人気作家・おげれつたなかの大人気BLコミックを実写ドラマ化した「ハッピー・オブ・ジ・エンド」が9月2日(月)より毎週月曜日2話ずつ深夜にフジテレビにて放送中&FODにて独占配信中、TVerにて見逃し配信中!
本作は、複雑な生い立ちを持つ、ミステリアスな美青年のケイト/浩然(ハオレン)と、家族に見放された不幸な男・柏木千紘が、互いの過去や心の傷を狂おしいほどの深い愛で満たしていくセンセーショナル・ラブストーリー。居場所のない2人が、最悪な出会いから共同生活を始め、葛藤しながらも次第に心の距離を縮めていく姿をリアルに描き出す。
ケイト/浩然(ハオレン)を演じた沢村玲(ONE N’ ONLY)と、千紘を演じた別府由来のW主演の2人に、本作への思いを聞いた。
― 原作や台本を読まれたときの感想と、出演が決まったときの心境をお聞かせいただけますか?
沢村玲(以下、沢村):どのように表現していけばいいんだろうと、戸惑いが大きかったです。最初は人柄が掴みづらかったですね。ハオレンはクールな人間なので、僕が演じていいのかな?と(笑)。原作は、とてもディープな話だという印象を受けました。この作品は人間の暗い部分をはっきり描いているなと感じました。
― 演じるのが難しそうだと思われたようですが、役とご自身のギャップがあったのでしょうか?
沢村:そうだと思っています。(隣で)笑ってますけど(笑)。
別府由来(以下、別府):そうですね、違いますね(笑)。
沢村:ハオレンはクールなので。実は僕もクールな一面もあるとは思うんですけど・・・(笑)。
別府:違います! (笑)
沢村:僕はだいぶお喋りですから。ちょっと逆ですよね(笑)。
― 別府さんはいかがですか?
別府:僕は、もともと漫画やアニメが好きでBLというジャンルの漫画は初めてでしたが、めちゃくちゃ面白くて読み始めたら止まらなかったです。BLならではの同性でしか描けないシーンもあって、最近のBL人気というのも納得でした。ほかの作品も読んでみると、作品によってテイストが違っていて。この作品は人間ドラマがしっかり描かれていてディティールがすごくて。例えば、千紘が観ている映画がけっこうマニアックなものだったりするんです。
そんな中で今回の千紘という役は僕の中では挑戦でした。今まで演じてきた役は、自分に似ている部分が多く演じやすかったのですが、今回の役は根本的なところで似ている部分もありますが、日常の姿は僕とは違う。どこまで原作の千紘に近づけるか、そしてハオレンが千紘を好きになってくれるかを意識しながら臨みました。
― 根本的に似ている部分とは?
別府:自分で言うのも恥ずかしいんですけど、ピュアなところですかね?
沢村:本当にピュアです。
別府:人に勧められたら、1度は挑戦してみようと思うタイプなので、僕の周りにもし悪い人がいたら自分はここにいないと思うんです。もしかしたら千紘は過去の出会いが影響してこうなってしまったのかもですね。でも千紘にとって今回は運命的な出会いになり、素直に千紘に近づけたと感じています。
※ここで、沢村が身につけているアクセサリーを指して「これ、600万円だけど、300万円でどう?」と別府に声をかけ、「さすがに、俺もわかりますよ(笑)」と返す場面も。
沢村が「ピュアだから買ってくれるかなと思って・・・(笑)」といじると、「それはピュアとは違うからね(笑)。・・・もうずっとこんな感じですよ」と別府。取材会場が笑いに包まれた。
― 役に対してどのようにアプローチしていこうと考えましたか?
沢村:ハオレンは、相手にどう伝えたらいいかわからない人。今まで生きてきて、“寂しい”という言葉すら忘れてしまって生きてきた人間なので、そこは忘れてはいけないと思いました。別府くん演じる千紘から“感情”というものを教えてもらって分かってくる。そこは観ている方にちゃんと伝わってほしいと思いました。意識したというより、そういう自分を持って現場に入りました。
― 暗い闇を持っているということを理解するのは難しかったですか?
沢村:どんな人も生きていて苦労している部分はあると思います。原作を読み込んで、どういう経緯があってこういう人になったのかというベースは大事にしました。
別府:僕は千紘よりもハオレンの気持ちのほうが共感しやすかったんです。「千紘がそういうことをしてくれるから、ハオレンは嬉しいんだよ」と。なので、千紘としてハオレンがこうされたら嬉しいと思うことをやってみようと考えて挑戦しました。それで普段の自分とは違う部分を補充することができた気がします。そして、ハオレンへの一途な思いと、“ピュアさ”。この2つだけはどのシーンでも忘れないように演じました。
― 演じるキャラクターの好きなところはどこですか?
