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ミュージカル『LAZARUS』ゲネプロ&囲み取材

デヴィッド・ボウイの遺作ミュージカル『LAZARUS』、その日本初演が、5月31日(土)、KAAT神奈川芸術劇場にて幕を上げた。
初日の前日に公開ゲネプロが行われ、主演の松岡充ほか、キャスト陣と、演出を担当する白井晃が囲み取材に臨んだ。

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本作は、デヴィッド・ボウイがエンダ・ウォルシュに脚本を依頼し共に作り上げた“最期の作品”。自伝的な内容ではなく、ボウイ自身が1976年に主演したSF映画『地球に落ちて来た男』の続編として、主人公・ニュートンのその後を描く。
劇中には、ボウイファンにはおなじみの『All the Young Dudes』、『Changes』、『Heroes』など年代を超えた代表曲のほか、本作のためにボウイが書き下ろした『No Plan』、『Killing a Little Time』、『When I Met You』など全17曲が、デビット・ボウイの遺志を尊重して英語(日本語字幕付き)で披露される。響きわたる歌声が、照明や映像と相まってが、脳内と宇宙がつながっているような、壮大な世界へと導いてくれる。

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【囲み取材】

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後)渡部豪太 崎山つばさ 小南満佑子 遠山裕介
前)白井晃(演出) 鈴木瑛美子 松岡充 豊原江理佳 上原理生
(撮影:田中亜紀)

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松岡「怒涛の稽古期間だったという感じで、舞台稽古を今やらせていただいてたんですけれども、そんな中でもまだまだまだもっとあるんじゃないか、もっとあるんじゃないか、まだ探してる最中の明日いよいよ初日です」と挨拶。

豊原は「稽古が始まってから毎日探して、みんなで探して、見つけたと思ったらまた手からこぼれていって…みたいなことをずっとみんなでやりながら、今になったなという感覚です」と、この作品のイメージがふくらむコメント。

鈴木は「みんなでたくさん話し合って、いっぱい練ってきたので、もうあとは信じて、お互いを信じて、白井さんを信じて演じるだけだなと思います」

小南が「世界的大スターが残したこの作品を、この日本での初演を迎えるということで、ワクワクとドキドキが今すごく高まっている状態です」話す最中、振り返って小南を見つめる松岡の顔が至近距離に。「いかがでしたか?」と問われて「こんな幸せなことないです」。

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同様に松岡に見つめられた崎山は「俺はムリだ!耐えられないわ。目力が凄すぎて」と言いつつ「まゆみ(小南)と一緒に弾け飛ぶような愛を表現する役なので、それをもっと表現できるように、深い愛を皆さんに届けられるように頑張りたいと思います」とコメント。松岡は「かっこいいですよ。この距離で見ても。本当にファン取られちゃうなぁ」と笑わせた。

遠山は「舞台稽古始まってからの舞台セットと映像と照明と、ものすごく素晴らしいので、早く皆様に披露できるのを楽しみにして、明日の初日、頑張れたらなと思っております」。

渡部は「今回は一切歌唱いたしません。最初この役をいただいた時に、ミュージカルなのに、歌がないのか、と思って、稽古が始まった時は寂しかったです。でも読み合わせの時に皆さんの歌を聞いた時に吹っ飛びました。この人たちの歌を毎日聞けるんだと思って吹っ切れてました」と笑顔をのぞかせ「私の相手役の鈴木瑛美子さんが素晴らしい歌を披露してくださるので、彼女を通して私の歌を届け、私の心の歌を届けたいと思います」とも。さらに「座長松岡さんもいつもおっしゃってましたけど、この作品に選ばれたっていうのは、デビットボーイに選ばれたんだと」と言うと、松岡がすかさず「言われちゃったよ、決めセリフだったのに」と、なごやかな笑いが広がった。

上原は「ここに来るまで大変でした。いろんな受け取り方ができる、想像する余白がいっぱいある作品で、僕らも劇場入って、舞台稽古が始まって、全てが揃った状態で、衣装からセット、音響照明とそろった状態で稽古して、やっと白井さんが描いてたビジョンを見ることができたなと。初日にお客様がいらして、ようやく最後のピースがはまる。どんな反応してくださるのか、楽しみにしております」と穏やかに語った。

松岡は、自身がヴォーカリストをつとめるSOPHIAのツアーと稽古期間が重なったこともあり「こういう仕事の仕方は絶対しないぞ、したことないぞというスケジュール(での本作の出演)。ですけど、僕は14歳の頃のデヴィッド・ボウイとの出会いがなかったら、僕はおそらくバンドマンにもなってなかったし、デビューもしてなかったし、ソフィアももちろんなかったと考えたら、このお話を受けないという選択はないと思った。なんとかここまで来れたのは、デビット・ボウイが導いてくれたんじゃないか」「デビット・ボウイのメッセンジャーの役割だと思っています」と深い思いを明かした。「お仕事でもありますが、1本の作品をこなすではなく、自分の人生に刻んでいこうという話も最初にして」と熱い思いを語るも、最後は「なので、もうギャラはいりません。ねっ(とキャストを振り返る)」と、ユーモラスに締め括ってくれた。

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【ゲネプロ】

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落ちてきた異星人・ニュートン(松岡)は、故郷の星へ帰ろうとしたが叶わず、多くの傷つけられ、今は酒におぼれ、閉じこもる日々。

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ニュートンの世話をするエリー(鈴木)は夫のザック(渡部)との暮らしに息苦しさを感じ、ニュートンに癒しを感じ始めていた。

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彼の混沌は深まる一方で…IMG_8329s2

ニュートンの前に現れた少女(豊岡)は彼を励ます。だが、彼はわかっていた。彼女は実在しないのだと…

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ミュージカル『LAZARUS』
音楽・脚本:デヴィッド・ボウイ
脚本:エンダ・ウォルシュ
演出:白井 晃

出演:松岡 充
豊原江理佳 鈴木瑛美子 小南満佑子
崎山つばさ 遠山裕介
柳沢明璃咲 渡来美友 小形さくら
渡部豪太  上原理生

[ダンサー]Nami Monroe  ANRI  KANNA
[演奏]益田トッシュ [Bandmaster] フィリップ・ウー [Key.] 松原”マツキチ”寛 [Dr.]
Hank西山 [Gt.] 三尾悠介 [Key.] フユミカワカミ(おふゆ) [Ba.]
[スウィング]塩 顕治  加瀬友音

☆横浜公演:2025年5月31日(土)~6月14日(土) KAAT神奈川芸術劇場 〈ホール〉
チケット料金(全席指定・税込):
SS席(前方実質3列目以内確約&プログラム付き) 18,000円
S席 13,500円  A席10,000円 横浜公演好評発売中!
☆大阪公演:2025年6月28日(土)~29日(日) フェスティバルホール
チケット料金(全席指定・税込):S席13,800円 A席10,000円
チケット一般発売日 大阪公演5/18(日) 10:00 発売開始!

公式サイト:https://lazarus-stage.jp