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2016東京・中国映画週間『海を越えた愛』(原題:漂洋过海来爱你)、童江南監督、水原碧衣、黄橙橙 舞台挨拶

2016東京・中国映画週間『海を越えた愛』(原題:漂洋过海来爱你)が、10月24日に上演され、上映前に、童江南監督とキャストの水原碧衣、黄橙橙が登壇し、舞台挨拶を行った。

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「今回、東京に本作を持って来られて、とても光栄で嬉しい。たくさんの意見を寄せて頂けると嬉しいです」と笑顔をみせ「何度も日本に来ているが、とてもいい季節に来られてうれしい」と童監督。
本映画の特徴を「2つあります。まず実話に基づいた映画であること。2つ目は『世界一わがままな愛』であることです。90年代末に当時有名だった東京の少女画家が中国の三峡を旅して、現地の船を曳く男性に一目惚れをしました。この地は少数民族の住む土地で、日本とこの地の文化がぶつかり合います。ラストには意外な結末がまっています。期待してご覧ください」と紹介した。

主演をつとめた水原は非常に流暢な中国語で「私の初めての主演映画です」と挨拶。
本作での苦労は「若作りとダイエットとニキビとの闘い」と笑った。女子高生役が実際の年齢とは隔たりがあり「この人が好きという単純な気持ちを演じるのに苦労した」「体が弱い役だったので、撮影前に一切食べずにダイエットして臨んだが、撮影開始後にリバウンド。しかも共演がこんなに細い黄橙橙」と告げると、会場は大きな笑いに包まれた。また「ニキビができる度に撮影が止まって、数十人が大あわて」というエピソードも披露。大変なプレッシャーの中での撮影だったようだ。

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そんな水原を童監督は「とてもまじめで頑張り屋。本人が憎いのではなくて、ニキビが憎かった」と評して笑いを誘った。

日本語通訳を演じた黄は「初めての来日で、ワクワクしています」と挨拶。映画では「日本語を水原さんに教えてもらったりして日本語を頑張ったけれど、難しかった。日本語が下手でも許して欲しい」と恐縮しきりだった。

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映画は雄大な自然と、その地で暮らす人々の暮らしが美しく描かれている。あまりにもわがままな一方的過ぎる愛については、いろいろな意見が出ることだろう。だが、その結末を知る時、国の違いを超えて感じる思いに大きな違いがないだろうことに安堵し、また映画となって日中が1つのつながりを持ったことに喜びがあった。
中国語が流暢だった水原碧衣の今後にも注目していきたい。

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