別府:やっぱりピュアなところですね。
沢村:意外と不器用なところが好きですね。本当はこうしたいのにできない・・・。千紘が分かりやすいので、(ハオレンの)そういうところがよく見えると思います。
別府:本当に不器用だよね。
沢村:こうすればいいだけなのに・・・って思うよね。
― 千紘とハオレンはインパクトの強い出会いをしましたが、お2人は同じ事務所に在籍されていますが、初めてお会いしたのはいつ頃ですか?
沢村:この作品の話をいただく前に共通の友達を介して会いました。
別府:それも偶然だったんです。ちょうど同じお店にいて、その共通の友達から声をかけられたんです。本当に一瞬会っただけなので、この名前どっかで聞いたことあるな・・・?と(笑)。思い出したときはあの時挨拶出来てなかったと、ちょっと気まずかったですね。
別府:あ、でもね、実は昔会っていたんです。あるイベントが新宿であって、ONE N‘ ONLYさんに挨拶して、一緒に写真を撮ってもらいました。母親と一緒に行ったんですが、母のほうが「あの子たち、カッコいい!」って、盛り上がっていました。
― 撮影で初めて会ったときの第1印象はいかがでしたか?
沢村:凄く元気でハキハキとしていて、とても話しやすかったです。現場に入ってスッと演じることができました。
別府:僕はビジュアルもあって「あ、ハオレンだ! ケイトだ!」と思いました。最初本当にそのまんまだなと思っていたのですが、徐々に「あれ?ハオレンじゃないんだな」って。でも、カメラが回ると「ハオレンだ!」ってなる(笑)。
沢村:よく「喋るとカッコいい」って言われます(笑)。
別府:違います。喋らないほうがカッコいいです。でも、僕はどちらかというと、よく喋る玲くんが好きです。それが玲くんの魅力なので。でも、(本当の姿が)ハオレンかと聞かれたら、違うよ!と言います (笑)。
― 今作はこれまでのBL作品とは少しテイストが違い、2人以外の人間関係のほか、ダークな世界を描いています。この作品に触れて、新しく発見したことはありましたか?
沢村:人間模様はわかりやすく伝えるということが大事だと思いました。最初のころ、ハオレンは感情的な部分が見えないのですが、見進めるほどに彼の内側が見えてきて、彼の魅力に引き込まれていくので、注目してほしいです。千紘も分かりやすいようで、家庭環境も含めて意外と複雑です。その背景から千紘の人間性が見えてくると思います。
― なるほど。2人の幼少期の体験がその後に大きく関わってくることになりますが、そこも汲み取って演じられたのでしょうか?
沢村:ハオレンの場合は、逆にそれをやりすぎてしまうとダメだと思いました。経験してきたことを全部見せてしまうと、それはハオレンではない気がして。それができなくなるほど感情が失われて壊れた人間になってしまった。本当はこうありたかったという思いもあるけれど、できないし、潰れちゃうし・・・。記憶にはあるけれど、「そこと向き合ったところで今まで何もなかったから」と彼は思っていると感じました。その部分がハオレンのミステリアスな雰囲気に繋がっているのかもしれません。
別府:この作品で人は“表”と“裏があり、どちらが欠けてもダメだということを千紘という役を通して感じることができたと思います。光が当たっているところだけが注目されますが、その裏ではみんな努力をしている。このドラマではそういった人間のキレイなところだけでなく、ちゃんとネガティブな部分も描かれています。
どんな物語でも、“完全な悪”は少ないと思います。たとえ悪になったとしても、その裏には理由があるはず。この作品ではマヤがかなりの悪として描かれていますが、原作者のたなか先生の3巻の巻末で、「『マヤのことももう少し良くして欲しかったです』という読者の方からのコメントもありましたが、でもマヤは圧倒的な悪で書きたかったので」と書かれています。そういう声があるのは、読んだ方がちゃんと裏まで汲み取ってくれたっていう、1つの証拠だと思うし、この原作の魅力だと感じました。
― それではあらためて、キャラクターとしての見どころと物語の見どころを教えてください。
沢村:最初は自分を繕っているハオレンですが、だんだん印象が変わっていきます。それを引き出してくれる千紘も見て欲しいですし、ハオレンが無から徐々に人として自我を取り戻していくので、楽しんで観てほしいです。別府くんも言っていましたが、“悪と正義”というものは人が勝手に言っているだけのものかもしれないなと思います。ハオレンもその世界しか知らなければ正義とまでは言わなくても、それは当たり前となってしまうと思います。違う人と関わることによって、もっといいものが生まれたりその逆もあったりして、分かりやすい光と影じゃないところの面白さがこの作品にはあると思います。
別府:千紘がケイト(ハオレン)に一目惚れするところから物語が始まりますが、千紘は初っ端からダメ男です(笑)。マイナスからスタートした彼がどう変化していくのか。
そして恋愛物語ですが男性が女性に言いにくいこともあるように、男性に対しても同じことはあると思うんです。でも、同性同士だから言いやすいことや、理解し合える部分を表現しているシーンが随所にあるので注目していただけたら嬉しいです。
【沢村玲・Rei Sawamura(ONE N‘ ONLY)】
1997年 1 月 2 日生まれ。
出演作品に「FAKE MOTION -たったひとつの願い-」(2021年 日本テレビ)、「パティスリーMON 」( 2024 年 テレビ東京)、彼のいる生活(2024 年 TOKYO MX)、「アンチヒーロー」(2024 年 TBS)など。
【別府由来・Yurai Beppu】
1998年 11 月 24 日生まれ。
出演作品に「死役所」(2019 年 テレビ東京)、ヒミツのアイちゃん(2021 年 フジテレビ)、「オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ」( 2021 年 NHK)、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(
2022 年 テレビ朝日)、「夫婦の秘密」(2024 年 BS-TBS)など。
★【第5話・第6話】の場面写真もご紹介!
