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「鼓童」がオンラインによる太鼓学校開始

鼓童_紹介-

(公財)鼓童文化財団は、鼓童創立40周年を迎える2021年、地球に新たに生まれた「太鼓文化」を、未来に向けてさらに豊かなものにするために、太鼓芸能集団 鼓童(こどう)のメンバーによるオンラインでのリモート指導「鼓童 太鼓の学校(こどう・たいこのがっこう)」を開始する。
まずは2021年5月からの5ヶ月間、「第0期」として試行的に19回のオンラインレッスンを実施。
「鼓童 太鼓の学校」を通じて、鼓童がこれまで培ってきた太鼓のさまざまな知識や技術、心構えを広く共有し、太鼓の世界の豊さと多様性に貢献し、響きの輪を広げていきたいと考えているA3埋め込み
「鼓童 太鼓の学校」第0期生徒募集ページ:https://www.kodo.or.jp/kodo_taiko_school

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「鼓童 太鼓の学校」の特徴
・1クラスが5–6人の少人数編成。レッスンはzoom、連絡などはDiscord*を使用。
・対象は、高校生の年齢以上で、太鼓の演奏経験が1年以上ある方。
・レッスンは日英のバイリンガル。海外の太鼓仲間ともバーチャルなワンチームに。
・課題の演奏動画を送れば、無料で講師(鼓童メンバー)からのアドバイスを受けられる。
・Discordの「トークルーム」を設置、レッスンの告知や受講者間の交流の場に。
・1学期に1回、佐渡で「太鼓キャンプ」を開催。現実でも一緒に叩く機会を提供。

* Discord(ディスコード): Windows・macOS・Linux・Android・iOS・Webブラウザで動作する、ビデオ通話・音声通話・VoIPフリーウェア。「鼓童 太鼓の学校」ではクラスごとにチャットルームを設置。

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(公財)鼓童文化財団は、鼓童グループの一つで、「太鼓芸能集団 鼓童」が培った経験と佐渡の資源を活かし、①人材育成、②地域活性化、③芸術文化の振興、④国際交流の4つに特化した活動を行っています。

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カリキュラムのイメージ
まず「最初の音が生まれるまで」として、太鼓打ちの大切な相棒である「バチ」についてなど、鼓童のノウハウをご紹介。また太鼓を打つための身体作りに取り組みます。
次のステップでは「打つことの基礎」に改めて向き合ってみます。基礎稽古は、繰り返しが多く、地道な稽古になりますが、クラスの皆さんで励ましあってやりぬきましょう。
学期の中盤からは、曲に取り組んでいきます。「鼓童 太鼓の学校」のためのオリジナル楽曲をを覚えながら、太鼓を打つ時の大切なポイントを一つずつ身につけていきます。そして最後は「演奏を楽しむ」。一期一会のクラスのメンバーたちと、空間を越えて一つのチームとして、曲を完成させます。

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■レッスン時間
第0期では3つのクラスを募集します。
・チームKeyaki(けやき)(毎土曜日15:00-17:00)
・チームHinoki(ひのき)(毎土曜日18:00-20:00)
・チームAtebi(あてび)(毎月曜日10:00-12:00)
※「あてび」はヒノキに似た性質を持つ佐渡の木で、太鼓のバチ材などにも使われる。

■受講料 (税込)
・入会金:11,000円
・受講料1学期(5ヶ月19回):80,000円(鼓童の会会員:75,000円)
・太鼓キャンプ(希望者のみ) :55,000円(鼓童の会会員:50,000円)

■鼓童太鼓の学校 第0期講師
(写真左より)地代 純 (じだい じゅん) ,阿部 好江 (あべ よしえ) ,中込 健太 (なかごめ けんた) 、小野田太陽 (おのだ たいよう)

鼓童_太鼓の学校メイン

■太鼓芸能集団 鼓童
佐渡島を拠点に太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。1971年より「佐渡の國鬼太鼓座」として10年間活動ののち、1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。以来52の国と地域で6,500回を超える公演を行う。劇場公演の他、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、多様なジャンルのアーティストとの共演、国際芸術祭、映画音楽等へ多数参加している。2012年から2016年まで歌舞伎俳優・坂東玉三郎氏を芸術監督に招聘。2021年に創立40周年を迎える。

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本件のお問合せ:鼓童文化財団
担当:西田(090-7713-3124)
taro@kodo.or.jp
https://www.kodo.or.jp/kodo_taiko_school第0期生徒募集ページ

「鼓童 太鼓の学校」 開校にあたって
日本の太鼓が劇場の舞台で演奏されるようになったのは、1964 年の東京オリンピックが契機だ
といわれています。それ以前は、各地の郷土芸能、神社や寺社の行事、能楽や歌舞伎などで使
われていた日本古来の打楽器が、約60 年間で国境を超えて広まり、「Taiko」として、世界の
人たちが楽しむまでになりました。
太鼓芸能集団鼓童の、前身の「佐渡の國鬼太鼓座」の時代から50 年近くにわたり、世界各地
で演奏活動を行い、「ひとつの地球(ワン・アース)」をテーマに、太鼓の持つ可能性や、演
奏の魅力を伝えてきました。私たちの歩みは、太鼓の発展とともにあったと言ってもいいと思
います。
鼓童創立40 周年を迎える2021 年、地球に新たに生まれたこの「太鼓文化」を、未来に向けて
さらに豊かなものにするために、「鼓童太鼓の学校」を開校することといたしました。そして
鼓童がこれまで培ってきた太鼓のさまざまな知識やノウハウを広く共有し、太鼓の世界の豊さ
と多様性に貢献し、響きの輪を広げていきたいと考えています。
この学校は、単に演奏技術を学ぶ場ではありません。「くらす・まなぶ・つくる」という、鼓
童の活動理念を基本に、太鼓を叩く以前の、バチづくり、太鼓のメンテナンス、身体作り、所
作の指導から始まり、曲の稽古を通した一音、アンサンブルの大切さを教えていきます。
講座は、少人数のグループ単位での対面でのオンラインで行うことから、自宅にいながら、太
鼓を通じて、国内外の太鼓愛好者との出逢いの場を提供してまいります。
まだまだ初めての試みで、正直手探りなところもあるのですが、皆さんと一緒に楽しく、有意
義な場に育てて行きたいと思っています。

2020 年12 月
公益財団法人鼓童文化財団
専務理事菅野敦司






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