木宏は存在感が凄い! 吉沢亮は可能性の塊! 映画『悪と仮面のルール』プレミアム試写会

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映画『悪と仮面のルール』のプレミアム試写会が、12月12日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の玉木宏をはじめ、共演の新木優子、吉沢亮と、原作者の中村文則、中村哲平監督が舞台挨拶に登壇した。

芥川賞作家・中村文則の大人気小説「悪と仮面のルール」を原作を、中村哲平監督の手で実写映画化。“悪”となるために創られた男が、顔を変え、過去を捨てて殺人を繰り返し、その真実に迫る様を描く。主人公・久喜文宏役を玉木が扮し、久喜を守ろうとする香織を荒木、テロ組織のメンバー・伊藤を吉沢が演じた。

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文宏という人間について、玉木は「愛する人のために殺人もいとわない哀しい愛。表面的には悪人と言われがちですが、純粋な悪役ではない。悪の家系に生まれ、悪として育てられるも、純粋な“邪”にはなりきれなかった。香織を守るために人を殺め、善と悪の葛藤に揺れる。人間味あふれる主人公なんだと思います」と自身の解釈を吐露。続けて「香織を純粋に思う気持ちに突き動かされて、そのために整形して違う顔を手に入れる。難しい役ではありますが、シンプルに演じました。愛ですね」と語った。

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新木は、「玉木さんと監督がいるから大丈夫・・・と思いながら臨みました」と、全面的に信頼を置いていた様子。そんな新木を玉木は「真面目な方で、真摯に役に取り組まれていました」と称える。

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一方、原作者・中村文則氏の大ファンだという吉沢は「(中村が)隣にいるだけでも緊張する」と言い、「中村先生の作品はほぼすべて読んでいます。その中でも『悪と仮面のルール』は好きな作品。自分が出させていただくことがわかった時は、凄くうれしかったけど、作品を壊すわけにはいかないというプレッシャーが大きくて、本当にビビってました」と苦笑い。劇中では、無精ひげを生やして役に取り組んだ。「ひげを生やした役は初めて。外見も含め、原作から受けるインスピレーションを大切にしました」と役への思い入れを明かした。

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映画を観た感想を、中村文則氏は「本当に素晴らしかったです。原作者も幸せだなと強く思いました」と感激の面持ち。キャストの印象を聞かれると、「玉木さんは存在感がすごくて、表情も原作通りでした。新木さんは全身からオーラが出てますね」と。吉沢については「吉沢さんは作品にアクセントを付ける役。役がらによって顔や雰囲気が変わる、これから凄いことになる役者さん。可能性の塊のような方」と手放しで絶賛。吉沢の第一印象を「すごい顔面!って。こんな顔面があるんだ!と(笑)」と、吉沢の美しさを独特な言葉で表現し、会場を沸かす場面も。

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また、京都・清水寺で今年の漢字を「北」と発表されたことを受け、玉木にとっての今年の漢字を発表。「繋」と書かれたフリップを掲げると、「1年半前に撮影して、ようやく公開を迎えます。僕らの作った世界とお客様をつなぐという意味でこの字にしました」と告げた。

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新木も「作品を次の自分の成長に繋げていきたい」と同調。吉沢も「作品は、皆さんに観てもらって、やっとこさ完成するものだと思います。観客の皆さんも、仕事で出会った人たちとの繋がりも大切」と話すと、登壇者たちが「やっとこさ」の言葉に反応しクスクスと笑っていた。

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映画『悪と仮面のルール』
■ストーリー
“悪”になるために創られた男。彼は顔を変え、過去を捨て、殺人を繰り返す。哀しい真実を隠して――。
11歳の久喜文宏は、この世に災いをなす絶対的な悪=“邪”になるために生まれたと父から告げられる。やがて、父が自分を完全な“邪”にするために、初恋の女性・香織に危害を加えようと企てていることを知り、父を殺害して失踪する。十数年後、文宏は顔を変え、“新谷弘一”という別人の仮面をつけ、香織を守るために殺人を繰り返していた。そして、文宏の過去を知る異母兄の幹彦や日本転覆を企むテロ組織が香織を狙い始めたと知った文宏は、ついに自身の背負わされた運命に立ち向かうことを決意するが―。

玉木宏 新木優子 吉沢亮 中村達也 光石研 村井國夫 柄本明
原作:中村文則「悪と仮面のルール」(講談社文庫)
監督・編集:中村哲平 脚本:黒岩勉
主題歌:Uru「追憶のふたり」(ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ)
2017年/カラー/5.1ch/138分
(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会
企画制作:PlusD
配給・宣伝:ファントム・フィルム
公式サイト:http://akutokamen.com/

2018年1月13日(土)、新宿バルト9ほか全国ロードショー!