【STORY】
家族から勘当され、空腹で金もない柏木千紘はある夜、行きつけのバーで超タイプの男ケイトと出会い一目惚れをしてしまう。好感触に喜んだ千紘は一緒にホテルに向かうが、抱き合っていると不意にケイトに電マで激しく殴られ意識を失ってしまう。翌朝ゴミ捨て場で目覚めた千紘は、ケイトがある探し物をしていたことを知る。目当ての物がないと分かるやケイトは「消えて」と言い放ち去ろうとするが、帰る家のない千紘は苦し紛れに「ヤらせろよ」とケイトを引き留め、成り行きで居候することに。人の孤独な男たちの運命が動き出す!
ドラマ「ハッピー・オブ・ジ・エンド」
【STAFF】
原作:おげれつたなか「ハッピー・オブ・ジ・エンド」
(バンブーコミックス Qpa コレクション/
竹書房刊)
監督:古厩智之(1話~5話、7話、8話)
小村孝裕(6話)
脚本:古厩智之
脚本協力:唯野未歩子
音楽:遠藤浩二
主題歌:THE SPELLBOUND/2Colors feat.JESSE(RIZE/The BONEZ)
作詞・作曲:THE SPELLBOUND、JESSE(RIZE/The BONEZ)
編曲:THE SPELLBOUND
制作プロダクション:ビデオプランニング
製作:NBCユニバーサル・エンターテイメント
【CAST】
沢村玲(ONE N’ ONLY) 別府由来
久保田悠来 唯野未歩子 浅利陽介 山中聡
「ハッピー・オブ・ジ・エンド」(全8話×各30分)
フジテレビで放送中&FODで独占配信中!
■フジテレビにて毎週月曜日2話ずつ放送 26:55~27:55
■FODにて毎週月曜日2話ずつ独占配信中
■放送終了後、TVerにて1週間見逃し配信中
※放送・配信の時間は予定のため、予告なく変更する場合があります。
NBCユニバーサルドラマ公式サイト:
https://www.nbcuni.co.jp/jcon/happyoftheend/
ドラマ公式X: @Drama_HOTE https://x.com/Drama_HOTE
ドラマ公式Instagram: @drama_happy_of_the_end
https://www.instagram.com/drama_happy_of_the_end/
ドラマ公式TikTok: @drama_happy_of_the_end
https://www.tiktok.com/@drama_happy_of_the_end
ドラマ用ハッシュタグ:#ドラマハピエン
Ⓒおげれつたなか・竹書房/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
撮影:ナカムラヨシノーブ
【スタイリスト・ヘアメイク】
<沢村>
スタイリスト:竹上奈実 ヘアメイク:小原梨奈
<別府>
スタイリスト:庄司洋介 ヘアメイク:友森理恵(Rooster)
【衣装クレジット】
<沢村>
ジャケット¥35,200 、パンツ\30,800 いすれもNaNoArt/JOYEUX(03-4361-4464)、
シャツ\28.400 Mizuid(https://mizuid.com)
<別府>
シャツ\36,300/SOSHIOTSUKI、ジャケット\140,000、パンツ\94,200/1017 ALYX 9SM(MATT. info@the-matt.com)、シューズ\88,000 ADIEU(BOW INC 070-9199-0913)、ブレスレット\81,950/DIESEL(DIESEL JAPAN 0120-55-1978)、
その他スタイリスト私物
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