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堤真一「初めて自分の映画で泣いた」 柳楽優弥から川栄李奈へ結婚を祝福も! 映画『泣くな赤鬼』完成披露試写会

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映画『泣くな赤鬼』の完成披露試写会が、5月21日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の堤真一はじめ、共演の柳楽優弥、川栄李奈、竜星涼と兼重淳監督が舞台挨拶に登壇した。

ベストセラー作家・重松清の短編集『せんせい。』所収の「泣くな赤鬼」を実写映画化した本作は、野球の素質を持ちながらも挫折して高校を中退した余命半年の元生徒と、鬼の熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた高校教師が最後に分かり合えた絆の物語。赤鬼こと、小渕隆役を堤、赤鬼先生の教え子・斎藤智之(愛称:ゴルゴ)役を柳楽が扮する。

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メガホンを握った兼重監督は「原作の重松先生のファンの方の期待に応えられるか不安もありますが、皆さんに観ていただくのが楽しみです」と笑顔で挨拶。
堤は「自分が出ている映画を観て泣いたのは初めてです」と明かし、「役者としても観客としても優しさや愛情を感じることができて、やってよかったなと思いました」と感慨深げに話す。また、「僕も中学の時に野球をやっていたんですが、その先生がめちゃくちゃ怖かった。でも、嫌な思い出はないんです。脚本を読んですぐにその先生のことを思い出しました」と自身の思い出を重ね合わせていた。

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堤との共演について、柳楽は「昔からテレビなどで見ていた堤さんと共演することができて光栄です」としながらも「先生と生徒が・・・」と言うところを、「先生と教師」と言ってしまい、会場は大爆笑。慌ててしまった柳楽は「えっと、今日は(自身の出演している舞台『CITY』の)休演日でして・・・」としどろもどろになり、いきなり「川栄さん、おめでとうございます!」と先日、結婚を発表した川栄にお祝いの言葉を送ると、川栄は驚きながらも「ありがとうございます」と頭を下げ照れくさそうに笑う。堤から「ごまかすな!」と突っ込まれた柳楽だったが「これまでやったことのない役だったので、しっかり臨もうと思いました」と必死にコメントした。

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ゴルゴを支える妻・雪乃役の川栄は「難しい役でしたが、監督から『最後までちゃんと夫を支えていくように』と言われ、どんどん痩せていく(夫の)姿に辛い思いもありましたが、こんな素敵な役をもらえて光栄でした。私も(観て)号泣しましたが、切ないだけではない、生きる何かを見つけられる映画だと思います」と述べ、本作への出演に充実感を滲ませた。

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竜星涼は、「僕もこんな先生が欲しかったなと思いました」と語る。堤、柳楽、竜星の3ショットのシーンは見どころの一つだが、撮影を振り返った堤が「暑かった!」と声を大にし、39℃の猛暑での過酷さを語ると、柳楽と竜星も同調していた。

さらに、イベントでは事前に集められた現役中高生からの質問に答える企画も。「部活のキャプテンになったのですが、チームをまとめるためにはどうすればいいでしょうか?」という質問を受け、堤は「キャプテンという立ち位置に立ったことがないからわからないよ」としながらも、「まとめるって思いすぎずに、楽しむことを目標にしたほうがいいんじゃないかな」と応援。川栄は「私も中学のとき副キャプテンをやっていたんですが、とにかく声を出して大丈夫だと思います」と自身の経験からアドバイスしていた。

最後に堤が「去年の暑い夏、たくさんのスタッフ、たくさんの共演者と作り上げた映画です。若い俳優さんたちもたくさん出ていて、彼らの情熱も感じ取ることができると思います」とアピールし、舞台挨拶を締めくくった。

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【物語】
城南工業野球部監督・小渕隆(堤 真一)。陽に焼けた赤い顔と、鬼のような熱血指導で“赤鬼先生”と呼ばれていた。その厳しさで、甲子園出場一歩手前までいきながらも、夢叶わぬまま、10年の月日が流れた。今では、野球への情熱は随分と衰え、身体のあちこちにガタもきている50代の疲れた中年になっていた。ある日、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之<愛称:ゴルゴ>(柳楽優弥)と偶然再会する。ゴルゴは非凡な野球センスがありながら、堪え性のない性格ゆえに努力もせず、途中で挫折し、高校を中退した生徒である。今では、20代半ばを越え、妻・雪乃(川栄李奈)と息子・集と幸せな家庭を築く立派な大人に成長していた。そのゴルゴが末期がんで余命半年であることを知らされる。あの時なぜもっと言葉をかけてやらなかったのか、厳しさでしか教え子に向き合えなかったあの頃の後悔。「俺は、わかったつもりで全然わかってなかった―。」命の期限が刻々と迫るゴルゴの願い、それは「俺、また野球やりたいな。」 赤鬼先生は、ゴルゴのために最後に何ができるのか―。

堤 真一 / 柳楽優弥
川栄李奈  竜星 涼  キムラ緑子  麻生祐未
原作:重松 清 『せんせい。』所収 「泣くな赤鬼」(新潮文庫刊)
監督:兼重 淳
脚本:上平 満 兼重 淳
主題歌: 竹原ピストル「おーい!おーい!!」(ビクターエンタテインメント)
配給:KADOKAWA
制作プロダクション:松竹撮影所
©2019「泣くな赤鬼」製作委員会

6月14日(金) 全国公開