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土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 5人のジュンコ」主演・松雪泰子インタビュー

WOWOWで、11月21日から土曜オリジナルドラマ『連続ドラマW 5人のジュンコ』の放送がスタートします。
主演は松雪泰子。さらにミムラ、西田尚美、麻生祐未、そして小池栄子という演技派の女優たちが共演しています。この作品は、人間の暗部をえぐり出す作風で定評がある作家・真梨幸子の同名小説をドラマ化。今回が真梨作品初のテレビドラマ化となります。人間の欲望を描いた「連続ドラマW 悪貨」の監督:権野元と脚本:渡辺千穂のコンビが再登板し、人間の深淵を描いた衝撃ミステリーを作り上げました。

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5人の男が殺害されたとされる連続不審死事件は、連日テレビのワイドショーをにぎわせ、マスコミ報道が過熱。ジャーナリストの田辺絢子(松雪泰子)は、事件の真相を探るため容疑者 佐竹純子(小池栄子)について取材を開始する。
田辺は佐竹の中学時代の同級生から篠田淳子(ミムラ)という女性が親友だったという情報を入手し篠田の会社を訪ねる。そんな中、テレビ番組で田辺を見た昔の職場の同僚で、専業主婦の福留順子(西田尚美)が田辺を訪ねてきた。田辺は取材協力の情報提供かと思ったが、福留の口から出てくるのは社宅のヒエラルキーへの悩みと雑談ばかり。
気を取り直して事件の取材を続ける田辺だったが、ある時、佐竹の事件に関わる被害者のひとりではないかと思われる人物が浮上してくる。その人物はすでに亡くなっている守川諄子(麻生祐未)という女の息子だった…

同じ「ジュンコ」という名前のもとに翻弄され、やがて悪意の渦へと巻き込まれていく女たちを描いた本作。「5人のジュンコ」の魅力を主演の松雪泰子に伺いました。

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ーー台本を読んだ時の感想は?

タイトルの通り、各話毎にメインになる“ジュンコ”を中心に展開していきます。
私が演じた田辺絢子が取材をしていくことでそれぞれの“ジュンコ”たちと関わり、淡々と話をつないでいくように物語が進んでいきます。それぞれの人物像が浮き彫りになり、最終的には思いもよらない終末を迎えるという…
すごく斬新な脚本展開で、約5時間という時間の中でどのように凝縮して撮影するのか楽しみでした。そして、初めて脚本を読ませていただいた時に、「これは大変な撮影になるな」と思いました。

ーー初のジャーナリスト役を演じるにあたって意識したことは?

監督とも相談して、仕事場である事務所にいるときなど、久保田芽依(渡辺真起子)への立ち振る舞いも極力リアルな表現で見せていきたいなと。職業はジャーナリストではあるけれど、彼女たちにとっては極めて日常の行動のはずですから、表現が過剰になりすぎない様にナチュラルにやり取りができるように演じることに気を付けていました。

ーー松雪さんと演じる田辺絢子との共通点は?

【究極の自己犠牲】でしょうか。
私が演じた田辺絢子は自己を犠牲にしてしまう極端な部分がある人物です。
自己犠牲は一見エゴではないように思う反面、究極的なエゴでもあって…だからこそ恐ろしいなと思います。自己犠牲をしてしまう感覚が自分の中にも少しあるので、共通点ではないですが理解はできますね。

ーー印象に残っているシーンを教えてください。

ラストの方のシーンになるのですが、久保田芽依とのシーンですね。
私は脚本に書かれていた表現とは違うイメージをなんとなく考えていて、そのとき監督も同じイメージを考えていて、そこで脚本とは違う方向でやってみようということになりました。
久保田芽依を演じた渡辺真起子さんとは20年以上ぶりの共演で、真起ちゃんと演じるシーンは特別な感じがしました。ワンカットで撮影したのですが、その時のその空間に漂うお互いの熱量と息遣いと全てのエネルギーが高い撮影が出来たように感じます。スタッフも含め全員汗だくでした。(笑)

ーー最後に視聴者へのメッセージ

ほとんどのキャラクターが女性というミステリーはなかなか今までに無い設定だと思います。女性特有の習性が非常に立体的に描かれ、リアリティがあり、だからこそ怖い。全話を通してしっかり楽しんでいただけたらと思います。

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名前が同じ5人の「ジュンコ」たちの出会いが、悪意の連鎖によって繋がっていく――
土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 5人のジュンコ」
11月21日(土)スタート(全5話)[第1話無料放送]WOWOWプライム 毎週土曜 夜10:00

<第1話ストーリー>
連続不審死事件の容疑者、佐竹純子(小池栄子)が逮捕された。5人もの男を殺害したとされる事件は連日テレビのワイドショーをにぎわせていた。人気ノンフィクション作家・久保田芽依(渡辺真起子)の事務所で働くジャーナリストの田辺絢子(松雪泰子)は久保田の代わりに不審死事件について新人の鵜飼優子(小林涼子)と取材を始める。すると取材をするうちに佐竹の事件に関わる被害者と思われる人物が何人も浮かび上がってくる。

<スタッフ・キャスト>
原作:真梨幸子『5人のジュンコ』(徳間書店刊) 脚本:渡辺千穂(「ファースト・クラス」「連続ドラマW 悪貨」)
監督:権野元(「連続ドラマW 悪貨」「連続ドラマW テミスの求刑」) 音楽:羽岡佳(「連続ドラマW 震える牛」「連続ドラマW 悪貨」)
出演:松雪泰子 ミムラ 西田尚美 ・ 麻生祐未 小池栄子 ほか